72話まで進みました。 72話は三国志の大きな山場である「関羽の死」が描かれています。
関羽は言うまでも無く、三国志一番の英傑であり、且つ現在でも、中国では一番の「英雄」である事に間違いはない。 中国全土また世界中の中華街に「関帝廟」として祭られているのを見ても、中国人が如何に関羽を尊敬し、愛しているのかが良く分かる。
仁義に厚く、当然忠義心も、何より「兵士1万人に相当する豪傑」、書を嗜み、そろばんまで発明とくれば、老若男女だれでも、となる。
かくして実態は、、、となると、分からない部分が多いと言える。
確かに、仁義、忠義心に厚く、武道に優れていたことまではOKだが、そろばんの発明は作り話だ。
三国志の研究者によれば、悪く言えば「やくざ者」 確かに腕はたって、軍歴を上げたが、その腕を鼻にかけ、傲慢で、度量も狭く、とにかく自分が一番でなくては気がすまなかった、、、と熱狂的なフアンが聞けば怒り出しそうな人物だと分析されている。
(ちなみに得物である「青竜円月刀」は、この時代にはまだ存在せず、完全な作り話です。)
これらは史実の断片を見れば、納得できる部分は多々ある。
例えば、馬超が「五虎将軍」に任命された時、諸葛亮が「関羽が納得しない」と踏み、書状を書き「まず立派な髭を褒めて、機嫌を取った」事や、最後の戦いとなった「ハン城の戦」で、呉軍と魏軍が攻め込み、逃げ場を失ったとき、配下の武将に裏切られ援軍を受けられなかった等々、日頃の傍若無人な態度が周りにそうさせたのだ、と思う。
ドラマでは、関羽のそんな「態度」を「フアンであってもここまでの表現であれば」と言うところまで際どく描写してある。 こういう所は「演義」であっても「史実」に近づけようとする努力が見られる。
ここまで書くと、関羽が嫌いと誤解されるかもしれないが、その逆で、一番大好きなキャラです。 あしからず。
またまた、長くなりました。 もちろん続く。
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