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妙覚寺(上京区)

門前を行き交う人がふと足を止め桜を愛でる静かな名刹。


京都市上京区   「妙覚寺」  (古都探訪 102)



妙覚寺(みょうかくじ)は1378年に創建された日蓮宗の本山寺院。



春、聚楽第裏門を移築したと伝えられる大門前には、凛とした佇まいの枝垂桜が艶やかに咲き誇る。



1582年(天正10年)本能寺の変の際、織田信長の嫡男織田信忠は、此処妙覚寺を宿舎としていた。



明智光秀の謀反を知った信忠は寺を出て、明智勢を討つべく二条御所へ向かうが果たせず自害する。
まるでその儚さを鎮めるかのように、ハラハラと花びらが舞い散る。



ふたたびの紹介となるが前回の妙顕寺と、立本寺を加えた三寺は、いずれも山号を具足山と称し、「龍華の三具足(りゅうげのみつぐそく)」と呼ばれている。



地元の方によると、今年は花のつきが例年に比べ思わしくなく、心配だとのこと。


              photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ

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