メロンパン
横浜駅を離れて
桜木町へ歩いてた
見覚えのある道を
海を感じながら歩く
その潮風に乗って
ほのかなパンの香りが
鼻をくすぐってくる
この街の匂いだった
そよぐ風のように
時間もきっと
僕たちを追い越して
戻れなくなる
焼きたてを君と
半分に分け合った
メロンパン
そんなふうに喜びや
悲しみをもう
分け合えないけど
この街の匂いが
変わらないなら
きっとあの日の2人は
ここにいるかな
海の見える丘で
人の群れを眺めてた
足音がする方に
君がいないことに気づく
あの日泣いた君は
誰よりきっと
たくさんの我慢をして
耐えかねたんだね
聞き分けがなくて
半分に破れた
未来図
そんなふうに温もりも
日常ももう
半分になって
この先の景色は
色が違うな
2人好きだった味
忘れないでね
本当は優しいのに
わざと怒ったフリして
君らしくなくて君らしい
あの日の焼きたてパン
君を思い出す
"カリカリふわふわ"
君がそう笑ってた
メロンパン
美味しそうに頬張って
目を輝かせ
君のいない日々
切ないね
焼きたてを君と
半分に分け合った
メロンパン
そんなふうに喜びや
悲しみをもう
分け合えないけど
この街の匂いが
変わらないなら
きっとあの日の2人は
ここにいるかな
きっといるよね
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