仕切りの無い隣部屋では、鳥取大学のサークルが「鳥大生といろんなものを作ってみよう」と題し、科学実験あそびを同時に行った。
光るスーパーボールやシュート捧、マジックスクリーン、圧力発電など、おやじが行っている「科学おもしろ館」より明らかに予算のかかった実験工作をしている。
横目に見ながら、「いいなぁ~。」とその様子を観察する。
いかん、いかん。 こども達にたこの作り方を教えなければ、、。
たこ作りが一段落し、公民館横の空き地で実際に揚げる事にした。
その間にも、こども達が手に一杯の工作の数々を持って帰っていく。
こども達に声をかけてみる。
「工作は面白かった? 何か先生から仕組みを聞いた?教わった?」
どの子も反応は一つ、「作っただけだよ。」「面白かった。」
ちょっと不安を感じたので、引率の講師と思われる先生に圧力発電の質問をした。
「この実験の電気を発電する仕組みはなんですか?」
先生はビックリした様子で
「圧力端子を使っています。」
「こども達にその仕組みを教えられました?」
「難しいから、教えていません。」
その言葉にショックを受けた。
日頃、大学生相手に教えている先生が、こども達に難しいからと言う理由で何も教えない?
先生なら噛み砕いて、ポイントだけ二言三言教える事ができるはず。
(若葉台科学おもしろ館では行っています。)
参加した子ども達が、それを理解できるかどうかは別。 たぶん100人参加して理解できる子は1人か2人だろう。 その1人、2人が大事なのである。
そう言う積み重ねが、理科離れに歯止めがかかっていく。 また、その子たちが大きくなったとき、先端技術に従事する人間が出てくる可能性だってあるのだ。
教えなければ、0。 教えればわずかでも数値が上がる。 なぜそれが理解できないのか。
最高学府の先生がこれではダメだ。
本当にショックを受けた。
聞けばこのイベントは、鳥取市の公民館を巡回していると言う。
事務的に行い、予算だけ消化していたのでは、本当の教育は出来ない。
このままでは「理科嫌い」が益々多くなる。
本当に憤りを感じた、冬の一日でした。
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