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祝・iPodを可能にした発見にノーベル物理学賞

2007年10月10日 | 時事
ノーベル物理学賞:仏独の2氏に HDの大容量化に貢献

 なるほど,今年のノーベル物理学賞はつまり「iPodとかを可能にした発見」に対して贈られたわけか。そりゃご同慶の至り……というか,我々ユーザも祝福しなくちゃいけませんな。

 思い起こせばオレが初めて観たハードディスク(つうか観たのはそのケースだけどさ)は会社の先輩の所有物だったNECのPC9801(初代の機械だ)に繋がっていた10メガバイトのヤツだった。8インチのフロッピーディスクドライブと10メガのハードディスクが1つの筐体に入ったもので,価格はたしか20万円くらいしたんぢゃなかろうか。当時シエラ・オンライン(だったかな?)というところが出していた「ウィザード&プリンセス」というアドベンチャーゲームをこれにコピーしたところ,画面のロードが画期的に速くなって感動した覚えがある。今思えばそれでも線を描いて色を塗っているのが見えたんだけどね。

 86年の夏に使っていたアポロ・ドメインというワークステーション(のちにヒューレット・パッカードに吸収されてしまったアポロという会社が出していた)にはBSDベースのunixが入った72メガのウインチェスター製のディスクが内蔵されていた。これは修理の時にその本体を見せてもらったが,まるでLPレコードを束にしたような(直径何インチだったんだろ? 12インチ?)巨大なもので交換するのもヒト騒ぎ。年間メインテナンス契約をしていたから良かったものの,そうでなければ修理を見合わせたかも知れないくらいの値段だったと思う。

 自分で最初に買ったハードディスクはMacintosh Plusに繋いだジャスミンという会社の50メガ。これとMac Plusのメモリを拡張するナントカ(こういうものの名前,忘れちゃうなぁ)というユニットを一緒に買って確か30万円払った。87年の夏のことである。これに入っていたディスクは3.5インチだったと思う。その後何度も中身だけ入れ替えて,このケース(結局ケースの方が長く使えるのだ)はかなり長いこと,それこそジャスミン社が地上から消えうせた数年後までウチにあった。あれから幾星霜,いったいいくつのハードディスク・ドライブを使い倒してきたのかもう解らない。とにかくその単位はあっという間にギガになり,ウチにはないが,その1000倍のテラドライブを使っている友人も少なくはない。

 読むヒトによっては石器時代の話をされているような感じを受けるだろうが,50メガと言ったら安い方の iPod touchの約164分の1である。重さの差はそれほどでもないが(一応あれも持ち歩いたことがある),それでも隔世の感がある。思えばこの20年ほどでえらいところまで来たもんだが,それを可能にする発見をしたノーベル賞受賞者のお2人に,遠く極東からも祝杯を上げさせていただこう。


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1 コメント

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そう言えば… (草津)
2007-10-15 22:53:57
自分も記憶にありますね。両親がその手のことに興味があったんでかなり早い時期にMacを買ってました。自分はその頃かなり小さかったんですがそれで色々していた覚えがあります。Macintosh SE(これも発売は1987年)で確か実装されてたHDDの容量は20MB、RAMは4メガ、それでCPUは8MHz…今から考えるとちょっと信じられないような性能ですね。

今では最低でも20ギガバイトあるんだから凄いものです。それどころかフラッシュドライブでも8ギガバイトあるのだって普通に売られてるんですから…
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