東日本の震災で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
3月の3連休に、奈良県と和歌山県の県境にある果無山脈を縦走しようと計画していましたが、震災の被害の大きさと、震災による福島原発の事故で中止し、その後山歩きも遠ざかっています。
しかし、体もなまって来ますし、ストレスもたまってきましたので、いつもトレーニングに行っています、芦屋のロックガーデンなら、日帰りで行けるし、お天気もよく、桜も咲き始めていますので思い切って出かけました。
ただ、通常のコースを行くのも飽きましたし、芸もないので、言葉は勇ましい「強行突破」という、通常のコースではなく、道なきところを歩くことにしました。
過去にも道に迷ったときなど、やむを得ず山の斜面を草木を掻き分けて登り降りしたことがあります。しばらくそういう山はご無沙汰ですので、意識的にチャレンジしました。
4月10日(日)、快晴で桜も咲きそろい、芦屋川にもお花見の人たちがたくさん出かけていました。
いつもなら、まっすぐ高座の滝を目指すのですが、最後のマンションを過ぎてすぐ右手側の斜面がなだらかで、以前から「登れそう」と見ていました斜面に取り付きました。温かくなってきたせいか、少し草が生えだしてきていましたが、この程度なら問題なく登れます。(こういう所を歩くから変な虫にかまれるのですが・・・)
少し登ると、思ったより急な斜面になってきて、やはり下から見ているのと、登ってみるのとでは違うなぁ、と思いながら小枝をかき分け、しっかりした木にすがりながら登って行きました。
木の間を、右か左か、まっすぐ上るのがいいのか、前方の木の密生度を見て、また、傾斜の少しでもゆるいところを選び、ルートファインディングしながら登っていきます。
上を見上げると、青い空が見えるので、もう登り切ったかなと思うとコブで、その先にまだまだ登りがあります。
測量か何かで登ってきた人がいるのでしょうか。踏み跡らしきものはありますが、けもの道か、水の通り道か、いづれにしても続いているものではありません。しかし、人がきていることには間違いなく、なんとなくほっとする。上を見上げると電線が見え、このまま登れば尾根に出れそうだと確信する。
わざわざ、こんな登りかたをしているのに、人が来た跡を見るとほっとする自身に矛盾を感じながら、人が来ているなら、行けないことはないと安心する、弱い人間だと思います。
さらに藪をかき分け少し登ると、尾根に出ました。ここに登山道があり、荒地山に至る道でした。
たぶん、城山の少し北あたりかと思います。取り付きからわずか40分でしたが、登山道とは違う山歩きで、少し満足できました。
その後、荒地山に登り、風吹岩を経て、魚屋道から会下山古墳跡に下山しました。
原発の事故で放射性物質の飛散が懸念され、気象庁の飛散予測も東北・東海・南紀など広範囲に示していることなどから、これからは山に行くにも、以前のような雨に濡れて、テントで野性味を満喫するなどは、放射性物質の洗礼を受ける覚悟が要りそうな気がします。特に、高い山ほど影響を受けやすい気がします。
当分、近場の山で鬱憤を晴らす日々が続きそうです。
後で気がついたのですが、本来のルート以外を歩くことは、自然破壊になるのでしょうか。少し反省しています。