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“I AM CHERRY ALIVE” THE LITTLE GIRL SANG...

歌、映画、本、日々の出来事に関するスケッチと随想。ケチらず衒わず記録しておき、時折知り合いに読んでいただきたいです。

今日から始まる

2007-06-25 | 映画
フランスの北の方、廃れかけた鉱山のまち。
貧しいまちのなかにある幼稚園で奮闘する園長をおいかける設定でドキュメンタリーぽく仕立てた映画。
でもフィクションです。

現場の人のしんどさがよくでています。
幼稚園(フランスでは福祉管轄の様子でした)に限らず、福祉の現場のなんと煩雑なことか。お金や人事の権限を握る役所の方々も、5年ほど実習をしてから役所にはいるべきではなかろうか。

ということを思いました。
映画としてはそんなおもしろくできてないです。

カレンダーガールズ

2007-06-25 | 映画
いやこれ、普通のドラマっぽい映画なんです。
でも、面白かったです。
映画というより2時間ドラマですけど。もと実話っていうので、良いと思います。
イギリスのいなか街がとてもきれい。
カレンダーもすこしじっくり見たかったです。

MY LIFE WITHOUT ME

2007-06-25 | 映画
「死ぬまでにしたい10のこと」
邦題はなんかいまいちなんだけど仕方がない。英語がじかに分かりたい。

この映画をみていると、自分も焦る。大切なものはなにか、やりのこしたことはなにか。とりあえず仕事やめな。ぐらいに思う。

印象、夫。情けなくて感じがいい。嫁はん。がんばりやでひとりよがりで、けっこう間違ってる。しかし、世の中にはこういうこともあるのかもしれないな。人間に間違いはつきものだ。

SAW

2007-06-25 | 映画
怖い!!!面白い。
えぐい。しかし、よくできてる!
よーく考えるに、もう一回観たい。
でも怖い。
DVDにメイキングがついてたから良かったけど、あれがなかったらしばらく怖さを引きずったと思う。

蝶の舌

2007-06-25 | 映画
スペインの映画。
4年ほど前に映画館で観たが久しぶりに観たくなってかりてきた。
これは、映画らしい、とてもいい映画だと思う。
映画にもとめる映画の魅力は人それぞれだと思うから、あくまでも自分にとって、なのですが。こういう好み、ミニシアター系というのでしょうか。

さりげなく描かれた人情話。
映像全体の雰囲気がうつくしい。
役者の演技が自然で、はまっている。うまい。
監督の意図がはっきりしている。

穏やかで地味な映画ですが、見終わった感じが壮快。

歓びを歌にのせて

2007-06-14 | 映画
スウェーデンの映画。
有名な天才的指揮者が体調をくずして、子どもの頃育った村にかえり、そこですごしながら、ちいさな教会の聖歌隊の指導をはじめるというストーリー。
音楽についてのことば「音は、ただそこにある。きみたちはただそれをつかみさえすればいい」「自分の声をさがそう、耳を澄まして」
というようなのはよかったが、キリスト教について、愛について、やはり現代的な誤解をまねく表現が多く、残念だった。
教会の聖歌隊なのに、「私は私の生きる道を生きる!後悔なんてしたくない!」とか「天国はみつけられなかったけど、かいま見たわ!」とかいうへんな歌詞をうたったりとか。「罪なんてなかったのよ!教会が権力の為にでっちあげたの!」みたいなせりふとか。
ヨーロッパでは、教会と権力の絡まった歴史があるのだろう。
それが福音をじゃましているのだろう。
残念なことである。

ラストも納得がいかん。愛がすぐにからだの関係にむすびつくところも。
監督も素でそうなってるのだろうが、人間至上主義というのか、そういう社会悪が描かれている。いいはなしのように描いているつもりの展開がこれなんや。。。へえー。と軽蔑。
劇中何度かでてきた「夏の詩編」はすごくきれいな曲だと思った。
だが、劇中の音楽がたいしたことなかった。
コーラスの話ならそこ、もっと力入れてほしいな。説得力がないやん。

「好きだ、」「ストロベリーショートケイクス」

2007-05-08 | 映画
つまんない映画なのでまとめて記録。
好きだ、は退屈。登場人物が少ない。話が勝手。「死んだ」とか「寝たきり」とか口だけで言う。つまらんおしゃれ系の漫画仕立てだ。

ストロベリーははっきり漫画原作なんですね。こっちのがだいぶましです。これは観てる間は漫画読んでる感じにストーリーを追ってまあ居られましたがテレビ2時間ドラマみたいに浅いつくりに感じました。みんな悩みや囚われをかかえていて、けどそれぞれ健気に世界と向き合っている、というのかな。それぞれの方法で生き抜いて行く、というのかな。出張で売春をしながらお金を貯めている人物を演じた人と、その人が想いを寄せるひとは感じが良かった。あとは、4人の女の子の物語だから、それぞれに特徴付けを急がなくてはいけないからか、紋切り型のエピソード語りやせりふが目につき、映画の芸術性を放棄するかたちになっていると感じた。だからテレビドラマみたいだったんですね。

しかしそんなくさすなら、なぜ観たかというと、どちらもかせ君が出ているからですね。
「好きだ、」のかせ君の出方はおもしろかったです。
「ストロベリー~」のかせ君はべつに誰でも良かったんじゃないかと思うけど、いずれも「『普通に見える人』の中で映画がきれいに映える最高の人物」を探したのかも知れないと思います。つまり、「ほんとに普通」の人だと映画の中では見劣りするかと思うんだけど、映画の中で「普通の人」っていう役柄の需要は大きいから。それと、人気もあるからなのかな。

バベル

2007-05-06 | 映画
感覚的な映画。
人間につきまとう愚かさ、疲れと、わけのわからなさ。
与えられている美しさ。
迷うからこそ、そこでであう光にみる希望。
それらに直面させるようなかたちで表現された、独特で優れた映画。

これはミステリではないから「各地で起きた出来事が一つにつながる!」という意味での見事な展開などない。
「あっそういえばこのとき、この人もたいへんだったんだよ、こんなことがあってね」というような、ひとつの話題から広がる回想談話のような展開だ。しかし、ある意味、最後につながる。同じ船着き場にたどりつく。ストーリーとしてはなんてことないのかも知れないけど、感覚的には、たいへんドラマティックである。

特に日本のシーンの少女の動きと表情にあらわれる、若い希望と塞がりの中の混乱。日本、とか聾唖の女子高生、などの見かけや条件を越えた(まあそれもそろえてくれているのだとは思うのですが、何よりも)、人格と感情の描写がとてもリアルに見えた。自然だ。
同じくブラッド・ピットの演技も、モロッコの少年もすごく良かったと思う。

HPや、テレビで流れていたらしい予告は映画を観る前に絶対見ない方が良いと思う。ストーリーも、映画の魅力と異なった売り方がなされている上、ネタバレというのか、映画で初めて見てほしいシーンなどバンバン放映していて、私はあとで見たので良かったが、ひどいことして。。。と思った。

「バベル」は素で観てほしい。考えるより、感じてほしい。
希望を描いた良い映画がつくられたのだな、と嬉しく思った。