妹ラケルの「はしため」ビルハが、ラケルに二人の子を産んだのを見て、
姉のレアも負けじと、自分のはしためジルバをヤコブに妻として与えて
そのジルバによって、二人の子を得たのであった。
このようにして、ヤコブは4人の女性たちによって
8人もの子宝に恵まれた。
上の子4人は、姉レアが産んだ子
下の2人が、妹ラケルのはしためビルハが産んだ子
その下の2人が、姉レアのはしためジルバの産んだ子
合計8人である。
さて、ある日、レアの産んだ長男ルベンが、
麦刈りの頃に野に出て、「恋なすび」を見つけて、摘んだ来た。
「恋なすび」は不妊治療の薬効を含む植物であると知られていた。
ルベンが、母親のレアのもとに、その恋なすびを持って来たとき
ラケルもその場に居合わせて、どうしてもそれを譲ってほしいと
姉レアに頼んだ。
ラケルは、やはり自分で実の子を産みたかったのである。
すると、レアは、「夫ヤコブとの夜の生活を独り占めして、
その上なお、恋なすびも取り上げようとするのか」とラケルをなじった。
恋なすびを譲りたがらないレアに、
ラケルは、やむなく交換条件として、
ヤコブが仕事から戻ったら、彼を今晩一晩、
レアのもとに行かせると約束した。
このようにして、
レアは、その晩ヤコブと寝る事が出来て身ごもり、子を産んだが、
翌年にも、また子を産んだ。
これで、ヤコブの子は10人に達したのである。
この故事に基づいて、
「恋なすび欲しさにヤコブを姉に譲ったラケル」を描きました。

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