TLH(全腹腔鏡下手術子宮全摘術)体験記 

子宮腺筋症、内膜症、筋腫を合併し最終的にTLH(全腹腔鏡下手術子宮全摘術)を受けた体験に基づいて綴っています。

術後3ヶ月目

2016-02-29 21:33:37 | 術後生活
手術後3ヶ月目。
完全に忘れるほど痛みも違和感も無くなりました。
傷の部分は少し茶色く残ってしまったくらいですね。
アットノンのつけ方が少なかったのかも・・・
私は特に3ヶ月検診などに行って下さいとは指示されていないのでそのまま様子をみてみます。
今後、また何かあったときには記録していこうと思います。

術後2ヶ月目

2016-01-30 10:05:29 | 術後生活
今日で手術してから2ヶ月ですね。
もうほとんど忘れています・・・
お腹の傷はピンク色だったのがかなり茶色くなってる(>_<)
跡が残る体質なのかも。
15年くらい前にした腹腔鏡手術の跡は少し盛り上がった状態になってるし・・・
ケロイド体質と言われたことあるので仕方ない。
とりあえずアットノンでも塗ってみようかな。

あ、ひとつだけ思い出しました。
体が冷えるとお腹の中が少し痛くなることがあります。
筋肉が収縮するせいかわかりませんが少しズキズキするんですよね。
でも、すぐに忘れちゃうくらいなのでたいしたことはありません。
体の中の傷も3ヶ月経つ頃には治っているらしいのでもう少しかな。


退院してから気をつけること

2016-01-29 09:24:50 | 入院、手術について まとめ
退院する前に退院のしおりと言うものを貰います。
そちらに色々と書かれているので簡単に紹介しますね。

・子宮を摘出したため生理はありません
・卵巣が片方でも残っている方は以前と同じようにホルモンは卵巣から分泌されます
・卵巣から排卵し卵子は、お腹のなかに落ちて自然に吸収されます
・子宮や卵巣をとったあとは腸でうめられますので空洞ができたりはしません

退院後には術後検診というものがあります。
それまでに発熱や多量の出血、強い腹痛などがあるときには受診してください。
1ヶ月くらいは少量の出血やおりものが続くことがありますが心配いりません。

・日常生活
規則正しい生活を送ることが大切です。
元の体力を取り戻すには2~4週間を要します。
疲労からくる他の病気の予防のためにも徐々に体力をつけましょう。
疲労しない程度に身の回りのことから始め体力に合わせて徐々に運動量を増やしていきます。

目安
  家事              1~2日前後
  外出、買い物、自動車、自転車  2~3日前後
  スポーツ            1週間後より

・入浴
退院後異常がなければ浴槽につかって結構です。

・食事
栄養バランスのとれた消化のよい食事を心がけ体力の回復につとめましょう。
アルコールは適量ならば退院後すぐ摂取されても結構です。

・排便・排尿
手術前後の環境の変化により便秘に傾きがちです。
便秘の時には適宜緩下剤を服用されても結構ですができるだけ自然排便を心がけましょう。
  1日1回排便する習慣をつけましょう。
  規則的な食生活をおくり食物繊維の多い食品をとることにしましょう。
  起床時に冷水や牛乳を飲みましょう
  お腹を「の」の字にマッサージしましょう。
  適度な運動をしましょう。
  手術後は膀胱炎を起こすことがあります(頻尿、排尿時痛、残尿感、尿混濁、発熱など)
  そのときは水分を多く取り体を冷やさないように様子をみてください。
  症状がよくならないときには早目に受診しましょう。
  尿意があれば我慢しないように。
  3~4時間毎に排尿するよう心がけましょう。

・性生活

Q.性生活開始時期は?

退院後2ヶ月位から開始してかまいません。
異常があるときは検診時主治医より説明があります。


Q.出血するのではないでしょうか?

膣の長さは子宮をとったあと膣部の上部を縫い合わせているだけなのでほとんど変わっておらず、挿入により傷口が破れたりすることはありません。
最初は不安であれば浅めに挿入し、徐々に慣らしていくとよいでしょう。
最初、少量の出血が見られることがありますが心配ありません。


Q.不感症になっているのではないだろうか?

データでは69.1%の人が以前と同じ満足感を得られています。
満足感は不安など精神的なものにより大きく左右されるので身体の構造をご主人とよく理解しあって不安を解決してください。


Q.性交時に痛みがあるのではないだろうか?

