刃物を振り回し、同室の患者ら刺す 東京、2人死亡
20日午前9時25分ごろ、東京都墨田区東向島の白鬚橋病院の病室で、入院患者の男が包丁(刃渡り約20センチ)で、同病院看護助手、森永晴美さん(41)と、同じ部屋に入院していた無職、日向野三郎さん(86)、同、野中義頼さん(75)の計3人を次々に刺した。
日向野さんと野中さんは胸や腹などを刺されて間もなく死亡。森永さんも背中を刺され重体。森永さんの父親によると、意識ははっきりしているという。
警視庁捜査一課は殺人未遂の現行犯で墨田区の無職、浅見満容疑者(59)を逮捕した。「肝臓がんなどで入院し、助からないのでやけになった。普段からベッドの隣や向かい(の被害者)からのぞかれて頭にきた」と供述、同課は殺人容疑に切り替え調べる。
調べでは、浅見容疑者は東病棟303号室で、隣の日向野さんを介護中の森永さんをいきなりカーテン越しに背後から刺した後、日向野さん、野中さんを次々と刺した。部屋にはほかに5人が入院していたが、無事だった。浅見容疑者は10月から入院していた。捜査一課は包丁の入手経路を追及している。
浅見容疑者は18日の診察の際、変わった様子はなかったという。事件後は病室内で包丁を自分の首に突きつけ「死ぬ」とわめき興奮した様子だったが、捜査員に取り押さえられた。
浅見容疑者は数年前にも肝臓がんで入院したことがあり、日向野さんらは脳こうそくなどで今月から入院していた。
白鬚橋病院は1937年、旧陸軍指定病院として外科系を中心に設立。現在では高度医療機器を多数備える総合病院として、地域医療の中心的な役割を担っている。一般病床は約200。(産経12/20) 情報ソース
3人殺傷「助からないのでやけに」 響く怒声、病院内騒然
入院中の患者が突然刃物を振り回し、同室患者らに切りつけた白鬚橋病院(東京都墨田区)の殺傷事件。院内は、響きわたる怒鳴り声や患者を避難させる看護師、医師らで騒然となった。逮捕された浅見満容疑者(59)は「もう助からない病気なのでやけになった」などと供述。病室での凶行に患者らは恐怖と不安に包まれた。
事件直後の午前九時半ごろ、診察に訪れた会社員の男性は、内科病棟三階から男の怒鳴り声を聞いた。「騒ぐような声も聞こえ、パニック状態だった」という。
別の患者は看護師の動揺した様子を目にした。「三階で仲間の看護助手や患者さんが刺され、刺した患者さんはいらいらしていたようだ」と話していたという。
午前十時ごろには「緊急事態が発生し、本日午前の診療は中止します」と館内放送があった。病院からは「『事件があったため午前中は診察はしない』と言われたので、薬だけもらってきた」と足早に立ち去る患者が相次いだ。
病院内の事件では、平成十五年九月に、兵庫県三原町のうしお会八木病院で、入院中の無職男性が無職の女に包丁で刺され死亡。平成十年八月には兵庫県尼崎市の牧病院で、入院中の男性二人が別の入院患者の男に包丁で刺され、死傷した事件などがある。
出入りが多い病院の保安体制などとともに、患者同士や、患者から看護師への暴力は以前から医療現場で大きな問題として指摘されてきた。患者同士のトラブルや職員への不満を早期に把握し対処する重要性を指摘する声もある。(産経12/20) 情報ソース
ぼうぜんとする病院長 東京・墨田の院内3人死傷
「病院は善意の人の集まりではなくなってしまった…」。入院患者ら3人が院内で死傷した事件を受け、20日午後に会見を開いた白鬚橋病院の石原哲院長はぼうぜんとした表情。「トラブルはなかった」とする浅見満容疑者(59)の突然の凶行に、病院管理者としての苦渋もにじませた。
同病院では認知症(痴呆症)や緊急患者の持ち物点検はするが、浅見容疑者のような一般入院患者は点検していない。石原院長は「医療は患者との信頼関係で成り立っており、どこまでやるべきなのか。しかし不安定な世の中では、やるしかないということになるのか」と自問自答のように話した。
「防刃着衣をつけて患者に対応はできない」「金属探知機を設置したら職員はすべて反応する。患者だけにして許されるのか」とも。最後に病院の管理責任について問われると一瞬考えた後「難しい」と漏らした。
重傷を負った森永晴美さん(41)の病床には事件直後、自分もこの病院に勤務する母(60)が夫(55)とともに駆けつけた。酸素マスクをしている娘を前に「言葉も出なかった」という。「大丈夫」と呼び掛けると「痛い痛い」と答え、担当医から「命に別条はない」と聞かされた時にはほっとして胸がいっぱいになった。
別の病院で放射線技師として働く父は「犯人も患者ということで複雑な心境だ。なぜこんなことになったのか」と話した。(産経12/20) 情報ソース
