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24/10/9水15:34銀行勘定系でAzureを追うAWS、カギを握るSBIの「第4のメガバンク構想」BLK942.28$

2024-10-09 15:34:33 | 米国株

銀行勘定系でAzureを追うAWS、カギを握るSBIの「第4のメガバンク構想」_日経FinTech様記事抜粋<

日本の銀行勘定系システム領域において、米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)が存在感を高めています。2024年7月にAWSのクラウド上で福島銀行が勘定系システムを稼働させたほか、ソニー銀行などでもプロジェクトが進行中です。先行きのカギを握るのが、SBIホールディングス(HD)が進める「第4のメガバンク構想」です。

 この領域でAWSの先を走るのが米Microsoft(マイクロソフト)です。BIPROGY(旧日本ユニシス)とタッグを組み、同社が手掛けるオープン勘定系パッケージの「BankVision」とMicrosoftのクラウドである「Azure」の組み合わせで、2021年の北國銀行を皮切りに、地方銀行を中心に採用行を積み上げてきました。

 直近では、農林中央金庫が2024年7月、Azure上でBankVisionを稼働させました。現時点で、農中のほか、北國銀行を含めた地銀4行がBankVisionの動作プラットフォームにAzureを全面導入しています。

 そんなMicrosoftを追うAWSにとって、とりわけ重要だったのが福島銀行のプロジェクトです。理由は日本の銀行で初めて、勘定系システムをAWSのクラウド上で全面稼働させる事例だったからです。アプリケーションはフューチャーアーキテクトを中心に開発しました。

 福島銀行は2024年7月16日、AWS上で勘定系システムを稼働させました。カットオーバー後に一部でシステムトラブルが発生し、行員の新システムや業務プロセスの習熟も道半ばではあるものの、一つひとつ課題を解消しています。ひとまず本番稼働にこぎつけたことで、関係者はほっと胸をなで下ろしています。

 福島銀行だけではありません。既にソニー銀行や静岡銀行、福島銀行と同様にSBIHDと資本業務提携する島根銀行がAWS勘定系を導入する意向を表明しています。例えば、ソニー銀行は2025年5月の全面稼働を見込んでいます。富士通が開発する「FUJITSU Banking as a Service(FBaaS)」というシステムを採用する予定で、FBaaSの導入はソニー銀行が初めてになります。

 静岡銀行は2024年9月、日立製作所のオープン勘定系パッケージである「OpenStage」をAWSのクラウド上で動作させるための技術・効果検証を終え、システム構築を開始したと発表しました。現状、OpenStageのAWSリフトは2027年になりそうです。

 AWSがさらに採用行を上積みするために、カギを握るのがSBIHDです。SBIHDは第4のメガバンク構想を推進しており、複数の地銀と資本業務提携しています。同構想の柱の1つが、提携する地銀に対する「次世代バンキングシステム」の提供で、福島銀行はその第1号ユーザーでした。島根銀行も2025年7月の導入を計画しています。

 つまり、SBIHDが次世代バンキングシステムの採用行を増やせれば、それはAWS勘定系の利用行が増えることを意味します。SBIHDは傘下にSBI新生銀行も抱えており、次世代バンキングシステムの展開が視野に入ります。

 銀行勘定系におけるAzureを手掛けるMicrosoftとAWSの争いは、Microsoftと組むBIPROGYと、AWSと組むSBIHDの戦略に左右される部分が大きいといえます。



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