こんにちはx3です
機構が気になっていた『アリエクのRWSスキュワー』を分解してみました
アリエクのRWSスキュワーを以前取り上げた時この機構が伝えられていませんでした
私も気になっていたので この度 分解することにしました
さて どうやってレバー部分を 分解するんだろうか?
って ここしか ないよね・・・
この赤いキャップを緩めれば 分解できそうな気がする
ところが 簡単に緩みません
専用工具など ありませんので ラジオペンチの先を溝に立てて入れ 回そうとしますが びくともしません
おそらくネジ緩み止め剤を使って緩まないようにしているのでしょう
しかし そんなもの ちょっとした知識があれば 何とか なったりするのです
ネジ緩み止め剤は 硬化すれば 樹脂と同じような物です
樹脂は温度を上げてやると 軟らかくなります
鍋に湯を沸かしながらスキュワーを煮込みます(笑)
十分 温まったところで 鍋から出して 先ほどと同じ要領で ラジオペンチで回します
ジワリと動き始め 分解することができました
思いっきり思った通りの構造でした(笑)
このスキュワーのキモの部分 受け側の6角形状と レバー側の6角形状
レバー側の6角形状の 角の部分がR形状になっています
しかも ただのR形状ではなく 平面部へ くい込んでいます
何故このような事になっているんでしょうか?
それは加工機の刃物に由来していると思われます
このレバーのように 穴形状を加工するときは『エンドミル』と言われるドリルの先端が平らになったような刃物を使います
エンドミルを回転させエンドミルの側面で穴形状側面を削って形状にしていきます
丸い棒状の物の側面で削っていくので 当然『角』は『R形状』になります
そうすると R部分が削り残しになり 受け側の 6角形状が嵌まらなくなります
そのため平面部に くい込むまで削る必要があるのです
文章だけでは 分かりにくいので 図解します
または 削り残しをしたままで 6角形状を作り 仕上げで『角』の部分を 削り取るかです
レバーの形状を見てみると 仕上げで 『角』を削り取っているようですね
この『角』を削る量を減らすか 刃物の直径を小さくするかで 平面部が大きく取れ 遊びが小さくなると思います
6角形状の精度を上げても同様に 遊びは小さくなると思われます
今市場に流通している物の精度で考えると この規格でOKになっていると考えられるので 市場で問題が無い限り 変わらないでしょうね
実に惜しい!
穴形状はメガネレンチでよく見るタイプなので
精度が良ければいけそうですけどね。
まあ○○人に精度とか求めてはいかんのか(苦笑)
毎度コメントありがとうございます。
このブログは かるふいさんと私しか見てませんね(笑)
棒状の刃物で切削する以上 大小ありますが角は必ずR形状になります。
物にも寄りますが、切削するより打ち抜き(プレス等)の方が強度があるそうです。
ボルトなり レンチなり お互いの精度が出てなければ結局は言葉通り噛み合わないんでしょうね。
6角穴側面平面部の精度が出ていれば とても良い商品だと思えるのですが・・・
実に惜しいです。