ひらがな手本
五月雨を集めて早やし最上川 松尾芭蕉
めぐり逢いて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜半の月かな 紫式部
白鳥は悲しからずや空の青海の青にも染まずただよふ 若山牧水
海は広いな大きいな月がのぼるし日がしずむ 林 柳波
かの時に言いそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川 啄木
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東 碧梧桐
忍ぶれど色に出にけり我が恋はものや思うと人の問うまで 平 兼盛
信濃路は今の墾道刈株に足踏ましなむ履着けわが背 作者不詳
美しき花もその名を知らずして文にも書きがたきはいと口惜し。 正岡 子規
カタカナ手本
漢字まじり手本
なぜか、悔しくて、涙が出た。
どうしたら、うまく、書けるのか?
とりあえず、教科書を見ながら、ノートに書き写した。
ノートが、いっぱいになったら、拾った消しゴムで消して、上からまた書いた。
ノートが汚くなったので、今度は、近くの農業試験場で開かれていた
農機具展示会で、耕運機のカタログを、コソッと何百枚も貰って来た。
それで、何度も何度も、練習した。
おかげで、今はもう、誰からも、字が汚ないとは言われなくなった。
代わりに、ずっと、座って字を書いているので、ジ に なった。