昨日に続き、今日も老健☆☆へ。
かたくなに散髪を拒む母に、髪を切ってもらうため。
落ち武者のようなざんばら髪は、ちょっとすごみもあるゾ。
何とかせねば。
「ご家族のお力でぜひ。」
と施設の人は言うけれど、私の力は及びませぬ。
ということで、新しいカードとして次女を投入。
ふんわりした雰囲気の次女は母のお気に入りです。(孫と言っても、成人して社会人で、大きな孫なんですけどね。)
「Kちゃん(次女の名前)が来ると、お花が咲いたようにパッと明るくなるわね!」といつも言っている。
ちなみに私のことは
「あの人、怖いでしょ。」
と夫に言っているらしい。
そーかいそーかい。それも結構。どうせ、私はキツイですよー。
次女が一緒に来ることは秘密。
施設に到着し、二人でエレベーターに乗り、3階に到着すると・・・。
昨日と同様、エレベーター前の椅子にちょこんと正座した母がいる。
もしかして、ここ、母の定位置?
次女を見ても別に驚くふうでもなく。
「何しに来たの?」
「今日は、カットの立ち合い」
「いやよ」
「そろえてもらうだけでもいいじゃない。」
「いや」
ああ、これはやっぱり手ごわいな。ところが
すたすたと歩き出す母。
「あんた、どこ行くの?」
これは、同じく隣の椅子に座っていたおばあさん。(ただし正座ではない)
もしかして、母の隣の椅子、このおばあさんの定位置?
「あ、美容室ね」なぜか私が答える。
「こっちでやっていますから」というスタッフさんの後に続く母。
あれ? いいの?
さあさあどうぞと言われるがままに椅子に座らされ、なんかだまし討ちみたいで申し訳ないなと、ちょっとだけ思った。
母「もう、なんだっていいわよ!!」
どんな髪型にしますか?と聞かれても
「何だっていいわ!」と言うので
普通に短くしてもらいました。
「はい、終わりましたよ」
と声をかけられても明らか機嫌の悪い表情。
まずい・・・
部屋に帰る道すがら、若い男性の介護士さんに
「かわいくなったじゃない(#^^#)」と言われ、まんざらでもない様子。
あ、そうなのか?
自分の部屋の前で
次女に「私の部屋を見て行って」と手招き。
「へ~~~、素敵なお部屋だねえ!!!」
と次女に言われ、これまたまんざらでもない様子。
実際、この施設は、小さな山(丘陵)のふもとの森に囲まれ、ちょっといい感じのロケーションなのですよね。
「休暇村みたいだねえ」と次女。
母は、こういうこぎれいなところ好きだから、この施設は母に合っているのかも。なんだかんだ言って、なじんでいるように見えなくもないな。
かたくなだった母が髪を切る気になったのはなぜか?
ひとえに次女のお陰かなと思っています。
孫の前では、我儘なふるまいはできないんじゃない?
施設を後にしながら、いろいろ考えてしまいました。
施設で母は、厄介がられているのではないかなと思っていたんですけれど、なじんでいる面もあって、
「嫌だ嫌だ」と言いつつも、イケメンな介護士さんもいて、きれいなお部屋で。
物事は一面ではないのだなと思いました。
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