今回は備忘録として最近見た映画のお話です。ダラダラした長い日記ですので、映画に興味のない方は読み飛ばしてください。

以前は月に1回程度は映画館に行ってましたが、最近は見たい作品が減ってペースが落ちています。また、冬場になってくると上映中にトイレが近くなるのが気になりますが、まだまだ映画館は魅力的です。
自分は前橋ケヤキウォーク内の「ユナイテッドシネマ」と伊勢崎スマーク内の「MOVIX」がレギュラーの映画館です。ただ、気になっている作品が県内で上映されない場合は、お隣埼玉県の上里まで行くことも時々あります。

10月上旬に前橋「ユナイテッドシネマ」で鑑賞した作品は、『侍タイムスリッパー』です。口コミでじわじわと人気が出ていった作品で、上映前は自主作品的な雰囲気が漂う地味でマニア向けの映画と予想しておりました。

作品名『侍タイムスリッパー』
【概要】安田淳一監督が、自主製作で時代劇に挑み、東映京都撮影所の協力を得てみごと撮り上げたSF時代劇コメディ。幕末に生きる本物の侍が、ひょんなことから現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまい、はるか昔に江戸幕府が滅んだ事実に愕然としながらも、決意を新たに現代で生きていくべく“斬られ役”で身を立てようと奮闘する姿をユーモアとペーソスを織り交ぜ描き出していく。主演は長編映画での主演は初となる山口馬木也。共演に冨家ノリマサ、沙倉ゆうの。(allcinemaより転載)

こちらでは公開3週目で平日の昼間の上映だったので、予想ではガラガラだろうと思ってましたが、かなりのお客様がおりました。作品は地味なスタートで最初は「失敗したかな?」と思いましたが、15分くらいしてからだんだんと面白くなって、その後はスクリーンに引き込まれて行きました。
ラストバトルのシーンでは映画館にいる全員が緊張感に包まれてスクリーンに釘付けになり、興奮しているのが身体でわかりました。この一体感が画館で見る醍醐味だと感じてます。映画制作に参加しているスタッフの映画愛(特に時代劇)に満ちた作品でした。とても面白かったです。

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次に10月下旬に伊勢崎スマーク「MOVIX」で鑑賞した作品は韓国のホラー映画「破墓/パミョ」です。

ここ「MOVIX」ではホラー映画を見る機会が多く、しかも遅い時間帯に上映をすることがあるので、映画が終わった時は暗くなったスマーク内を出て行くので怖さの記憶が増して行きます。最近では今年の9月に不気味さMAXのホラー映画「サユリ」を鑑賞して来ました。

作品名『破墓/パミョ』
【概要】チャン・ジェヒョン監督が、キャストにチェ・ミンシク、キム・ゴウン、ユ・ヘジン、イ・ドヒョンの豪華俳優陣を迎え、本国韓国で大ヒットとなったサスペンス・スリラー。一族に不幸が続いているという家族の依頼を受け、先祖の墓の改葬を行うことになったお祓いや葬儀にまつわる4人のスペシャリストたちが、掘り返した墓に隠されていた驚愕の秘密に直面していく戦慄の恐怖をスリリングに描き出す。
巫堂(ムーダン)と呼ばれる韓国のシャーマンとして活動するファリムは、弟子のボンギルとともに、代々謎の病気に悩まされているという家族から相談を受け、先祖の墓に原因があることを突き止める。そこで、風水師のサンドクと葬儀師のヨングンの助けも借り、墓の改葬とお祓いを一緒に行うことに。ところが、掘り返した墓には想像を絶する秘密が隠されていたのだったが…。
(allcinemaより転載)