私も夏の終わりに体中の骨6箇所を骨折。手術して二ヵ月半入院し、先日一時退院して現在も病院に通っている身。金具が入っておりまだ全快の見込みが無いのでまた入院しなければならない。怖いです。私の通っている病院も都内某所にあり救急指定病院、患者の層も千差万別、確かにアブナイ患者さんもかなり入院していた。昔、同じ病院に入院した事があるけど、最近は社会がこういう時代だからかなぁ、以前と比べて患者さんや病院の雰囲気かなり違っているように感じた。他の病院から転院してきた患者さんや、病院のスタッフも同じように感じると言っていました。病院に入院すると患者は無防備。好むと好まざるとに関らず大部屋だとまさに寝食を共にする。カーテン一枚でプライバシーも殆ど無いに等しい。殺人事件はかなりイレギュラーな事だと思うけど、患者側としては色々な角度から病院側には検討してもらいメンタルケアもしっかり行って欲しいと感じます。不運にも病院内で事件に遭われ亡くなられた患者さんお二人のご冥福と、お怪我なさった看護助手さんの無事全快を心よりお祈りいたします。m(_ _)m
20日午前9時25分ごろ、東京都墨田区東向島の白鬚橋病院の病室で、入院患者の男が包丁(刃渡り約20センチ)で、同病院看護助手、森永晴美さん(41)と、同じ部屋に入院していた無職、日向野三郎さん(86)、同、野中義頼さん(75)の計3人を次々に刺した。
日向野さんと野中さんは胸や腹などを刺されて間もなく死亡。森永さんも背中を刺され重体。森永さんの父親によると、意識ははっきりしているという。
警視庁捜査一課は殺人未遂の現行犯で墨田区の無職、浅見満容疑者(59)を逮捕した。「肝臓がんなどで入院し、助からないのでやけになった。普段からベッドの隣や向かい(の被害者)からのぞかれて頭にきた」と供述、同課は殺人容疑に切り替え調べる。
調べでは、浅見容疑者は東病棟303号室で、隣の日向野さんを介護中の森永さんをいきなりカーテン越しに背後から刺した後、日向野さん、野中さんを次々と刺した。部屋にはほかに5人が入院していたが、無事だった。浅見容疑者は10月から入院していた。捜査一課は包丁の入手経路を追及している。
浅見容疑者は18日の診察の際、変わった様子はなかったという。事件後は病室内で包丁を自分の首に突きつけ「死ぬ」とわめき興奮した様子だったが、捜査員に取り押さえられた。
浅見容疑者は数年前にも肝臓がんで入院したことがあり、日向野さんらは脳こうそくなどで今月から入院していた。
白鬚橋病院は1937年、旧陸軍指定病院として外科系を中心に設立。現在では高度医療機器を多数備える総合病院として、地域医療の中心的な役割を担っている。一般病床は約200。(産経12/20) 情報ソース
3人殺傷「助からないのでやけに」 響く怒声、病院内騒然
入院中の患者が突然刃物を振り回し、同室患者らに切りつけた白鬚橋病院(東京都墨田区)の殺傷事件。院内は、響きわたる怒鳴り声や患者を避難させる看護師、医師らで騒然となった。逮捕された浅見満容疑者(59)は「もう助からない病気なのでやけになった」などと供述。病室での凶行に患者らは恐怖と不安に包まれた。
事件直後の午前九時半ごろ、診察に訪れた会社員の男性は、内科病棟三階から男の怒鳴り声を聞いた。「騒ぐような声も聞こえ、パニック状態だった」という。
別の患者は看護師の動揺した様子を目にした。「三階で仲間の看護助手や患者さんが刺され、刺した患者さんはいらいらしていたようだ」と話していたという。
午前十時ごろには「緊急事態が発生し、本日午前の診療は中止します」と館内放送があった。病院からは「『事件があったため午前中は診察はしない』と言われたので、薬だけもらってきた」と足早に立ち去る患者が相次いだ。
病院内の事件では、平成十五年九月に、兵庫県三原町のうしお会八木病院で、入院中の無職男性が無職の女に包丁で刺され死亡。平成十年八月には兵庫県尼崎市の牧病院で、入院中の男性二人が別の入院患者の男に包丁で刺され、死傷した事件などがある。
出入りが多い病院の保安体制などとともに、患者同士や、患者から看護師への暴力は以前から医療現場で大きな問題として指摘されてきた。患者同士のトラブルや職員への不満を早期に把握し対処する重要性を指摘する声もある。(産経12/20) 情報ソース
ぼうぜんとする病院長 東京・墨田の院内3人死傷
「病院は善意の人の集まりではなくなってしまった…」。入院患者ら3人が院内で死傷した事件を受け、20日午後に会見を開いた白鬚橋病院の石原哲院長はぼうぜんとした表情。「トラブルはなかった」とする浅見満容疑者(59)の突然の凶行に、病院管理者としての苦渋もにじませた。
同病院では認知症(痴呆症)や緊急患者の持ち物点検はするが、浅見容疑者のような一般入院患者は点検していない。石原院長は「医療は患者との信頼関係で成り立っており、どこまでやるべきなのか。しかし不安定な世の中では、やるしかないということになるのか」と自問自答のように話した。
「防刃着衣をつけて患者に対応はできない」「金属探知機を設置したら職員はすべて反応する。患者だけにして許されるのか」とも。最後に病院の管理責任について問われると一瞬考えた後「難しい」と漏らした。
重傷を負った森永晴美さん(41)の病床には事件直後、自分もこの病院に勤務する母(60)が夫(55)とともに駆けつけた。酸素マスクをしている娘を前に「言葉も出なかった」という。「大丈夫」と呼び掛けると「痛い痛い」と答え、担当医から「命に別条はない」と聞かされた時にはほっとして胸がいっぱいになった。
別の病院で放射線技師として働く父は「犯人も患者ということで複雑な心境だ。なぜこんなことになったのか」と話した。(産経12/20) 情報ソース

