鳥取市元大工町1番地
「城下町とっとり交流館 高砂屋 喫茶室」 【1710】
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JR鳥取駅北口より本通りを久松山方向へズドーンと市役所前交差点まで進み右に折れた、樗谿(おうちだに)入口交差点の手前約50㍍左に佇む、屋根瓦と格子が圧倒的な重厚さを放つ、城下町鳥取を象徴する交流館です。
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格子戸を引き先ず土間に足を踏み入れると、明治時代の商家の基本構成を忍ばせる帳場が目を惹きます。
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その奥には因州和紙や陶器、木工製品など、鳥取県の民工芸品売り場が併設されています。
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此処は元綿商いを行っていた商家であり、当時の繁栄ぶりが土蔵の設えに見て取れます。
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平瓦や漆喰、なまこ壁、柱の意匠の向こうに、在りし日の薬研堀(やげんぼり)通りの賑わいを感じるのはおやじだけでしょうか。
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蔵は全部で3つあり、その一つ「西倉」では「昭和18年鳥取大地震」のパネル展が催されていました。
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またお隣の「東蔵」では、鳥取市内の書道家による尾崎放哉の句が常設展示されています。 余談ですがおやじのご先祖様にも俳人がおり(岡田 機外「おかだきがい」)、いずれはこういう催しをと、ひそかに企んでいます。
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本屋の2階では節句にちなみ、歳時「高砂屋のひな祭り」の雛人形が、仲良く鎮座していましたよ。
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さて一周りしたところで1階の喫茶室にて、食事を摂ることにしましょう。 尚この部屋は板張りで、縁側越しに中庭を臨むことができます。
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お品書き。
お昼は限定のカレー1点ですが、なかなかどうして地元由来のしっかりしたものですよ。
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「鳥取和牛味噌煮込みカレー 800円」
鳥取和牛の旨味がギュッと詰まったスパイシーなカレーで、ホロホロのキューブ状の牛肉も入り食べごたえ十分です。
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この味噌煮込みカレーは稀代の陶芸家であるバーナード・リーチが、昭和10年に鳥取を訪れた折、カレーの講習会を地元婦人たちに開いたエピソードにちなみ考案されたもので、民藝運動や陶芸マニアにとっては是非とも食べるべき逸品といえます。
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アフターにつくミツマメ(コーヒーでも可)
缶詰なのはご愛敬かな、、、 それでもこのボリュームで800円は良心的です。
ちょうど3連休の末日に訪れたのですが他に来訪者はおらず、もう少し多岐に情報発信をするべきだと強く感じました。 リーチが指導した陶芸を代表する工芸の数々は今でも鳥取に深く根付き、且つ内外の評価も高いだけに、これらのソースを前面に押し出していけば、間違いなく「観光地鳥取」の飛躍はあると思うのですが、さて。