ジョークカフェ!開心笑話!

中国笑話の翻訳を中心に落語やなぞなぞ、時々日記を書いています。ジョークをネタに一休みできるサイトを目指します!

老人が席を譲る!

2014-01-11 | 丁聡の古代中国幽黙
バスの中で、 「お嬢さん、どうぞお座りください。」 「おじいちゃん、すぐ降りるの?」 「いいえ、お嬢さんのキャンディがさっきから、私の襟に滴ってるんでね。」 [原文]老大爷让座 在公共汽车里,“姑娘,你请坐吧!” “老大爷,您到站了吗?” “不 . . . 本文を読む

一個の卵

2013-12-13 | 丁聡の古代中国幽黙
 ある男、働くのが嫌で、何もしない。彼の家は非常に貧しかった。ご飯も満足に食べられなかったのに、彼はいつも金儲けばかり考えていた。ある日、外で一個の卵を拾った。うちへ帰って、彼はうれしそうに妻に言った。「金持ちになれるよ。ぼくは金持ちになれるよ。」妻は彼が掌に卵を一個だけ持っているのを見て言った。「一つの卵でどうすれば金持ちになれるの?」彼は妻に話し始めた。  「いいかい、ぼくには卵が一 . . . 本文を読む

靳首相

2013-11-28 | 丁聡の古代中国幽黙
 丹徒郡出身の靳宰相には、不肖の息子がいて、その不肖の息子の息子は、科挙に合格した。宰相はいつも自分の息子にしっかりしろと叱っていた。  息子がそれに答えて言った。  「父上の父上は私の父上に及びませんでした。父上の息子は私の息子に及びません。どうして、私が不肖の息子と言えましょうか?」  これを聞いた宰相は大笑いして責めるのをやめた。 《丁聡「古代中国ユーモア」》 . . . 本文を読む

寒いと震える訳

2013-11-21 | 丁聡の古代中国幽黙
 中国の黄学乾という人は裕福な家庭に生まれ育ち、五品の役人の職を金で買ったので、民衆の苦しみというものを知らなかった。  ある冬の日、厚着をして出かけ、寒風の中、震えながら立っているこじきを見つけた。彼は不思議に思って付き添いの者にたずねた。「この者はどうして体をがたがたと動かしているのか?」  付き添いの者が答えた。「寒いから震えているのです。」  彼はさらに不思議に思って言った。「まさか . . . 本文を読む

頑固な親子

2013-11-20 | 丁聡の古代中国幽黙
 ある親子がいた。二人ともに強情で、人に譲るということを知らなかった。ある日、父が客を引きとめて酒を飲ませた。息子は父に言われて町へ肉を買いに行った。 肉を買って、さあ町の門を出ようとした時、ちょうど向こうから来た別の男と鉢合わせになったが、互いに道を譲ろうとしない。それから、二人は長い間にらみ合っていた。 心配した父親が様子を見に来て、子供に言った。「お前はひとまず、肉を持って帰り、客に料理 . . . 本文を読む

自分ちの肉を盗む

2013-11-19 | 丁聡の古代中国幽黙
 シェフが自分の家で料理中、肉を切っていた時、肉の一塊を自分のポケットの中に入れた。それを妻が見て言った。  「あんた!何やってるの?それ、自分ちの肉でしょう?」  シェフが言った。「あっ、忘れてた!」   [原文]偷自家的肉 有厨子在家切肉,匿一块于怀中。妻见之,骂曰:“这是自家的 . . . 本文を読む

酸っぱい酒

2013-11-18 | 丁聡の古代中国幽黙
 ある客が飲み屋で酒が酸っぱいと言ったので、店主が怒って、その客を店の梁(はり)に吊(つ)るした。  そこへ別の客が来て理由を尋ねたら、店主曰く、「うちの酒は極上の酒なのに、こいつは酸っぱいと言うんだ。梁に吊るされて当然だろ。」  別の客曰く、「じゃあ私にも一杯飲ませてくれ!」  彼は飲み終わるとすぐに言った。「その客を放してやれ!代わりに私を吊るせばいい。」 . . . 本文を読む

泥棒の服を隠す

2013-11-17 | 丁聡の古代中国幽黙
 泥棒がある人のうちに入ったが、ひどく貧乏な家だった。家具らしい家具もなくがらんとしていて、ただ、ベッドの脇に米櫃(こめびつ)があるだけだった。泥棒はしかたなくこの米を盗み、炊いて食うのもいいと思ったが、包むものがないので、自分の服を脱いで床(ゆか)に広げ、米櫃を傾けて、米を盗もうとした。  この時、ベッドの夫婦のうち、夫が目を覚ました。月明かりに照らされた室内で、泥棒が向こうを向いてまさに米櫃 . . . 本文を読む

市中で琴を弾く

2013-11-10 | 丁聡の古代中国幽黙
 琴の奏者が市中で琴を弾いたが、人々は琵琶三弦の類だと思って、大勢集まってきた。  しかし、琴の音が聞こえ始めると、みんな、「何だ!こんなものか!」と思って、一人また一人と帰っていった。しかし、ただ一人だけ残っている人がいた。琴の奏者は喜んで、「よかった。琴がよくわかる人がいたんだ。よし、期待に背かぬように頑張りましょうか」  残っていた人が言った。「その琴を置いてある机はわたしの家の物なんだ . . . 本文を読む

嫉妬

2013-11-09 | 丁聡の古代中国幽黙
 楊郎中(ようろうじゅう)という人の妻、趙氏(ちょうし)は、大変嫉妬深(しっとぶか)かった。  ある日、楊郎中が『詩経』にある周南の数編を何度も繰り返して朗読していた。  「皇后は、枝が曲がり垂れ下がった木のように、下の者に親切にし、決して嫉妬することはない」  「嫉妬しなければ男女関係はさらによくなり、子孫は繁栄する」  すると、これを聞いた彼の妻が尋ねた。  「どういう本に書いてある . . . 本文を読む

身につけている道具

2013-11-08 | 丁聡の古代中国幽黙
 蜀の国は一時期、厳しく酒の醸造を禁止した。  醸造していた者は捕らえられ、罪に問われた。ひどいのは、以前から所蔵していた醸造用具が見つかったというだけで、数人の者が醸造した者と同様に罰せられたことだ。人々はこれはよくないと思ったが、劉備は聞く耳を持たなかった。  ある時、簡擁という人が劉備の外出につき従い、遠くの路上を一人の男が通り過ぎるのを見て言った。  「あの男を捕まえてください。あの . . . 本文を読む