山脇内科小児科医院

医療・医学情報

緑茶カテキン

2008-11-30 23:22:06 | Weblog
緑茶に含まれる
カテキンには
抗がんや抗ウイルス作用がある
しかし
化学的に不安定なため
体内で分解されやすく
医薬品として
用いるのは難しかった
しかし
京都大学の研究チームは
カテキンの主成分に
酵素を使って
脂肪酸をくっつけると
分解されにくく
また
細胞内に取り込まれやすい
構造になることを
発見した
がん細胞を移植されたマウスに
このカテキン成分を投与し
1ヶ月間観察したところ
がん組織の大きさは
投与しない場合に比べて
10分の1程度に抑えられた
正常な細胞に対する毒性が
ほとんどないことも
確認されている

新しい抗がん剤治療

2008-11-29 14:33:53 | Weblog
新しい抗がん剤治療
がん細胞は増殖する際に
栄養や酸素を必要とする
その供給路として
新生血管を作りだす
この新生血管を
抑制することができたならば
がん細胞の増殖を
抑えることができるのであるが
東京大学の研究グループは
新生血管の抑制に成功した
肺がんのマウスを使った実験で
新生血管の内皮細胞上にある
プロスタグランジンD2の受容体を
合成化合物で刺激してやると
血管の透過性が1割程度に下がり
血管成長が半分以下になったという
副作用の少ない抗がん剤開発に
つながる可能性のある成果だ

血糖値抑制の仕組み

2008-11-28 23:32:33 | Weblog
肝臓にあるタンパク質「ERK」が
刺激を受け活性化すると
インスリンを分泌する
膵臓のβ細胞が増殖し
血糖値が抑えられる
しかし
ERKの活性化は
がんを招く恐れがある
肝臓や膵臓と脳をつなぐ
神経ネットワークを
刺激することで
ERKの活性化と
同じ効果が得られる
以上のことを解明した
東北大学医学部代謝学の研究は
糖尿病の新しい治療法に
つながることが期待できる

女性のメタボ検診

2008-11-27 23:55:27 | Weblog
メタボを判定するための
腹囲基準は
男性は85センチ以上
女性は90センチ以上と
体格差とは逆に
男性より女性の方が甘く
女性への健診効果を
疑問視する声が上がっている
腹囲が長いほど内臓脂肪は増え
内臓脂肪が多いほど
心疾患の発症率は高まる
しかし、女性の場合は
内臓脂肪が溜まり難く
必ずしも心疾患の発症率には比例しない
現在、厚生労働省研究班は
基準の見直しを行っている
また、メタボ健診を受ける世代の死因を
心疾患とがんで比べると
男性に比べ女性はがんがかなり多い
女性の健康のためには
メタボ検診よりも
乳がんや子宮頸がん検診を受けることの方が
重要かもしれない

自律神経失調症

2008-11-26 22:55:51 | Weblog
持続的なめまいや頭痛、体調不良などを訴える
自律神経失調症患者に対し
首の筋肉の凝り、異常などを解消すると
9割以上の患者で症状が治まることが
東京脳神経センターの調べでわかった
長期に症状を訴える自律神経失調症の患者は
重い頭を支える首の筋肉に痛み、硬さなどの
異常が多いことに着目
同センターに
自律神経失調症で入院した265人に対し
首の筋肉の異常をなくす治療を実施したところ
92・5%が1-3か月で治癒した
治療は
痛みや異常が首のどこにあるか36か所をチェックし
それに基づいて
低周波治療器、温熱療法、はり・きゅう、ビタミンB群投与などを組み合わせた
自律神経失調症は
30-40歳代の首の細くて長い
なで肩の女性に多い
長時間のパソコン作業などは首に負担がかかるので
15分おきに休むことが大切だ

花粉症

2008-11-25 23:19:08 | Weblog
花粉症などのアレルギー患者に
原因物質を繰り返し注射し
アレルギー反応を軽減させる治療法を
減感作療法と言い
アレルギー疾患の根本的治療とも言えるが
時間がかかり、副作用も多い
減感作療法は通常
原因物質のエキスを少量ずつ
約3年かけて皮下に注射するが
スイスの研究チームは
この減感作療法を
3ヵ月で済ませることに成功した
研究チームは
皮下注射したエキスが
体内の免疫システムをつかさどるリンパ節へは
一部しか達しないことに注目
58人の花粉症患者に対し
そけい部のリンパ節へ直接
1か月おきに計3回だけ注射する
新手法を試してみた
開始から4か月後に検査したところ
アレルギー症状が劇的に緩和され
治療前に比べ平均10倍の花粉量がないと
鼻炎が起きなくなっていた
効果は開始から3年後も持続していた
従来の減感作療法を行った別の54人では
じんましんなどの軽い副作用が18件
入院の必要なぜんそくの副作用が2件起きた
新手法では
軽い副作用が6件起きただけだった

母乳

2008-11-23 23:19:27 | Weblog
母親は
授乳を介して
乳児に
腸内感染に対する
免疫能を与えることが
できます
授乳が
乳児に良いとされる
理由の1つは
母乳に
新生児を感染から守る
防御抗体が含まれていることです

鼻呼吸

2008-11-21 17:59:22 | Weblog
薬品メーカーが
全国の20~49歳の男女有識者624人を対象に
鼻呼吸と口呼吸に対する調査を行った
調査結果より
鼻呼吸族の大半(97%)は
「呼吸は鼻でするもの」と正しく理解しているのに対して
口呼吸族の13.8%が
「呼吸は口でするもの」と誤った認識を持っていた
口呼吸族の52.8%が
常態的に無意識に口を開いており
やめたいと思っていてもやめられないようだ
また、呼吸法が精神状態に及ぼす影響を調べたところ
口呼吸族の約7割が
1日~3日に1回以上はイライラすることがあるのに対し
鼻呼吸族は56.0%にとどまった
意識して鼻呼吸を心掛けたいものだ

ぜんそくの原因細胞

2008-11-20 23:29:44 | Weblog
ぜんそくの原因となる体内物質を作る細胞を
理化学研究所が
マウスの実験で突き止めた
肺に多く存在する
ナチュラルキラーT細胞という免疫細胞
この細胞にだけ出現する
インターロイキン-17RBというたんぱく質
人為的に
ナチュラルキラーT細胞を欠損させたり
インターロイキン-17RBの働きを止めると
気道の炎症が起こらなかった
国内には300万人もの喘息患者がいる
しかし、根本的な治療法は確立していない
この実験結果より
人にも同じメカニズムがあると考えられ
新薬の開発につながると期待される

一足早い集団発生

2008-11-19 19:05:30 | Weblog
今月17日
鹿児島県薩摩川内市の中学校で
1年生を学校閉鎖したと発表があった
同校では11日から
インフルエンザ様の症状を訴えた生徒が出始め
17日には
1年生54人中17人が欠席した
原因ウイルスは調査中とのこと
鹿児島県内の集団発生は今シーズン初で
昨シーズンより約2ヵ月も早いらしい
厚生労働省によると、11月14日現在
全国の集団発生数は
大阪府や兵庫県を中心に
24施設計446人
今年は早めの流行に備えて
十分な栄養摂取と睡眠
うがいと手洗いが必要