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「有識者」は気楽な稼業と来たもんだ♪

2007年10月17日 | 時事
美しい国づくり:企画会議に4900万円…2回で解散

「わが国の良さ、素晴らしさを国民が再認識する機会を作った」かねぇ。毎日新聞は「政権を投げ出した代償は高いものになった」とまとめてるが,それでも4月に発足してアベのトンズラで解散するまで5ヶ月弱はあったのだぞ。5ヶ月で集まったのがたったの2回かよ。実績は「日本特有の生活様式や気質を問う」アンケート1回って,高校生の文化祭の準備よりオソマツな気がするんだけど。

 その12人の有識者に9人の職員(つまりは公務員でしょ?)がついてその人件費が1,600万円(ざっと計算して1人の月給が35万5千円である),事務所費が3,100万円(全部が家賃ぢゃなかろうが,均すと月額620万円ですよ奥さん。どんな事務所やねん),おまけに交通費が200万円ときたもんだ。

 1,600万円が職員の人件費だってことは,つまり会議のメンバーである12人の有識者のヒト達は無給だってこと? アベの「美しい日本を作る」という熱意にほだされてボランティアで参加した? 5ヶ月で会合2回(しかもその2回目は5月30日だ)ぢゃその熱意も怪しいもんのような気がするが,オレも会議はキライだし,「有識者」は気楽な稼業と来たもんだ♪,くらいでそこはよしとしておこう。

 上にも書いたアンケートってのがその有識者の皆さんの発案だとして(こんなもの思いつくだけで有識者か,というツッコミも我慢する),それを実行するのに月給35万円の公務員が9人も必要なんですか。そのアンケート……正式には「美しい日本の粋~伝えたい私たちの美しさ」というらしい,の最終報告が公開されている(解散した9月21日に公開)が,ざっと読んでそんだけの金をかけたモノたぁ思えませんぜ。

 それに,もちろん異論はあるだろうが,オレの感覚ではそもそも「私たちの美しさ」とか言うものを「どうだ」とばかりにあげつらうこと自体「日本人の美意識」に合わないような気がする。世阿弥の言葉にも「秘すれば花なり,秘せずは花なるべからず」つうのがあるでしょうが。そういうものをこんないかにも西洋的プレゼンテーションでアピールしようってのがなんか国辱的な気がするんですが,オレだけですか?



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