以前にHPから申し込んでおいた「ホークスジュニアアカデミー」。運良く当たったその権利。昨日がその当日で、次男が所属する学校の野球部に彼らは来てくれた。
何れもホークスOB。加藤伸一、坊西浩嗣、浜名千広の各選手。4時から始まった野球教室。それぞれポジションごとに別れて、密度の濃い指導が始まる。そこへ中体連の試合を見て回って、学校に帰ってきた校長が・・・。
「本物の選手ですね。私はまた誰かふざけてホークスのユニフォームを着ているのかと思ってましたよ(笑)。しかしありがたいことだ。幸せですよこの子らは。」
「知らなかったのですか、今日のこと?K先生は言っていませんでしたか?」
「知りませんでした」
「おかしいですね。一年前から決まっていたことなのに・・・・。」
と私が悪戯っぽく言うと、
「違いますよ!」
とあわてて否定する顧問のK先生。
「(--〆)コラッ!」
と、校長。しかし、伝えていなかったのは事実で、先輩要らん事言うなと冷たい視線を私に送る。無理もない。K先生は講師という不安定な立場。
まず最初に言われたことが、キャッチボールの重要さ。いきなり紫電改式キャッチボールを伝授している坊西選手。ホークスにも広がっているのだと嬉しくなったが(そんなはずはない?!)、本当にそうだった。間違いなくおろそかにしているキャッチボール。
浜名選手はまだ36と言うこともあって、現役時代そのままの体型。何処から聞いたか、女子高生が集まってきている。学校のN先生は浜名のファンらしく、差し入れのお茶のペットボトルを持って緊張気味。彼は丁寧に内野手の足の運びや、スローイングを教えてくれた。
投手陣を見てくれた加藤選手。彼も現役時代そのまま。甘いマスクも健在。エースで頑張っている子や、有望に見えた2年のサウスポーにも熱心に指導してくれている。そのエースに、何て言われたって聞くと、
「踏み出す足を力強く、肘は肩の線より高く」
フムフム・・・。何を褒められた?
「バランスがいいって言われました。」
「勉強も出来ますって言えばよかったのに(笑)」中学生としてのバランスじゃなくて、フォームのバランスですよって言う真面目で勉強も出来るエース。わかっとるわいそれ位オッチャンは。
あっという間の二時間が過ぎた。最後まで見ていた校長は、何度も何度もこの子達は幸せだと言う。確かに私たちの頃を考えると、プロの選手から教えてもらうなんて考えられなかった。しっかりとこの日の事を、心に刻んで欲しい。
記念に貰ったノート。今後は野球ノートになるらしい。無償でそんな活動をやってくれるホ ークスに改めて感謝したい。野球をやめようがと迷っている子に、少しでも再び続けようと言う意欲が湧けば幸いなのだが・・・・。
OBの講師の中で、一番の若手が来てくれた。まだ現役を引いて2.3年の選手ばかり。知っている選手でよかった。これが今井雄太郎さんや、藤原満さんだったら・・・・。次男は四年前のドームでの始球式で、受けてもらった坊西選手との再会。覚えてますかって聞いてみればといってみたが、シャイな男はそんなこと言うはずも無い。
・・・・浜名選手が王監督について、心配なことを言っていたが、あえて言わない。杞憂であってほしいから。
>まだ現役を引いて2.3年の選手ばかり。知っている選手でよかった。これが今井雄太郎さんや、藤原満さんだったら・・・・。
私なんかは大喜びですけど。「あぶさん」の世界ですね。(笑)
>・・・・浜名選手が王監督について、心配なことを言っていたが、あえて言わない。杞憂であってほしいから。
・・・悲しくなります。
いや本当にありがたい事でした。私なら今井雄太郎さんでも、藤原満さんでも充分満足でしたが、やはり今の子となると・・・・。
監督は万全の体制で手術されるようで、それに期待しています。きっと良い方向に行くと思います。
部員数も危ない公立校などに、元プロ選手達が巡回指導、場合によっては臨時コーチに入れれば、故障などの予防にもなると思うのですがね。。。
コメントありがとうございます。この学校は閉鎖予定の高校に併設されていますが、たまたま高校野球部の方は試験休みでして、接触することはありませんでした。
確かに、高野連のあの厳しい規制はいかがなものかと思いますが、元を正せば行き過ぎた学校の出現によるものだと思います。そちら側がエスカレートしなければ、高野連も好きでそんな規制をやっているのではないと思います。
ホークスの場合、NPO法人としての活動をやっています。選手にはいくらかの報酬が出ているのでしょうが、受ける側にしてみれば素晴らしいことです。仰るようにプロの技術を、恵まれていない公立校などに、是非授けてもらいたいものです。