交通広辞苑

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交通ルールを教えるおもちゃ――大事なのは、大人の正確な知識

2017-07-16 02:32:28 | 日記

こどもの頃教えられた「歩行者は右側通行」という交通ルール。

それが学校だったか、親だったかはさておき、暗黙ルールのようにそう思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。

道路交通法では「歩道または路側帯と車道の区別の無い道路においては、道路の右側端に寄って通行しなければならない」と規定されています。
これは、周知されている「原則は右側通行」という記述です。

実はその原則には続きがあり「なお、この原則は、道路の片側のいずれかまたは両側に、歩道または路側帯(歩行者の通行に十分な幅員を有するもの)のいずれかが存在する場合には適用されない」とされています。
要するに、どちらかに歩道(路側帯)があれば、右側にこだわらなくて良いということ。

さらに「また、歩道等の上を通行している限りにおいては、道路全体で見て右側の歩道等を通行する義務は存在しない」と、まとめのような記述も。
つまり、歩道(路側帯)を歩いていれば、右側でなくても良いということ。

まとめると「歩道がなければ原則右側通行だけど、状況に応じて臨機応変に」ということですね。

ルールに従順すぎる日本人だからこそ、知っておきたい豆知識。

世界はすべて相対的で、絶対的なものはありません。

交通ルールを学べるカルタなどのおもちゃが販売されていますが、マークなどを覚えさせるのにはとても便利です。

臨機応変さを教えるには、カードではちょっと物足りません。

こどもに教えるときは、カードなどのおもちゃでまずは楽しく基礎を教えておいて(おもちゃじゃないと覚えてくれませんよね)、あとは実践しながら説明してあげるのがベストなのではないでしょうか。