性的に興奮すると外陰部にはバルトリン腺がありここから分泌物し膣を潤滑にしています。
この分泌物は精神的に影響を受けやすいので怖がらず十分にリラックスした状態でいれば痛みはほとんどないでしょう。
心配な方は潤滑ゼリーなどをご利用下さい。


Q.排出された精液はどなるのか?

子宮をとった方は膣の上部を縫っているので全部外に流れ手術以前と変わりありません。

・更年期障害
閉経期に卵巣の機能が低下し卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが減少し自律神経失調症があらわれることです。
エストロゲンの減少は性交痛、膀胱炎、尿失禁、皮膚の衰えなどの原因となり長期的には骨粗しょう症、高脂血症、動脈硬化も引き起こすことがわかっています。
手術によって両方の卵巣を切除した場合も同様の症状が現れます。
現在はエストロゲンの減少に対しホルモン補充療法(HRT)という効果のある方法があります。
詳しくは婦人科医にご相談下さい。

・婦人科のがん検診
子宮癌の可能性はありませんが何か異常がある場合(強い腹痛や腰痛、お腹がふくれてきたなど)受診してください。
異常がなくても卵巣腫瘍の検診として定期的な受診をすすめます。

大体こんなところです。
子宮全摘後、そんなに大きく生活は変わりません。
術後はしばらく腹壁の痛みがありますがそれを乗り越えればあとは大丈夫かなと思っています。

TLH(全腹腔鏡下手術子宮全摘術)

2016-01-26 21:07:17 | 入院、手術について まとめ
手術を決めるときには手術内容が詳しく説明された書類を貰います。
それをまずは貰って帰りよく読み患者本人と家族がサインします。

・手術の目的
・手術法の概略
・子宮を摘出することへの不安についての説明
・合併症の可能性
・別の治療法との比較
・手術を行わない場合に予想される経過

上記の項目に分かれて記載されています。

それではTLH手術について簡単に書きます。
卵巣に異常がない場合は子宮のみを摘出することが前提となっています。

腹壁に3箇所穴を開けて手術器具を挿入し子宮の上半分の切離操作を行います。
その後、膣式に子宮の下半分の切離操作を行い膣から摘出子宮を取り出します。

分娩の経験の有無や子宮の大きさ、癒着の有無術者の熟練度により手術法が選択されますが私が受けた病院では子宮全摘術の3分の2が膣式で摘出されています。
但し、癒着が強かったり筋腫が大きすぎて手術操作が安全に遂行できない場合などでは手術途中で開腹手術に変更になる可能性もあります。

術後の経過は痛みは少ないのですが腹壁の傷が多少痛みを引き起こします。
ある程度の腹壁術創の痛みが数日続きますが、最近は持続硬膜外麻酔などにより以前よりはずいぶん楽になってきています。

手術に要する時間はTLHでは90%の症例で150分以内以内ですが骨盤内の癒着が強い場合や摘出する子宮が大きい場合は安全かつ確実に手術を完了するためにより長い時間を要することもあります。
麻酔の導入や覚醒にも時間を要するために実際に手術室に在室する時間はさらに60分程度長くなります。

摘出した子宮の最終診断は、術後に行う組織検査で決定されます。
結果は約10日後に出ます。

↑大抵は術後検診のときに結果を聞くことになると思います。

流れ的にはこんな感じです。

TLHについてもっと詳しく知りたい方は下記のサイトを参考にするとわかりやすいと思います。
Dr.堤 治の世界
endosurgery←手術ビデオも見れますよ。

分娩経験がない方でも出来る手術なので膣式ができないと言われたけど開腹は嫌だという方は是非TLHが出来る病院を探してみてはどうでしょうか?
腹腔鏡手術で一番大切なのは症例数なので出来るだけ症例数が多いところを探してみましょう。

症例数を探すにはこちらのサイトからどうぞ
よい病院とめぐり合えますように。

術後1ヶ月目

2015-12-30 22:30:39 | 術後生活
更新が大幅に遅れましたがメモを見ながらご報告を。

寒さのせいかお腹の中が少し痛い日が続きました。
お腹にある外側の傷ではなく内側の傷が痛いという感覚でしょうか。
痛み止めは必要ないけどたまにズキズキと痛みましたね。

お腹の外側の傷は薄いピンク色の線だけが残っている感じです。
特に盛り上がってもいないし順調な感じ。

もう、出血も止まったので安心です。

一応術後2ヶ月目、3ヶ月目までは書いて次は6ヶ月まで飛ばそうかと思います。
何かありましたらそのときに更新します!