ある平凡な男の一生を描いただけの話なのだけど、とにかく人生の苦さというものを感じさせられる小説だった。
ときどき楽しいこともあるのだけど、そのあとに反動で3倍くらいの悪いことが起こって、楽しさが台無しにされる、という感じが繰り返される。
だけど、その楽しい部分の描写が、とても美しくて、キラキラと輝いているのだ。苦さがあるからこそ、幸せな部分が一層きらめいているのかもしれない。人生はそういうものなのかも、と思う。
自分が今まで読んだ小説で、似た読み味のものとして、筒井康隆『旅のラゴス』を思い出した。これも一人の男の一生を描いた話だ。こっちはSF要素があって、そんなに苦くないけど。だいぶ忘れているのでまた読み返そうかな。
ときどき楽しいこともあるのだけど、そのあとに反動で3倍くらいの悪いことが起こって、楽しさが台無しにされる、という感じが繰り返される。
だけど、その楽しい部分の描写が、とても美しくて、キラキラと輝いているのだ。苦さがあるからこそ、幸せな部分が一層きらめいているのかもしれない。人生はそういうものなのかも、と思う。
自分が今まで読んだ小説で、似た読み味のものとして、筒井康隆『旅のラゴス』を思い出した。これも一人の男の一生を描いた話だ。こっちはSF要素があって、そんなに苦くないけど。だいぶ忘れているのでまた読み返そうかな。