Cosmos

 徒然に委ねて自己と宇宙との対話メモ

枉 屈

2017年09月24日 | Weblog

 旅を始めたころの不可避な印象は、なにゆえに完全無知の者からわけもなく親しい笑顔で挨拶をしてくるのか。唯、如在ないだけなのか、それは諸国を重ねるうちに程なく判った。最たる理由は日本人の国民性がもっとも大きいと思う。控えめで穏やかであたりが柔らく付け入り易い側面である。いうべき時にも苦情や抗議をはっきりと伝えない、この怠慢さを相手はとても好む。これは決して美徳ではなくふしだらなだけでむしろ不道徳である。自国ではそんなに奥ゆかしいわけではないだろうに。

 主張するその内容が妥当であればこっちの言い分に従わざるを得ない。自己の立場を殺してまで好感度を上げて何の価値があろうか。云うべきことをきちんと伝えるのが善なる行為である。己を無暗に曲げてはならい、その点で筋を通す吾人の様な者は好かれず、評価は低いが他のみならず自をも理不尽な扱いをしてはならない。


比 失

2017年09月23日 | Weblog

 質・量ともに集団(A)の所有するものを1、集団(B)のそれを100として両者が刺し違えや抱合心中を実行した場合、両者の損失比は歴然である。これが単に一個人にとどまるスケールの範囲であれば部外者が容喙するには及ばないが最少でも数万の人命と財が損なわれるのだからそれに至らしめるような人物を隔離しなければならない。


存 命

2017年09月18日 | Weblog

 ひいき目に見積もっても此処を好きではないのに、惰性とはいえ生存を継続しているのは自者が把握していない惹き付けるものが繋いでいるとは感じない。未練があったり、なんらかの価値を評価して積極的に生きながらえているわけでもない。只ここ以外を知らないので彼此を比較はできないのは残念。


感 理

2017年09月17日 | Weblog

 感性を無・軽視できず、すべて人を始動させるものがこれである。暴走を制動する機能が理性である。寒熱・痛痒・好悪を感じるのに如何なる努力を要するのか、たいていはそれを払わず瞬時に感知可能である。片や、愛はどうであろうか憎む対象をあいしうるか、とてもむつかしいとはいえ不可能ではない。決定的なちがいはここにある、愛は感性為ではなく理性為だから努力の余地があり感性為は変更不可能である。


育 親

2017年09月10日 | Weblog

 北鮮、生みの親は横におくとして、育ての親は米国であり乳母以上の任務を果たしている。直近では最終段階の「学位取得」指導まで行った。power houseが自国ファーストを推進していながら他国がその教導方針を忠実に見習おうとすればそれを許さず、撲滅に取り掛かる。陥ったこの自家撞着を説明するのは不可能である。 

 核兵器所有国がそれの開発・製造・所有・使用の禁止を他国に求めるのなら同時に自国のものを完全に廃棄して再発できないようにしてからにするべきである。己の犯罪は推進して他者のそれを厳罰にするとは理不尽の極みである。これは裁判官のえこひいきではなく、犯罪行為を継続中の者が後継者を裁く行為である。 

 

 


上 戸

2017年09月03日 | Weblog

 勤務していた職場にいつも笑いこけける人物がいた。誰かが近くにいればうつむいて控えめに、一人になれば少し声を出して本格的に及ぶ。笑いの原因や理由は当人以外にはわからない。とにかく、笑いの隙間を縫って仕事をしているような男であった。失笑ならありふれた現象であるが笑いを抑制できず身もだえ状態が毎日のルーティンワークであった。近くにいる者が注意を促せばさらに輪をかけ涙をにじませ笑いは止まるところを知らず手を付けられない。笑いには免疫力を高める健康効果があるらしいからこの人物の生存年数は平均値を大きく上回るだろう。