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24/2/9金10:32なぜユダヤ人には成功者が多いのか。「ユダヤ人の多くは自分を客観視する思考法を身につけている。だから常識にとらわれない柔軟な発想ができる」

2024-02-09 10:29:48 | 外国株

なぜユダヤ人には成功者が多いのか。脳科学者の茂木健一郎さんは「ユダヤ人の多くは自分を客観視する思考法を身につけている。だから常識にとらわれない柔軟な発想ができる」という( PRESIDENT Online )様抜粋記事<

一般的に「ユダヤ人はお金を生み出すことに長けている」、あるいは「ユダヤ人はお金に厳しい」というようなことがよくいわれています。

それはやはり、ユダヤ系の人はイスラエル建国までは自分たちの国を持てず、どの社会にいても不安定だったことで、いつ放り出されるかわからないという不安の中でお金に対する考え方が鍛えられていったからです。

私がそのことを改めて感じた、イギリスに行ったときのあるエピソードを紹介いたします。

イギリスではデビットカードを使っている人が多く、スーパーなどでもキャッシュバックなどのサービスが受けられます。私もこのデビットカードをよく使っていました。ただ、当時は私も貧乏だったので、毎月のように「あと残高どれぐらいかな」とハラハラしていたものです。

すると、あるときユダヤ系の友人が、「俺は絶対にデビットカードを使わない。使うのはクレジットカードだけ。なんでだと思う?」と私にいうのです。そして、その答えを聞いたとき、「ええーっ! そんなことまで考えているの?」と大変驚きました。

その答えとは、デビットカードというのは買い物をすると、その日のうちに口座からお金が引き落とされますが、クレジットカードは毎月の引き落としが月末です。つまり、クレジットカードの場合は買い物をした日から引き落とされる日までの利息が稼げるということです。

それを聞いて、私はユダヤ人の優秀さというものを改めて感じました。

なぜユダヤ人にお金が集まるのか

確かに歴史的に振り返ってみても、ユダヤ人には多くの成功者や企業があります。発明家のエジソン、相対性理論で有名な物理学者のアインシュタイン、映画監督のスピルバーグや画家のピカソなどはユダヤ系ですし、企業でいえばマイクロソフト、マクドナルドやコカ・コーラ、GMなど、多くの有名企業がユダヤ系です。

ではなぜ、ユダヤ人にお金が集まるのか。一つには、先にも述べたように、ユダヤ人はお金しか頼るもののない困難な時代を長く生きてきたこともあり、お金を集めることに長けているのかもしれません。

また、ユダヤ人というのは、父親が「子どもに商売の方法を教える」ことを宗教上の義務としているので、当然ながらお金に対する教育が徹底しているということもあるでしょう。

さらに特筆したいのが、ユダヤ人の発想法です。ユダヤ人の多くは自分を客観視する思考法を身につけています。その一つが「振り子発想」というものです。

これは、両面思考とも呼ばれているユダヤ系の発想の特徴で、片方の側面から考えを出発させたなら、その考えを逆の側面に振ってみるというものです。つまり、反対側の視点をフィルターにして別の角度から問題を見つめ直すのです。そして、やがて元の側面に戻ります。これを幾度となく反復するのです。すると、思考がより深みを増していくということになるのです。

ここ数年で変わった「お金持ちの価値観」

私の友人に伊藤穰一という、とてもおもしろい人間がいます。彼は、「ジョイ・イトー」という愛称で多くの人に親しまれているのですが、実業家でもありながら、2011年9月には日本人で初となるMITメディアラボ所長に就任しました。

ニューヨーク・タイムズ誌では、「2度の大学中退歴を持つ彼のMITメディアラボ所長の就任は、非常に珍しいケースだ」と伝えられ、世間を驚かせました。

このジョイ・イトーもまた、経済的にも成功した人です。あるとき、エグゼクティブが集まるようなパーティで、高級スーツとネクタイをしているような男たちがいる中、一人だけTシャツにジーンズ、靴はスニーカーといったラフな格好をした人がいたそうです。

ジョイ・イトーは、すかさずエグゼクティブたちにこう尋ねたそうです。

「この中で億万長者が一人だけいるんだけど、誰だか当ててごらん」

実は、そのTシャツにジーンズ姿の人物こそ、億万長者だったのです。彼の正体は、リード・ホフマン。2003年にサービスを開始し、2013年には、登録ユーザー数が全世界で2億3000万人まで拡大したソーシャルネットワーキングサービス、「リンクトイン(LinkedIn)」の創業者兼会長だったのです。

このようなアメリカのIT企業の成功者というのは、お金持ちという概念を変えてしまったところがあります。

この男以前以後で大きく変わった

「フェイスブック(Facebook)」の創業者であるマーク・ザッカーバーグもいまだにパーカーで記者会見に現れるというので、アメリカの一部の権力者たちから非難されているそうです。

「フェイスブックはもはや一流企業になったんだから、ちゃんとした格好をしろ」といわれても、ザッカーバーグは頑としてパーカースタイルを貫いています。つまり、最近のお金持ちは、見栄やプライドなどといった余計なものには、決してお金を使わないということです。

今までお金持ちのイメージというと、いい家を買ったり、高級車を乗り回したりといった感じでしたが、若い富裕層たちはある意味でまったく違うお金の価値観を持ち始めている気がします。

おそらく、マイクロソフトの創業者でもあるビル・ゲイツが台頭してきたあたりからそのような傾向が出てきたと思います。

ビル・ゲイツはシアトルに60室もある大豪邸を建てましたが、あれはおそらく本人の希望で建てたわけではないのではないかと推測できます。

彼は昔からエコノミークラスしか乗らないという話もよく聞きますし、私は何回かアメリカの会議などでお目にかかったことがあるのですが、身なりに関してもそれほど「おしゃれだな」と感じたことはありません。

そのような意味で世間体や自分の外見に興味がないのだと思います。

パソコン一台あればいい

このような価値観を生む背景の一つとして、「ネット社会」における教育があります。以前話題になった、アメリカの大学を中心に運営されているMOOC(Massive Open Online Courses)という教育システムがあります。

これは、ウェブ上において基本的に無料で参加できる大規模講義のことです。

日本における従来の教育システムにおいては、例えば東大は1学年3000人でそこに入るためには子どものときから塾通いをする必要があります。中学入試のための費用にしても塾であれば50万円ぐらいはかかります。そうすると、所得格差が教育格差を生んでしまうこともあるわけです。

ところが、このMOOCのようなシステムがあれば、いろいろなことを無料で学べるカリキュラムが出てきているので、同時に1万人、10万人という規模で能力の高い人間が育成できるわけです。

つまり、情報へのアクセスという視点から見れば、ネットにつながることができるPCが1台あれば、実は情報格差がなくなるというわけです。

高級な食事よりいい車より情報が大事

そのようなことからも、IT長者といわれている人たちの共通点というのは、いい家を買ったり高級車を乗り回すといったことではなく、いかに有益な情報とつながっていられるかを重視するということです。そうなると、自然と身の回りは質素なものとなってしまうのでしょう。

そのような時代になってきているからこそ、何が幸せかとか、何が贅沢かという感覚や価値観も少しずつ変わってきているのかもしれません。

それこそ、東京の高級レストランでご飯を食べるより、いいスーツを身にまとうよりも、田舎の自然に包まれた気持ちいいところで、ネットにつながっていい情報を探しているときのほうが幸せという感覚があるのかもしれません。

いかに有益な情報を手に入れるか。そして、その情報をいかにお金に変えるのかという方法が重要なポイントになってくるのです。

 



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