
こんばんは。Aokiです。
皆さま、無事にショッピングも終え、『ノースランド』前の
駐車場に待機しているバスにお土産を預けます。
行きのJRは楽しいのですが、アルコールを摂取した後に歩き、
乗り換えるのは、かなりご負担になります。
そこで、ここから札幌のホテルまでは、送迎バスでの移動となります。
身軽になった皆さまは、心も軽やかに、無料試飲コーナーのある
隣の建物へと向かいます。
1Fで飲酒カードにご記入いただき、2Fへと進みます。
☆☆☆
「皆さま、お待たせいたしました。余市蒸溜所ツアー
最終地点は、ここ、試飲室となります。
ここでは、余市蒸溜所の歴史を語る上で欠かせない三品
『アップルワイン』『シングルモルト余市』そして、
『スーパーニッカ』を楽しんでいただけます。
お水、炭酸水、それにリンゴジュースもございますので、
組合せも是非、お楽しみください。」
皆さま、トレーに3種類のお酒を取り、その先のコーナーで、
お水や炭酸水を紙コップに入れます。
さっちゃんのお母さんも、ようやくウイスキーを味わうことができます。
さっちゃんには、リンゴジュースを取ってあげています。
「さっちゃん、これ食べる?
あたしはお腹いっぱいだから、ひとつでいいんだ。」
振り返りますと、肩掛けの緑の鞄から、
グリーンアップル味のハイチュウが。
しかも、“果実ピューレが2倍”・・・
それは、まあ、よいとしまして・・・
ハイチュウ女史が、封を切り、一つだけ取ると、
残りをさっちゃんに差し上げています。
「おねえちゃん、いいの?もらっても?」
ハイチュウ女史が、笑顔で答えます。
「これ、あたしの一押しだから。」
そうだったのですね。
グリーンアップルか・・・
まあ、それはおいといて・・・
さっちゃんは、お母さんの顔を見ます。
「よかったね。おねえさんにお礼を言って。」
「ありがとう!」
それはうれしいでしょう。ハイチュウですから。
しかも、グリーンアップル・・・
★★★
広い試飲室には、多くのテーブル席が用意されています。
ですが、皆さま、自然と同じテーブルに
固まっていらっしゃいます。
いよいよ、このツアー最後の宴が始まり・・・
「お母さん、あれ、うちにあるのと同じだね。」
そこに割り込んだのが、八兵衛さん。
「えっ、どれ?」
さっちゃんに代わり、それに答えたのは、お母さん。
「ああ、あの『NIKKA WHISKY』の文字の、
すぐ下に展示されている丸いボトルですね。
主人が好きで、晩酌はいつもあれでした。」
「ああ、そうなんだ。旦那さん、今でも毎晩、晩酌してるの?」
八兵衛さんに悪気はありません。
他の方々は、皆、結びの言葉で事情を察していらっしゃいます。
「あれは、スーパーニッカですね。
1962年に、竹鶴政孝が、最愛の人リタさんへの想いを込めて
つくったと言われております。」
「じゃあ、リタも、さぞかし喜んだんだろうね。」
八兵衛さんが地雷エリアを疾走しています。
竹鶴リタがその生涯を閉じたのは、1961年。
ここで、ミス・ザンギが機転を利かせます。
「今日の試飲にも含まれていますね。
ご主人が愉しんでいらっしゃったスーパーニッカを、
今日は皆でいただきましょう!」
さすがに八さんの暴走に渋い顔をされていた長老も、
少しほぐれたご様子です。
~ to be continued ~
Z.Aoki
皆さま、無事にショッピングも終え、『ノースランド』前の
駐車場に待機しているバスにお土産を預けます。
行きのJRは楽しいのですが、アルコールを摂取した後に歩き、
乗り換えるのは、かなりご負担になります。
そこで、ここから札幌のホテルまでは、送迎バスでの移動となります。
身軽になった皆さまは、心も軽やかに、無料試飲コーナーのある
隣の建物へと向かいます。
1Fで飲酒カードにご記入いただき、2Fへと進みます。
☆☆☆
「皆さま、お待たせいたしました。余市蒸溜所ツアー
最終地点は、ここ、試飲室となります。
ここでは、余市蒸溜所の歴史を語る上で欠かせない三品
『アップルワイン』『シングルモルト余市』そして、
『スーパーニッカ』を楽しんでいただけます。
お水、炭酸水、それにリンゴジュースもございますので、
組合せも是非、お楽しみください。」
皆さま、トレーに3種類のお酒を取り、その先のコーナーで、
お水や炭酸水を紙コップに入れます。
さっちゃんのお母さんも、ようやくウイスキーを味わうことができます。
さっちゃんには、リンゴジュースを取ってあげています。
「さっちゃん、これ食べる?
あたしはお腹いっぱいだから、ひとつでいいんだ。」
振り返りますと、肩掛けの緑の鞄から、
グリーンアップル味のハイチュウが。
しかも、“果実ピューレが2倍”・・・
それは、まあ、よいとしまして・・・
ハイチュウ女史が、封を切り、一つだけ取ると、
残りをさっちゃんに差し上げています。
「おねえちゃん、いいの?もらっても?」
ハイチュウ女史が、笑顔で答えます。
「これ、あたしの一押しだから。」
そうだったのですね。
グリーンアップルか・・・
まあ、それはおいといて・・・
さっちゃんは、お母さんの顔を見ます。
「よかったね。おねえさんにお礼を言って。」
「ありがとう!」
それはうれしいでしょう。ハイチュウですから。
しかも、グリーンアップル・・・
★★★
広い試飲室には、多くのテーブル席が用意されています。
ですが、皆さま、自然と同じテーブルに
固まっていらっしゃいます。
いよいよ、このツアー最後の宴が始まり・・・
「お母さん、あれ、うちにあるのと同じだね。」
そこに割り込んだのが、八兵衛さん。
「えっ、どれ?」
さっちゃんに代わり、それに答えたのは、お母さん。
「ああ、あの『NIKKA WHISKY』の文字の、
すぐ下に展示されている丸いボトルですね。
主人が好きで、晩酌はいつもあれでした。」
「ああ、そうなんだ。旦那さん、今でも毎晩、晩酌してるの?」
八兵衛さんに悪気はありません。
他の方々は、皆、結びの言葉で事情を察していらっしゃいます。
「あれは、スーパーニッカですね。
1962年に、竹鶴政孝が、最愛の人リタさんへの想いを込めて
つくったと言われております。」
「じゃあ、リタも、さぞかし喜んだんだろうね。」
八兵衛さんが地雷エリアを疾走しています。
竹鶴リタがその生涯を閉じたのは、1961年。
ここで、ミス・ザンギが機転を利かせます。
「今日の試飲にも含まれていますね。
ご主人が愉しんでいらっしゃったスーパーニッカを、
今日は皆でいただきましょう!」
さすがに八さんの暴走に渋い顔をされていた長老も、
少しほぐれたご様子です。
~ to be continued ~
Z.Aoki