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あんた、まるいもの好きだね~♪

「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■初めてスポーク

2009-03-19 23:43:58 | 自転車(全般)
 二輪生活で初めて、スポーク調整という作業をやりました。

 スポークというのはアレです、車輪を構成する部品の細長い針金のことです。
 ああ、漢字表記にするとなにかしっくり来ません。
 “ホイール” “スポーク”
 これでバッチリです。
 それで、このスポークは何をするかといいますと、まあホイールを眺めてもらえば解りますが、ハブ(車軸を構成する部品)とリム(外周部を構成する輪っか部品)を繋ぐ役目を担っています。スポークを使うホイールは今では自転車で最も採用されるスタイルですが、かつては乗用車でも使われていました(ワイヤースポークホイール)。
 軽量で安価という特徴があり、また衝撃吸収性があるため、現在でもビジネスバイクやオフロードバイクでは採用されています。欠点は、構造上、真円度を出すには熟練の組み立て技術が必要で、また長期間使用することで歪みが生じやすいことです。

 というのが、スポークホイールはスポークにある程度のテンションを掛けることで強度やバランスを維持しています。スポークホイールにはニップルというもう一つの構成部品があって、これがテンションを掛ける役割をしています。普通のホイールですと、リム側に付いています(短く飛び出している部品)。ニップルにはネジ山が切ってあって、ナットと同じ役割をしてくれます。
 ニップルを締め込むとスポークにテンションが掛かるので、この塩梅でホイール全体のバランスを取ったり真円を出すことが可能なのです。
 考えてみてください。普通にそれぞれの部品をただ繋げただけでしたら、グニャグニャでまったく使い物にならないのは想像するまでもないと思います。

 というわけで、スポークホイールは元々がバラバラの4つの部品を組み合わして構成されるので、どうしても歪みを回避し難いのです。
 そもそも、スポーク自身も徐々にではありますが伸びます。ニップルも衝撃などで弛むことがあります。スポーツサイクル(もしくはモータースポーツ)の世界では、時々ニップルを増締めするのは基本整備の項目に上げられています(この作業のことを、振れ取りとも言います)。
 ところがみなさん、どうでしょう? 実用自転車のニップルなんて締めたことありますか? ほとんどの方がNoだと思います。ぼくだってそうです。
 そもそも、しっかり組まれたスポークホイールは、かなり長い期間そのカタチを維持し続けられます。
 歪みが~、と書きましたがスポークホイールは歴史も古いためノウハウやデータの蓄積は豊富で、個人的には実はそんなには歪まないと考えています。もちろん、僅かずつは歪むでしょうが、実使用上はあまり困らないと思います。
 ということで、今まではレースでも使用するMTBだけは、専門店に振れ取り作業を頼んで(これだってたまに)、全天候型の仕様にしている実用MTB1台は何もしていませんでした。
 ところが、この実用MTBはその仕様上、もっとも出動回数が多く、使用時間もかれこれ1○年を軽く過ぎています。
 さすがに限界が来ていました。ホイールを構成する36本(※)のスポークのうち1本が極端に弛んでしまい、当然、残りの35本にも相応の負担が掛かっていてリムが振れまくり。タイアを外してホイールを真上から見て回すと、横方向に1cm近く歪んでいる箇所もあります。
(※:解る人には解る。36本というのが実用車っぽいでしょ。MTBは32本がスタンダードです。)

 とうとうだなと観念して、スポークの調整(振れ取り)を自分でやってみました。
 用意したのは、写真にあるニップル回し。メーカー表記は“Triple Spoke Wrench”です。3.23/3.30/3.45mmという、一般的な3つのニップルサイズに対応しています。そう、ニップル一つ取っても異なる規格があるのです。
 それで実際の作業ですが、これについては複雑過ぎるので割愛。詳しく知りたい方は、書店でメンテナンス本を眺めてみてください。どの本にも、必ず載っています。つまり、本当はそれだけ大事な整備項目なのです。
 本来はしっかりとした精度を出すための振れ取り台+テンションメーターがさらに必要ですが、今回は簡易的作業だったのでブレーキシュー(ブレーキゴムのこと)を目安に調整をしました。想像していたよりは、難しい作業ではありませんでした。
 ちなみに効果はバッチリ。振れは許容範囲にまで収まりましたし、ホイールが本来持つ(っていたであろう)強度というか張りが復活して、MTB全体の走行印象がたいへんシャキシャキになりました。
 テンションメーターがないので全スポークが適正な力で張られているかはわかりませんが、現状は問題出ていません。
 本当は、スポーク自身も伸びてしまっているはずなので全数交換も必要なのでしょうが、そうなるともはや大事で対処しきれないので、これでお茶濁し。だいたい1○年以上乗っているということは、ホイールがうんぬんではなく車両全体が耐用年数を超えているはずなので、丸々一台買い替えが最良の選択になってしまいます。

 意外と難しくない作業で、これから何か裏があるのではないかと心配もしていますが、せっかく道具も買ったことなのでちょくちょく気にしてやろうかと思います。
 ちなみに冒頭、「二輪生活で初めて」と書きましたが、つまり他に所有するオフロードバイク2台もホイールに関してはノーメンテナンスです。だって、そんなに歪まないでしょ……?


これが、一箇所極端に弛んでしまったスポークの根本写真。ニップルが他に比べて明らかに飛び出しているのが解ります。これほど弛んでしまっているのです。

やかん

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