今年の全日本カート選手権が終了しました。
悔しい・・・
ただただ、この一言に尽きます。
チャンピオン逃しました。
これも実力のうち。
認めなければなりません。
今年一年間応援頂いたスポンサー様、チームスタッフ、そしてチーム員の皆様、
また、いつも遼に「頑張れ!!」と声を掛けて頂いている皆様、
この様な結果に終わり、大変申し訳ありませんでした。そしてご声援有難うございました。
レポートです。
全日本カート選手権 東西統一戦 鈴鹿
FSー125クラス 参加台数 29台
今大会は10月の悪天候での延期を受け11/23・24の2day開催となり今回は2日間共
快晴の中開催されました。
23日(土)
午前中はフリー走行、午後から公式練習、T・Tとなります。
今回はKFとの併催と冬の気温の上下によって路面がコロコロ変わる難しい状況の中、
セットも寸前まで合わせ込みの作業を強いられました。
午前中のフリー走行で前日までのセットから少し攻め込んだセットに変えましたが、良い
方向にいかなかったので、そのセットを踏まえ公式練習に臨みました。
公式練習はユーズドタイヤながら良いタイムが出て6番手で終えました。
セットは間違っていない事を確認し、あとはニュータイヤのパフォーマンスをT・Tで発揮
すれば良い状態までもっていく事が出来ました。
T・T A組9位 総合14位
ここで最初の罠にハマってしまいました。
ニュータイヤと言っても前回10月にデリバリーされて1ケ月保管されていたタイヤである事、
そして公式練習より少し気温が下がった事によるエア圧の設定ミスでした。
ユーズドとはいえ新鮮なタイヤで走行した公式練習とは全く同じとはいかなかったのです。
最後までグリップを引き出せず、タイムが出たのも8/9周目。
しかし、ドライバーコメントから原因が想定出来たのと、鈴鹿は持ちタイムがあってスタートさえ
混乱に巻き込まれなければ、下からでも上がっていける自信がドライバーにはあったので、
そう悲観せず気持ちを切り替える事にしました。
24日(日)
午前中ウォームアップラン・予選ヒート、午後決勝ヒートのスケジュール。
ウォームアップランでは前日からの流れでセットの確認をし、万全の体制にしました。
予選ヒート 19位
恐れていた事が起こりました。
スタート直後の1コーナーで後ろから追突されスピンアウト。
マシンにダメージも無く再スタートをしてコース復帰しましたが最後尾まで距離もあり、
チャンピオンのかかった1戦でポイントの事を考えるとタイヤ温存か、台数が多いので決勝の
グリットを少しでも前にもっていくのか判断に迷いましたが、結局予選を走りきり19位まで順位を
回復させました。
ヒート中のタイムもほぼトップと変わらないタイムで走行していたので、セットに間違いない事も
確認できました。
決勝ヒート 14位
今度こそはと臨んだ決勝ヒート、またもや1周目にして悲劇が襲いました。
スタート直後の1・2コーナーはなんとかクリア出来たものの、3コーナーへ向かう直線で、2コーナー
立ち上がりから3ワイド、4ワイドになりそうな所で遼は一番イン側をキープして走行していると、右側の
選手が突然進路を変え接触、遼のマシンは一瞬飛び上がり着地しグラベルに半身落としコースへ復帰。
ポジションはそんなに落ちませんでしたが、マシンへダメージが・・・。
リヤシャフトの右側が曲がってしまっていました。
(後で見るとかなり偏心していて、ドライブが壊れたりチェーンが切れずよく最後までもったなと、思うほどでした)
しかしここはチャンピオンのかかった1戦。 レースは何が起こるかわからない。
マシンがまだ走れる以上、最後まで諦めるわけにはいきません。
ところがマシンはシャフトが曲がっているので、まずフルブレーキングするとマシンが横を向きカウンター修正を
強いられ、尚且つバタついているのでグリップせず止まらない、左コーナーは全くグリップせずアクセルをラフに
開けると立ち上がらない・・・
鈴鹿は左回りのサーキットなので圧倒的に左コーナーが多く、致命的なダメージでした。
走行後に良くこんなんであのスピードで走ってたなと言うと、レイン走行より何倍も難しかったと言ってました・・・w
そんな状況でなんとか追い上げをはかり走行しましたが、途中タイヤが終わるとペースも上がらなくなり完走こそ
果たしましたが、結果は15位フィニッシュ。
1台車検落ちで繰り上げの14位となりました。
全日本カート選手権 FS-125 東西統一戦
今回はT・Tの失敗で一番危険なゾーンへ身を置いてしまったことが起因し、予選・決勝とまともにレースをさせて
もらえませんでした。
上位陣でバトルの末、チャンピオンを逃したのなら悔いは残らないのでしょうが、レースをせずに脱落してしまった事には
本人もやりきれない思いと、力の無さを感じた事でしょう。
気持ちを切り替えるのはなかなか難しそうです。
ただ、今シーズンは貴重な経験を積んだ事には間違いありません。
資金難の中、背水の陣で挑んだ今シーズン、なんとか1勝を目標に挑みました。
開幕戦でなんと優勝が出来、2戦目3位、3戦目優勝とポイントリーダーに立ち、チャレンジャーで挑んだ今シーズンが
今度はプレッシャーの掛かる追われる立場に・・・。
この1年間でいろいろな経験をさせてもらいました。
まだ、来年以降の事はハッキリ決まっていませんが、遼にはこれまで支えて頂いた方々に感謝し、今年経験した事、
そしてこの悔しさを力に変えて何事にも挑戦し続けて貰いたいと思います。
冒頭にも述べましたが、今年1年お世話になったスポンサー様各位、SPIRIT MTSチームスタッフの皆様、
いつも応援して下さる皆様に感謝御礼申し上げます。
有難うございました。
そしてメカニックをして頂いた東君、1年間本当にお疲れ様でした!!
※画像 KBF古屋さんから拝借致しました。
山田 遼
全日本カート選手権 東地域 FS-125クラス
TEAM SPIRIT MTS ♯20
シャシー SPIRIT
エンジン IAME X30
タイヤ DUNLOP
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◆ 中嶋 様
◆ ワタナベエンジニアリング 様
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