単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

熊野古道・中辺路(4)

2021-10-12 | 山歩き

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熊野古道・中辺路(3)から続き

第5日目(1/ 2)


小雲取越の登り口


国道168号線と本宮の町 


マップでは、請川の公衆トイレを一番に番号が大きくなっていますが、
実際は大きい数字からカウントダウンして行っていました。
ゆるい登りで、道も広くしっかりしています。この時は、お天気もよく、
さすが南紀であると納得できる暖かさです。
 


「百間ぐら」からの眺め ~山道が切れて開け、眺めが良い。

百間ぐらから少し下ると、林道交差し、再び登りに入り
賽ノ河原・石堂茶屋跡・桜峠などを経て桜茶屋跡に至ります。


ここはお天気が良いうえに、休憩所の日当たりがよく、眺めも良かったことから、
一番印象に残っています。


右の木に隠れているところが小和瀬の渡し場跡あたりと思われます。


小和瀬の渡し場跡の休憩所
ここで休憩後、いよいよ最後の山越え、大雲取越に入る。
少し登ったところで、写真家のお嬢さんに出合う。若くてきれいな方で、
三脚に昔の写真屋さんのように銀塩フイルムを1枚ずつ入れ、黒い布をかぶって写しておられ、
私をモデルに撮って下さいました。
山の格好をした、こんなむさいオヤジより、ご自身を撮られた方が、
よほどいい写真になると思うのですが、
正月早々、こんな美人とお話できるだけでも、幸先がいいと気分を良くして
最後の登りに向かいました。

マップにも書かれています、胴切坂という石段のところが長く、
峠らしきところは見えているが、なかなか着かない。峠に着いた頃は日も暮れて暗くなる寸前で、用意していたヘッドランプを点け、少しおしゃべりが過ぎたかなと反省しました。
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第6日目(1/3)

石倉峠はすぐで、地蔵茶屋跡へも下りで、すぐに着き、立派な休憩施設(利用は9:00~15:00)
に昨日はここまで頑張っても良かったかな、との思いもあります。


その後も、下りで、林道交差しながら歩くと、太平洋が見える船見茶屋跡に至り、
ここまで来ることができたと、少し満足感がこみ上げる。


どこも山は荒れています


船見茶屋跡からの眺め


後は、那智高原を経て、いよいよ那智大社です。


那智高原~遊園地のような感じ。


車で参拝の方は参道を登ってこられるのですが、古道を下ってきますと、
階段から那智大滝を左に見ながら那智大社・青岸渡寺に下ります。


那智大社


大門坂で出合った古道歩き衣装の方
~写真では一般の方が写っていますが、見かけたときは大門坂の深い樹林の中にお一人でおられ
錯覚かと思いました。


さらに別のお二人~緑に鮮やかな衣装が映え、まさに、絵になる感じでした。


ここを下りてきます


市野々王子跡


荷坂峠の尼将軍供養塔


補陀洛山寺

 


道の駅なち

無事、那智駅に到着しました。
那智駅は無人駅で、併設する「道の駅なち」に入浴施設があるにも関わらず、
食堂がなく、みやげ物は売っているが、売店やコンビニもなく、自販機だけでした。
仕方なく、列車到着までただ待つのみでした。
(各停しか止まらず、新宮駅まで移動しなければ帰れません)

完走(歩)の満足感に浸りながらも、なんとなく手持無沙汰で、お腹はすくし、
駅の待合で、
場違いな空虚感にボーッとするしかありませんでした。

新宮駅で駅弁とビールを買って、特急に乗って、席に座ってはじめてほっとできました。
これで、今回も無事に帰ることができました。

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