日本の映画作品がアカデミー賞を受賞した、と。
そして、それを記念して延長上映や再上映をするシアターが出て来て、その中に、自宅から行きやすい映画館もあり、モノは試しと観に行ってきました。
そして、確かにこれは凄い作品でした……。
スクリーンから1秒たりとも目が離せなかった、眼のピントがまるで油断できなかった体験は、映画館人生の中で初めてのことでした。
一切、気を抜ける瞬間がないのですよね。
アカデミー賞受賞というのは、正確には『視覚効果賞』というものらしく、それに大きく寄与したのが昔から聞く《 VFX 》らしいのですが、そっち方面はまるで素人なので「CGと何が違うの?」、レベルです。
正直、作中、突っ込みたいところがなかったか、と言われればそんなことはまるでないのですが、それを含んでも圧巻の、確かに “ 視覚効果 ” により、終始、スクリーンに眼が釘打ちされた体感でした。
視覚効果、というと個人的には『 1917 命をかけた伝令 』が事前宣伝含め、衝撃でしたが、またそれとは異種の『眼』に与えてくるインパクトは強大でした。
ほんと、素人なのですが、「VFXという技術はまだ現役だし、何やらさらなる進化を遂げているのだな」、と思わされました。
まあ、進化、という意味では “ ゴジラ san ” あんたそのものもそうなのでしょうけど。
ちなみに、ウルトラマンとか円谷系はまったくの範疇外で、ゴジラなるものも、初見はシン・ゴジラを地上波放送で見たくらいです。
他、接点というと、
『怪獣と美術 −成田 亨の造形芸術とその後の怪獣美術−』
と、
『実相寺昭雄展 ウルトラマンからオペラ「魔笛」まで』
を見に行った経験だけです。
川崎のミュージアムは、地階にあるすべての収蔵庫が浸水した、と聞いているので、実相寺 氏の作品もひょっとしたら水没したのかもしれません。
個人的に、エアコンのトラブルで大事にしている本たちが相当数駄目になってしまった体験があるので、その回復不能な惨状は身を以てダメージを受けています。1年は整理のための触ることすらもできませんでしたからね。その時は泣きながらの作業で、まったく進みませんでした。今、これ書いてても辛いです。胸が締め付けられて。
脱線しましたが、行ける範囲の映画館で再演をしてくれて、ほんとうに良かったです。このような作品を観られたなんて。続編、あるのでしょうが、あの散見されるツッコミどころさえ解消してくれれば、きっと次作もパーフェクトでしょう。
いまだVFX、何だか解ってませんが(そっちに足踏み入れる余裕どこにもなく)、とにかく素晴らしかったです。
やかん