100年に1度の「経済危機」というので、今朝は
「ケインズのケインズの乗数理論」について少し考え
てみます。
これは、投資が増大すると、何倍かの国民所得(ΔY)の
増大をもたらすとうい理論です。
いま投資が「ΔI」だけ増加したとすると、投資財の生産
にたずさわった人々の国民所得を「ΔI」だけ増加させる
はずです。
そして所得の増加を経験した人々は、その内何%かを
消費支出(c・ΔI)にむけます。
(ただし、cは限界消費性向です。)
このプロセスは更に繰り返され、所得の増加分を数列と
して書き表すと次の様になります。
ΔI+c×ΔI+c×c×ΔI+c×c×c×ΔI・・・・・・・
=(1+c+c×c+c×c×c+・・・・・)ΔI
.....となります。
これは公比がcの等比数列ですから、簡単に和が求めら
れます。
ここで限界消費性向を「s」とすると、s=1-cですから
、所得の増加分の合計は、、、
ΔY=(1/s)ΔI ....となります。