Cosmos

 徒然に委ねて自己と宇宙との対話メモ

「削 除」

2010年08月29日 | Weblog
 
 嫌なことにも大小強弱はあるにしろ直面時には相対比較は役に立たない。存在する事実を消去はできないが、現在へと連綿する過去の苦痛をせめて記憶から払拭したい。だがそれも叶わぬ。過去は萎縮してやがて消え去るものではなく、益々成長して巨木となる。消えず消せないものならば、こっちを大きく強靭にして相手を相対的に小さくする他に手はない。想起を恐れず忘れようと腐心しない。来るもよし、来ぬはさらによし。苦を求めず、避けず逃げもせず。 

自発性

2010年08月22日 | Weblog
 
 相手が誰であろうとその中身(労力・気配り・時間・金銭・物品)がどんなものであろうと、負担の多寡によらず与えている心情と感覚で居られるうちは煩琑を忍耐して抵抗なくそれを行いうるが、食い物にされている、貢がせられていると受け取るようになれば耐えがたく不快となり、その行為を続行不能になる。何事も自発であれば喜びであるが受動であれば苦痛となる。同一の行為でありながら自らの能動性に価値を置き拘るのがヒト科生命体である。

仮 説

2010年08月15日 | Weblog
 過去に対する仮説は仮説検定の対象にはなり得ず、有意水準とも無縁であるが連日の熱波と暑気を払いたくて、65年前、日本に対し核兵器を使用できた条件を順不同で幾つか挙げると1は、太平洋の広さである。地勢上これを挟み交戦国との距離が大きい点である。この海洋が狭かったり陸つづきであれば日本の国力では3年半も戦闘は不可能であっただろう。その半分で殲滅されていたと推察する。そうであれば原爆が出来上がる以前に勝負はついていた筈である。通常兵器による地上戦で破壊され失う人命と原爆投下による場合とで大小の違いはわからないけれども放射能被害だけは避けられた。2は、日本が持っていた情報機能の低弱さである。相手の実力と動きを迅速・正確に把握できればそれなりの対応を可能である。3は、核融合反応物質が存在しなければこんな危険なものは造りえない。4は、それを開発する生命体がいなければ心配無用である。5は、序でにこの惑星が存在しなければ更に安心できる。


      

     

気障り

2010年08月08日 | Weblog
 
 これに取りつかれると身に危険が生じる。繁華街では人や車にぶつかる。食べ物はまずくなる。眠りたくても不都合に冴えてくる。原因は自分以外の者にとって、とてつもなく馬鹿げているだろう。1、借り切りは貸切りに、2、ウソをつくなはウソつけーに、3、負ける嫌いは負けず嫌いに、4、二の次は三ではなく二のままで、5、現世の土産を冥土の土産と言う。すぐに思いつく分だけで五つになる。何故このように厄介な表現をするのだろうか。
  

介入拒絶

2010年08月08日 | Weblog
 
 忍耐性を他者によってあれこれと評価される必要はない。どこまでも当人だけのもの。沸騰する感情を抑えて平静を偽装するか否か、それを好むかどうかの違いだけでそれを超える特別の価値があるわけではない。損害を受けるのは当人であり、当人の選択を非当人が干渉するのは越権行為である。忍耐が持ち込む利得を否認はしないがその功利性をどう使うか使わぬかはこっちで決める領域で周囲の容喙は無用な節介である。

薬 味

2010年08月01日 | Weblog

 悔恨は反生産為であるが避けえず、もしかすると必要でもあるだろう。不可避な諸々の苦・痛・厭・嫌・恨・憎・怨は生のたしかな証であり極限まで矮小化してもそれらは紛れもなく不可欠なrelishである。然り乍らいかに無くてはならぬ隠し味とはいえ、それだけでは食い物にはならぬ。苦味・酸味・渋味・辛味・塩味・旨味が適度に効いてその持ち分を活かす本体があってこそである。