京都市左京区
「八大神社(はちだいじんじゃ)」 (古都探訪 72)

八大神社は永仁2年(1294年)からある、京都一乗寺の氏神さまで、古くから「北天王」と称され、皇居守護神十二社中の一つにもなっている。

ちょうど「詩仙堂」の東隣に隣接する、凛とした佇まいの情感あふれる神社。

御祭神は「スサノオノミコト・イナダヒメノミコト・ハチオウジノミコト」で、方除・厄除・縁むすび・学業の神様として厚く信仰されている。

かの剣豪、宮本武蔵が一乗寺下り松(さがりまつ)で、吉岡一門数十人と死闘を繰り広げる直前、此の社で神頼みをすることを思い立ったが、神仏に頼ろうとした自分の弱さに気づき寸前にやめたという逸話が残ることでも有名。

決闘した当時の下り松の古木。 尚袖の宮本武蔵像は平成14年10月27日に建立されたもの。
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