滋賀県大津市石山寺3丁目1-17 「小松屋」 【1131】
琵琶湖南端に位置する「大津市石山地区」の「瀬田川」右岸に鎮座する、国宝・重文を数多く有し、あの「源氏物語」の作者としても有名な「紫式部」所縁の寺院としても知られる、「石山寺」の門前にあるお食事処です。
先ずは「石山寺」のご紹介を。
東大門(重要文化財)
建久元年(1190年)に源頼朝の寄進により建てられたとされ、古寺にふさわしいその威風堂々とした姿は見事です。
東大門からまっすぐに伸びる参道。
両側にはキリシマツツジが植えられ、毎年4月下旬には見頃を迎えます。 また春は桜、秋は紅葉で美しく彩られ、別名「花の寺」ともいわれる所以となっています。
案内板には寺の由来が、したためてあります。
これより先は「有料」となり、且つお昼休みの時間も限られていますので、今回は此処までとし、本堂や多宝塔(いずれも国宝)は、またの機会にご紹介することとします。
レポートに戻ります。 店内入口に置いてある石臼器。
お店の規模を考えると、これ位では賄えきれないと思いますので、多分デモンストレーション用でしょう。
この日も約200席を誇る店内は観光客で粗方埋まっており、店内の様子を撮影することはできませんでした(巡礼の団体の方が多かったです。 石山寺は「西国三十三所観音霊場第13番札所」です)
メニュー表①
この辺りの郷土料理と言えば「しじみ飯」が有名ですが、それをメインにした御膳がラインナップされています。
メニュー表②
もう一つのメインの手打ち蕎麦。 にしん、南蛮、海老等のバリエーションが並びます。
メニュー表③
デフォのざるで830円とチョット高目ですが、観光地だから仕方ないか。
「しじみご飯セット・ざるそば付き ¥1,380」
先ずは名物しじみご飯をメインに、しじみ汁としじみの山椒煮、その他小鉢2つ、香の物とバラエティーに富んだ料理が、品良く並んだ膳が運ばれてきました。
特にしじみ汁には酒粕が使ってあり、意外性がありGOOD!(地元「宍道湖」のしじみ汁は、味噌オンリーでした)
ビッチリ表面を覆い尽くすシジミ。
素朴な中にも力強さを感じる一品であり、出汁加減もよく一気に平らげてしまった。
膳を食べ終えてから運ばれてきた蕎麦。
外皮も入った所謂「田舎蕎麦」だが、一口噛んだ時に「小麦粉」の味が先に来たので、割合は二八より七三に近いと思われる。
蕎麦粉に拘りを持っている割には、蕎麦の割合を少な目にしてあるのは、ちょっとイタダケナイ。 いくら良質な蕎麦粉であっても、やはり黄金比率の八割は使用すべきです。
また麺切れが多くズルッと啜れず、これは加水率が高い事と、晒しの過程に問題があると思われる。
デザートのそば饅頭とわらび餅。
ホンノリとした甘味が、食事の〆にはぴったりハマリます。
しじみ料理のクオリティーの高さの割りに、双璧である蕎麦のレベルがイマイチであり、そのギャップが気になります。 蕎麦の原価からして、比率を1割上げても殆ど変らないと思いますので、是非改善して欲しいですね。
観光地でありながらこの価格とボリュームなら良心的であり、あと少しの修正で、もっと繁盛店になるのではないでしょうか。
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