京都市左京区 「瑠璃光院」 (古都探訪 71)

明治の元勲三条実美公ゆかりの、「八瀬」の地に佇む瑠璃光院。

「矢背」とも記されるように、古くは壬申の乱で背中に矢傷を負われた天武天皇が「八瀬の釜風呂」で傷を癒されてより、平安貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷として愛された山間の地である。

近年「京都屈指の紅葉スポット」と称され人気を博しているが、この新緑の時期も負けず劣らず美しい。

玄関わきの池に架かる石橋から、泳ぐ鯉を見下ろす。

臥龍の庭。
今にも天に駆け上ろうとする龍を、水の流れと石組みで躍動的に表した池泉庭園。

瑠璃の庭。
一面を苔で覆われた主庭。 苔の間を縫って一条のせせらぎが清らかに流れる。


書院2階から青もみじを臨む。


磨きぬかれた床に映える、これぞまさしくの床紅葉。

テーブルにリフレクションした青もみじ。

まるでCGを観ているかのような幻想的な情景で、ぼんやりしていると吸い込まれそうなほど。

尚緑の絶景は「春の特別拝観・4月15日(土)~6月15日(木)」の2か月のみ楽しめる。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