韓国の映画は陰湿で嫌な気分にさせてくれます。昭和30年代の田舎の夜のような暗い雰囲気を感じさせてくれるので、私は韓国映画を気に入ってます。本作品は呪術がテーマの映画「哭声/コクソン」に似た感じで、祈祷士?が踊りながら呪文を唱えていくシーンが出て来ます。ドラを鳴らしながら派手な大音響の中で繰り広げられるトランス状態の展開は興奮させられます。
日本との歴史が絡んでいくので一見すると反日映画と勘違いをしそうですが、実は日本のことを良く研究されておりました。最後の戦いではなんと「耳なし芳一」スタイルで武装して、ダークで不気味な凄まじい世界が展開されて行きます。ホラー映画「サユリ」と同様に、怪物(悪霊)に対して物理攻撃で対戦するスタイルは興味深いです。また、この手の映画をしては珍しくハッピーエンドで終わるので後味も良かったです。(「サユリ」も同様でした。)怖い映画が好きにはお勧めいたします。

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11月中旬にはケヤキウォークの「ユナイテッドシネマ」で「十一人の賊軍」を鑑賞しました。

館内は冷え切っており、2時間30分を超える長い作品だったので上映中に我慢が出来なくてトイレに駆け込んでしまいました。館内が寒いことは事前に予想していたので厚着をして行ったのですが、ダメでした。冬場の上映時間が長い作品は避けないといけませんね。

作品名『十一人の賊軍』
【概要】白石和彌監督の時代劇エンタテインメント。新政府軍と旧幕府軍が衝突した戊辰戦争を背景に、両陣営の間で揺れる新発田藩が11人の罪人に藩の存亡を託した奇策の行方を迫力のアクション満載に描き出す。主演は山田孝之と仲野太賀、共演に尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、玉木宏、阿部サダヲ。
戊辰戦争が勃発し、圧倒的な武力を誇る新政府軍と、それに抵抗する旧幕府軍が各地で激しい戦闘を繰り広げていた。旧幕府側の奥羽越列藩同盟に加わっていた越後の小藩“新発田藩”では、秘かに新政府側への寝返りを画策していた。そんな中、同盟側は態度を明らかにするよう軍を率いて新発田城に押しかけてくる。一方、進軍を続ける新政府軍も城へと迫っていた。両軍が激突し、新発田が戦渦に巻き込まれることは避けたい家老の溝口内匠は、城に通じる峠の砦で官軍を足止めし、時間稼ぎを図ることに。そこで、侍殺しの政をはじめ様々な罪で死刑囚となった罪人を集めて決死隊を結成し、無罪放免を条件に砦の死守に向かわせるのだったが…。(allcinemaより転載)
戊辰戦争が勃発し、圧倒的な武力を誇る新政府軍と、それに抵抗する旧幕府軍が各地で激しい戦闘を繰り広げていた。旧幕府側の奥羽越列藩同盟に加わっていた越後の小藩“新発田藩”では、秘かに新政府側への寝返りを画策していた。そんな中、同盟側は態度を明らかにするよう軍を率いて新発田城に押しかけてくる。一方、進軍を続ける新政府軍も城へと迫っていた。両軍が激突し、新発田が戦渦に巻き込まれることは避けたい家老の溝口内匠は、城に通じる峠の砦で官軍を足止めし、時間稼ぎを図ることに。そこで、侍殺しの政をはじめ様々な罪で死刑囚となった罪人を集めて決死隊を結成し、無罪放免を条件に砦の死守に向かわせるのだったが…。(allcinemaより転載)

予想以上のバイオレント作品でした。登場人物の行動は、時代背景を考えるとしかたがないと思えるシリアスな展開に心が痛みます。今までコメディタッチのドラマばかりを見ていた仲野太賀の演技が素晴らしいです。派手な殺陣の動きもスムースで見直しました。山田孝之の姑息なキャラクターも、阿部サダヲの悪役も見事でした。
「戊辰戦争」の背景について、私がもう少し勉強していたら作品の面白さがもっと増していたかもしれませんが、超過激で暴力的な歴史ファンタジー映画として、とても面白かったです。トイレに走った際に見逃したシーンがあるのでアマゾンプライム等で配信が始まったら、有料でも閲覧したいです。
