手術を決めるときには手術内容が詳しく説明された書類を貰います。
それをまずは貰って帰りよく読み患者本人と家族がサインします。
・手術の目的
・手術法の概略
・子宮を摘出することへの不安についての説明
・合併症の可能性
・別の治療法との比較
・手術を行わない場合に予想される経過
上記の項目に分かれて記載されています。
それではTLH手術について簡単に書きます。
卵巣に異常がない場合は子宮のみを摘出することが前提となっています。
腹壁に3箇所穴を開けて手術器具を挿入し子宮の上半分の切離操作を行います。
その後、膣式に子宮の下半分の切離操作を行い膣から摘出子宮を取り出します。
分娩の経験の有無や子宮の大きさ、癒着の有無術者の熟練度により手術法が選択されますが私が受けた病院では子宮全摘術の3分の2が膣式で摘出されています。
但し、癒着が強かったり筋腫が大きすぎて手術操作が安全に遂行できない場合などでは手術途中で開腹手術に変更になる可能性もあります。
術後の経過は痛みは少ないのですが腹壁の傷が多少痛みを引き起こします。
ある程度の腹壁術創の痛みが数日続きますが、最近は持続硬膜外麻酔などにより以前よりはずいぶん楽になってきています。
手術に要する時間はTLHでは90%の症例で150分以内以内ですが骨盤内の癒着が強い場合や摘出する子宮が大きい場合は安全かつ確実に手術を完了するためにより長い時間を要することもあります。
麻酔の導入や覚醒にも時間を要するために実際に手術室に在室する時間はさらに60分程度長くなります。
摘出した子宮の最終診断は、術後に行う組織検査で決定されます。
結果は約10日後に出ます。
↑大抵は術後検診のときに結果を聞くことになると思います。
流れ的にはこんな感じです。
TLHについてもっと詳しく知りたい方は下記のサイトを参考にするとわかりやすいと思います。
Dr.堤 治の世界
endosurgery←手術ビデオも見れますよ。
分娩経験がない方でも出来る手術なので膣式ができないと言われたけど開腹は嫌だという方は是非TLHが出来る病院を探してみてはどうでしょうか?
腹腔鏡手術で一番大切なのは症例数なので出来るだけ症例数が多いところを探してみましょう。
症例数を探すにはこちらのサイトからどうぞ
よい病院とめぐり合えますように。