TaizanのWhite Mountain

北部白山管理人&中宮温泉くろゆり館主がお届けする白山情報満載!

山の法話16 三ノ峰避難小屋に思う 無財の七施

2021-08-19 | 山の法話

三ノ峰避難小屋は白山高山帯の南部、標高2,080mに位置する。外観は全体が赤い鋼板で覆われており視認性、耐久性が良い。赤兎避難小屋も同じ様式である。石川県側の避難小屋はそれぞれ外観が違い、外壁も木製なので定期的な塗装が必要だ。管理上は耐久性も含めて福井県側の方式が良いと思う。

この小屋の前から(特に残雪期)岩屋俣谷を見下ろすとその先に市ノ瀬の六万橋が良く見える。意外に思うかも知れないが、六万橋を起点にすると甚ノ助避難小屋(標高:1,970m)、殿ヶ池避難小屋(標高:2,050m)、三ノ峰避難小屋(標高:2,080m)は全て直線距離で5,300m前後の位置に有り共通点が多い。

ここの管理は大野市だが、内部はゴミが多いと感じた。管理者のせいでは無く登山者のマナーの問題だ。空のペットボトルをなぜ並べて放置して帰れるのだろう?使い捨ての中身の詰まったポケット灰皿、女性の化粧品、ゴミ袋・・・。白山に北部も南部も垣根は無い。当然全てのゴミは回収し持ち帰ったが、白山を愛する登山者諸君なら、誰の残したゴミであれ持ち帰る気概は無いのか?この夏三ノ峰避難小屋を利用した全ての登山者に問いたい。功徳は与えられるものでは無く、施すものです。我々は無財でも出来る七施という素晴らしいものを持っています。いつでもどこでも出来る事です。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