9月に入ったのに暑~いっ!!
もう たまらぬ暑さ、人間もだけど我が家の猫2匹もクーラー部屋に入り浸り、
ドベーッと伸びきっています(見てても暑い) 。
この異常な暑さで葉物野菜はチリチリになってるようですが、茄子は大丈夫だったのか、
この夏はあちこちから茄子をもらい、我が家の食卓には何かしら茄子料理が並んでいます。
料理を考えるのが面倒くさい時(いつもの事だけど)、とりあえず油で素揚げして
そうめんつゆにドボンドボンと片っ端から漬けていき、「揚げ浸し」にしてしまいます。
冷蔵庫で冷やしておくと2~3日はこれだけで一品作らなくても済むし、ずぼらな私には
ピッタリの料理です。
そういえば祖母は茄子料理を食卓に出すたびに、「親の話とナスビの花は、千にひとつの
無駄もなし」と言っていました。
親の言葉に無駄がないかどうかは疑問ですが、茄子は花がついただけ実がなる、と言われて
いるけど、本当のところはどうなのかな…。
茄子にベストマッチの野菜といえば、私にとっては絶対「茗荷(みょうが)」!
みそ汁にも胡麻あえにもお漬物にも、茄子が入れば必ず茗荷もセット。
あの独特のシャキシャキ感と香りがたまりません。
茗荷って、旬は夏? 年中スーパーにあるのでわからないのですが、
お盆の頃に田舎(京都の美山町)にお墓参りに行ってきた時、大量の茗荷を見つけました。
田舎の事ですからお墓はもちろん山の中。山のきわに茗荷がたくさん生えていて、
その根元を見ると白い花がいっぱい出ているんです。
もしかして、と思い、根元を掻き分け花の咲いてる土をさぐると、ブリブリとした感触が…
そう、茗荷があちこち芽を出していて、もう墓参りそっちのけでブキブキと折って収穫。
自生の茗荷は香りがスゴイ。手も茗荷のにおいでスゴイ。こんなに採ってどうすんねん、と
思いつつも欲望は止まらず、アッというまに墓参りのバケツが茗荷でいっぱいになりました。
夜には茗荷寿司に茗荷の天ぷら、茄子と茗荷のごまあえ、と茗荷ずくしの料理が並びましたが、
いつもなら「エグイ、苦い」と食べようとしない子どもたちも、自分で採った茗荷は
文句も言わず食べていました。
茗荷の旬って夏だったのか…でも、秋にむかごを採ってた時にも出てたし、
茗荷を食べると物忘れがヒドくなる、と昔から言われてるけど、これほど毎日食べ続けてたら
相当ヤバイ。
それでなくても私は物忘れがかなりヒドイ。「あ、砂糖がない」、とスーパーに買いに行った
のに、他のものばかりを買って肝心の砂糖を買うのを忘れる、なんてしょっちゅう。
最近などは「何を買いに来たんだっけ?」という始末。
駅まで友達の荷物を持ってあげて見送りに行き、「じゃあまたね」とその荷物を持ったまま
帰ってきたり…(宅急便で送りました。私もボケだけど友達もボケ)。
カボチャを炊いてるのを忘れ、「何がこんなに焦げ臭いんや、隣のお婆さんがまた何か
焦がしてるわ、教えてあげないと」と、外に出て初めて「焦げ臭いのはウチか!?、あーっ
カボチャだぁ~っ!!」と気付いたり…
実は、茗荷に物を忘れさせるような成分が入ってる訳ではなく、この植物が、自分の名前さえ
忘れるほど物忘れのヒドイ「茗荷」という人のお墓のそばにたくさん生えていたから茗荷と
名付けられたそうです。
茗荷にとっては ハタ迷惑な名前です。
ともあれ、茗荷のこの鮮烈な香りは、なんだか身体だけじゃなく、心の中までとてもキレイに
してくれるような気がして、(バケツ山盛り採るほど強欲な私が言うのも変だけど…)、
とにかくこれこそ夏の味って感じで私は大好きなのです。