この花屋さんとは20年来の付き合いで、私の植木の師匠でもあり、また人生の良き先輩でもある、60歳間近のおやじさんと奥さん2人で切り盛りしている小さなお花屋さんです。
約1年ぶりにお店に入ると、、、?
枯れた黄色い菊が2、3本あるのみで、営業しているとは思えない程ひっそりとし、乱雑に散らかっている。
店舗の横が住まいになっているので、大きな声を出して呼んでみる、、。
返事が無い、、。
何度か呼んでいる内に、中のほうから小さな弱々しい声が聞こえた。
それから少しして、お店に出てこられた。 ご主人のSさんだ。
顔を見てビックリ! 昼間からお酒を飲み、酔っ払っている。 しかも顔に全く精気を感じない、、どうして? 奥さんは?
何と、酒の上での夫婦喧嘩が元で、2ヶ月前に奥さんが家を出て行ったとの事。
言葉が出ない、、、。
Sさんは完全に憔悴しきっていて、普段の威勢の良い姿がここまでなるなんてと、大きなショックを受けた。
それから約1時間、Sさんの話を聞く。 いつもは逆で僕の方が悩み事を聞いてもらっているのに、、。
途中、アレンジの話を切り出すと、
「下ちゃんの事、商売とか関係なく、友達以上の特別な人と思っている。 それなのに、今の俺の状態では答える事が出来ない。」と泣き出す始末、、。
今になって、妻の支えの大きさが分かると何度も言うSさん。
僕は普段「周りの人たちやもちろん家族、妻」に対し感謝の気持ちを忘れない意味で、「おかげさま」と言う言葉をいつも心の中で呼びかけているが、ひょっとしてそれは形だけで終っていないだろうかと、Sさんの顔を見ながら自身に問い正して見る。
励ましの言葉は見当たらない、軽い言葉では言えない。 そんな状況の中、ただSさんの重たい言葉をただ受け取るのみ。
最後の方では、思いの内を僕にぶつけて少し楽になった様子で、顔に少し明るさが戻った。
「元気出して、家にこもらず、外の空気でも吸いましょう。」
アレンジも知り合いの所に頼んでもらう事になり無事解決。
「また、近々顔を見に来ますから。」と言って店を出た。
がんばれ!!!
小さな手のひらコンサートの実行委員の皆様、ありがとうございます。 アレンジの話が無ければ、Sさんの所へ行く機会は当分ありませんでした。 ありがとうございます。
Sさんが最後に言いました。「2日前に突然下ちゃんの夢を見た。 これが虫の知らせと言うものかなあ、、。」
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