その際、米子から出雲間は山陰自動車道を利用します。
車窓には、右に宍道湖、左に中国山地の里山が広がります。
里山(雑木林)を見て気づく事。 それは竹林の多さです。
今全国で、竹林による里山の侵食、被害が問題になっています。 あの世界遺産に登録を目指している、島根県の石見銀山も、竹林の地下茎による被害が深刻になっております。
なぜ、これほどまで竹林が増えたのか?
原因は二つ上げられます。
一つは、森林開発による、森林環境のバランスの崩れ。
二つ目は、竹林の放置です。
竹はご存知の通り、地下茎で広がって行きます。 竹の子の成長を見ても分かる通り、その成長の速さは樹木にとって脅威となります。
開発や植林など人為的干渉を受けた森は、原植生(簡単に言えば原生林)の姿を消滅し、人工的な森となっています。
今、本来の森と言われている部分は、日本全土のわずか0.06%と言うショッキングな結果が出ており、いかに人間が森を破壊してきたか。
このバランスの崩れこそ、竹林が大きく増えた一因となっています。
竹林の放置は、それまで生活資材調達、食料用として活用されていた竹林が、現在各地で放置され管理されなくなりました。 それにより、竹林の内部まで日光が射していたのが日陰となり、光を求め竹林の外側に広がって行き、里山を侵食して行くのです。
森についての現状は、これから皆さんにゆっくりとお話をしたいと思います。
森に関する、環境学習、活動についても基本的な部分で間違って行われている部分があります。 それも含めて、お話を次回以降したいと思います。
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