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スカートの中盗撮してストレス解消になるなんて

2007年12月01日 | 時事
女子高生のスカートの中を盗撮 埼玉県警巡査部長を逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

 わからん。いやオレとてオトコだし人並みにスケベだから女子高生のスカートの中を覗きたい気持ちはわからんわけではない(やりませんけど)。そうではなく,それが「仕事のストレスの解消になる」というのがわからんのだ。この巡査部長,警察官のくせしてそれが犯罪を構成するという認識がなかったのではないか。

 多くのヒトに同意していただけると思うのだが,「悪いことをやっちゃう」というのは基本的にストレスの元である。「ちびまる子ちゃん」のエピソードにあったと思うが道でひろった10円玉をネコババしてしまったくらいで子供は死ぬほど悩む。中学時代のばれなかったカンニングを夢に見てがばと跳ね起きるというヤツもいるし(おれぢゃないよ),25年も前,スーパーのレジの女性が商品ひとつ打ち忘れたのを気づいていながら黙ってたことを時々思い出して後悔したりする(これはオレです,ごめんなさい)。

 言って見ればストレスは罪悪感の裏返しであって,犯罪でストレスが解消出来るヤツは,つまりそれが「悪いことだ」という認識を深層心理に持ってないのだ。

 しかもこの巡査部長,この9月までそういう盗撮事件を扱う生活安全課に勤務していたというのである。「ミイラ取りがミイラになる話」が絵に描かれ小説にされたうえに映画化されて大ヒットしましたみたいな事件ではないの。

 もちろんどんなことを「悪いこと」と認識し,罪悪感を持ち,やってしまった場合にストレスを感じるかというのには個人差がある。世の中を見てると駐車違反やスピード違反に罪悪感を覚える人は少ないみたいだし,タバコのポイ捨てだったらオレも昔,なぁんのストレスも感じずにやってました。

 一国の防衛を預かる役所のトップにも「ストレス解消のため」と業者の金でゴルフ三昧するようなヤカラがいたかと思えば,この9月台風9号による増水の際,多摩川河川敷の小屋にいて救急隊のヘリに救われた元とび職のおやっさんは「お国に救助のカネを使わせて申し訳ない」という(毎日新聞「発信箱」参照)。

 そう言えばお笑い芸人に美味しいハナシを持ちかけてその反応を隠し撮りし,せこさを笑いものにする悪趣味な番組があるぢゃないか。たしかに趣味は悪いんだが,ここまでくると国家大事を預けるような役人や政治家にはああいう試験が必要かもな,と思ってしまうな。思ってしまうこと自体少々哀しいけれども。



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3 コメント

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考察 (hyotan-X)
2007-12-01 19:27:23
 単なる社会の敵として報道されるより、職業人であったことに言及し社会に貢献していた人でもあったのですよとアピールしたくなるのではないでしょうか。
 それよりもこのテのニュースにふれるたび、警察官だから条例違反程度で実名報道になるのであって、酔っぱらいのケンカ(怪我をさせれば暴行傷害で刑法犯。)がニュースにならないことに、ニュースバリューというものの大衆性を感じます。
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一言だけ (hf)
2007-12-02 02:13:40
いつも楽しみにさせて頂いています。初めてコメントします。

>言って見ればストレスは罪悪感の裏返しであって,犯罪でストレスが解消出来るヤツは,つまりそれが「悪いことだ」という認識を深層心理に持ってないのだ。

それは少し違うのではないでしょうか?

「欲しいけど買えない」という理由からでなく、スリルを得るために万引きをやめられない、という人もいるでしょう(もちろん褒められた話ではないですが)。ましてやエロ方面かつ自分がそれを取り締まる立場にいたのなら、罪悪感と引き替えのスリル(背徳感、というべきでしょうか)はたまらないものがあったんじゃないかと思います。想像ですけど。

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スリルかぁ (xemem)
2007-12-02 06:30:34
確かにスリルを感じるというのがストレス解消法というのはわからないでもありませんな。ジェットコースター好きとかいろいろいるもんね。
しかし「刑務所とシャバの塀の上で綱渡り」というのはまたはた迷惑なスリルの楽しみ方だよなぁ。

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