あぶさんが引退した。
今日発売のビックコミックオリジナルの中で、である。
漫画のキャラとはいえ、御歳62才。もう年金ももらえる歳になってしまっていて、
なおかつ実在のプロ野球選手での同期は有藤や田淵などで、設定にかなりの
無理がきていた。
連載当初(73年)から、南海ホークスが身売りする80年代末あたりまでは、代打一筋で
キャラとしての存在感も有り、また、水島先生お得意の人間ドラマが上手くかみ合った
良質なヒューマンコミックだった。よく読めば、実は野球の描写よりも、
野球以外でのドラマが多い漫画であることが良く分かると思う。
ところが90年代に入り、チームそのものが南海からダイエーに変わったあたりから、
突然レギュラーとして守備もこなし、全試合に出るようになって、トンチキ度が
グングンとアップする。
その頃ですでに40歳を超えてる設定だったので、本当はその時点で引退していても、
おかしく無いのである。
その頃、リアルタイムで雑誌で読んでいた私は毎年、『今年こそは引退か!?』(=連載終了!?)
とちょっぴりハラハラしながら読んでいた。
ところが毎年、あぶさんはきちんと歳を重ねて行くにも関わらず、いっこうに引退しない。
正直、45歳あたりまでは笑って許せた。いや、漫画のキャラだから40代が終わるまでは
大目に見ようと心に誓った。
ところが、50歳に突入。いくら何でも今年で引退だろう・・と思っていたら、
知らぬ間に60歳。
いくらなんでもあんまりだ・・・とあきれていたら、はや2年。
本日やっと引退セレモニーである。いろんな意味で長かった・・・
どうやら漫画自体はまだ連載が続くらしい。
今後の展開として、マスターズリーグに参戦(もちろん博多ドンタクズ!!)して村田兆治と
対決するもいとおかし、なんだけど、おそらく『大虎』に入り浸って、そこに現役の
旬のプロ野球選手がいろいろ遊びにきて薫陶を受ける、みたいな『徹子の部屋』みたいな
漫画になってしまうんぢゃないだろうか・・・とにらんでいる。
どうであれ、水島先生にとっての『火の鳥』的なライフワーク漫画はやっぱり
『ドカベン』ではなくてこの『あぶさん』であって欲しいと強く願う。
私は『あぶさん』のファンなので。
余談ながら、私は数年前まで福岡ドームの近くに住んでいたので、よくホークス戦を見に
行っていた。
そこで、毎回ホークスの応援団の中に『90番』のノボリを見る事が出来た。ごく自然に、
ごくあたりまえに、そのノボリは立っていた。
現実にはいないはずの選手のノボリが、である。
『あぶさん』とはそんな漫画である。
今日発売のビックコミックオリジナルの中で、である。
漫画のキャラとはいえ、御歳62才。もう年金ももらえる歳になってしまっていて、
なおかつ実在のプロ野球選手での同期は有藤や田淵などで、設定にかなりの
無理がきていた。
連載当初(73年)から、南海ホークスが身売りする80年代末あたりまでは、代打一筋で
キャラとしての存在感も有り、また、水島先生お得意の人間ドラマが上手くかみ合った
良質なヒューマンコミックだった。よく読めば、実は野球の描写よりも、
野球以外でのドラマが多い漫画であることが良く分かると思う。
ところが90年代に入り、チームそのものが南海からダイエーに変わったあたりから、
突然レギュラーとして守備もこなし、全試合に出るようになって、トンチキ度が
グングンとアップする。
その頃ですでに40歳を超えてる設定だったので、本当はその時点で引退していても、
おかしく無いのである。
その頃、リアルタイムで雑誌で読んでいた私は毎年、『今年こそは引退か!?』(=連載終了!?)
とちょっぴりハラハラしながら読んでいた。
ところが毎年、あぶさんはきちんと歳を重ねて行くにも関わらず、いっこうに引退しない。
正直、45歳あたりまでは笑って許せた。いや、漫画のキャラだから40代が終わるまでは
大目に見ようと心に誓った。
ところが、50歳に突入。いくら何でも今年で引退だろう・・と思っていたら、
知らぬ間に60歳。
いくらなんでもあんまりだ・・・とあきれていたら、はや2年。
本日やっと引退セレモニーである。いろんな意味で長かった・・・
どうやら漫画自体はまだ連載が続くらしい。
今後の展開として、マスターズリーグに参戦(もちろん博多ドンタクズ!!)して村田兆治と
対決するもいとおかし、なんだけど、おそらく『大虎』に入り浸って、そこに現役の
旬のプロ野球選手がいろいろ遊びにきて薫陶を受ける、みたいな『徹子の部屋』みたいな
漫画になってしまうんぢゃないだろうか・・・とにらんでいる。
どうであれ、水島先生にとっての『火の鳥』的なライフワーク漫画はやっぱり
『ドカベン』ではなくてこの『あぶさん』であって欲しいと強く願う。
私は『あぶさん』のファンなので。
余談ながら、私は数年前まで福岡ドームの近くに住んでいたので、よくホークス戦を見に
行っていた。
そこで、毎回ホークスの応援団の中に『90番』のノボリを見る事が出来た。ごく自然に、
ごくあたりまえに、そのノボリは立っていた。
現実にはいないはずの選手のノボリが、である。
『あぶさん』とはそんな漫画である。