TaizanのWhite Mountain

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加賀禅定道 百四丈と天池

2020-06-06 | 白山情報

昨年11月から毎月氷の滝壺創成期から観察を続けて来た。12月には謎のメカニズムを解明することが出来た。4月、5月は観察を続けられなかったことは残念だがGWからこの時期の融けゆく様子は過去に何回も観察しているので大体の想像は付く。GWが過ぎた頃に大雨が降れば巨大な氷のドームは自重に耐え切れず大きく割れ時には崩落する。そして現在の様な残骸が残り、梅雨時の雨の降り方に大きく左右されるが7月頃までには消えてしまう。そしてまた今年も11月下旬ごろから凍り始めるのだ。コロナロックダウンで世界各都市の空気が清浄化されたニュースはあちこちで聞かれるが、少し不便な生活をする体験が出来た事はコロナの副産物でもある。人類はまた元の過剰なエネルギーの浪費に戻るのか、新しい秩序を身に付けるのか?この機会に今後の地球環境に向き合っていく方向性を見出したいものだ。そのために今後も百四丈観察は続けていきたい。

さて本日の目的は今年最初のお花、ハクサンイチゲを見る事だった。天池先の目附谷(メッコ)の支流カブト谷の斜面に広がる広大なお花畑は季節ごとの花が素晴らしい。しかし今年は雪が少なかったのに春が遅くお花も遅れがちである。目当てのイチゲもようやく芽吹き始めたばかりという状況だった。登山道は百四丈展望台までは殆ど残雪は無く、天池から先は逆に登山道が出ている部分が少ない。四塚山方面、カメワリ坂や長坂のハイマツ帯はすっかり雪が融けて登山道が遠望出来た。行ってはいないが、四塚山山頂部はまだまだどっしりと残雪に覆われているだろう。七倉辻も色んな方向から風が吹き雪が多く積もる所だ。この時期ガスに巻かれるとルートをロストし易いし、残雪トラバースも有るのでアイゼンは必要。奥長倉避難小屋は昨年屋根の修理も終わり、ついでに外壁も塗装され綺麗になった。

 



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