中学生の時、ぼくらの友人の一人がクラスのかわいい女の子を好きになってしまった。
それで、ぼくらは友人のために、「英雄が美女を救う」という芝居を打つことにした。
彼の好きな女の子をぼくらが襲う、そこへ友人が現れてぼくらと殴り合いをして、女の子を救うという芝居だったが、彼女に芝居だということがばれないよう、殴り合う時は決して手加減をするなと言った。
そして、当日、シナリオ通り、夕方の自習が終わった後、ぼくらは覆面をして、女の子の帰り道、行く手をさえぎった。
そこへ、友人が現れ、僕らは殴り合いを始めた。
ところが、女の子を救うはずの友人は、ぼくらに数発殴られて、地面に気絶して倒れてしまった。
その結果、ぼくらは美女をその友人を担いで、その場から逃げるように立ち去ることになってしまった。
《開心笑吧2016-11-29「不要手下留情」》
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