単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

熊野古道・中辺路~(3)

2021-10-12 | 山歩き

熊野古道・中辺路~(2)から続き

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民宿でしょうか~観光ポスターにでも出てきそうな建物です。


秀衡桜


古道歩きというよりは、雪中行軍の様相を呈してきました。道路を歩くのは嫌いなのですが、
こうなると山道に入るのは雪で道がわからなくなり、道路でいいと思ってしまいます。
5cm~10cm積もっています。


休憩所も役に立ちません。


小広王子跡~右横の階段を登ったところにあるはずなのですが、雪が深すぎて道がわからず、
諦めました。
というよりは、こんな雪深い状況で王子跡を探す意味があるのかと思い、やめました。
実際、ここは靴が雪の中にボソッと埋まり、徒労なことをしているなと、自身で滑稽に感じました。


今夜の宿。屋根があるだけましか、と慰めながらも大晦日にこれとは・・・
しかし、若いころ元旦に大塔山で遭難し、着の身着のままで夜明かししたことを思えば
なんということはない。
ここは谷底で風が強く、テントを張るのも一苦労。
横に川があり、その水で炊事。テントの中でコメを炊いたらテントがびちゃびちゃ。
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第四日目(2011/1/1)

 元旦です。

まさか、南紀でこんなに雪に降られるとは思わないので、雪のお正月は想定外でした。

 東北の湯治宿に行っている友人が、意外と雪が少ないとメールで知らせてくれました。

昨日からの雪が全国的なものではないと知り、多分、この辺りとしては、
珍しい大雪なんだろうと推測しました。しかし、行程は予定より遅れており、
今日も雪の中を歩かないと着かないので、お正月も関係なく出発です。

 雪はやんだのですが、冷たい風が強く、冬山とあまり変わらないなぁー、とつぶやきながら歩きました。


熊瀬川王子跡 


王子違い~王子製紙社有林を示す看板 


おぎん地蔵 


命まで奪わなくても、と思わず手を合わしました。~昔は歩くのも大変なのに、
追いはぎにまで狙われる、という難行苦行で歩いていた、そう思えば雪が降ったくらいなんでもない、
と言い聞かせて先を急ぎました。


三越峠 


なんとも立派な休憩所~屋根は太陽光発電パネル、トイレはバイオトイレで太陽発電の電気で
浄化しているようです。水道の蛇口も見えています。
~ここで昼食休憩~
ここまで来ると、雪も少なくなり、「もうすぐ」という実感が湧いてきます。


この後すぐ雪もなくなりました。

しばらく歩くと林道に入っていきます。

林道で会った犬~カーブを曲がったところでなんでいるのだろう、と思って右を見ると、
鹿が噛み殺されていました。写真を撮ったところ、左の茶色の犬がムクッと立ち上がり
表情が険しくなったので、立ち去りました。というより、身の危険を感じて逃げました。

 鹿の死体の写真は、気分を害される方がおられるかもしれませんので掲載しません。

2匹とも猟犬のようです。飼い主を待っているのか、捨て犬なのかわかりません。
写真で見ると首輪はないようです。

発心門王子跡~ここからは舗装道路になります。 

果無山脈(中央のそそり立つ山の奥に連なる山々)
(その後、2012. 4に縦走しました。)
~小辺路はこの東端の果無峠を越えて本宮大社に至ります。

NHKドラマ・ほんまもんのロケ地だそうです。~伏拝王子跡の休憩所の横

三軒茶屋跡~ここから小辺路と合流~もうすぐ本宮大社です。

本宮大社に到着


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