★★★★★ 鷲尾ミサゴの不思議な世界 ★★★★★

アニメーション『ニルスの不思議な旅』と航空機、日本国自衛隊、その他諸々の、バラエティーに富んだ話題をお届け致します。

これでもう、市立図書館のCDを借用しなくても済む。

2008年11月28日 18時00分00秒 | 一般論―世間話
 皆様、今晩は

 今回は、2日遅れ の書き込み にはなってしまうのだが、わたしは25日、国分寺市 小平市 東村山市 東大和市の3都市にかけて、自転車 で旅行する 、機会があった。わたしは、天気の良い日 には機会を見て、前述の3都市にある古書店 を「ハシゴ」している事もあるのだが、時と場合と状況によっては、思いもよらない ものを発見・入手 する事もある

 25日、わたしが最初に立ち寄った、西武多摩湖線・一橋学園駅付近の「ブックオフ」 では、『機動戦士ガンダムSEED』の、第4期オープニングテーマ「Realize」(歌:玉置成実氏)のマキシシングルCDを購入した。実は「Realize」は、別のCDで運動会の駆足行進曲)にアレンジされたものを聴いて 以来、原曲も聞いてみたい と思って、購入したのである。幸いにも()「Realize」の値段は安価だったし 、帯封もちゃんと付いていた
「Realize」は、オリコン最高位3位に輝いたでもあるし、また非常に「ノリの良い曲」らしいのだから、わたしも存分に、このマキシシングルCDを聴きながら 、元気を出してみよう

「ブックオフ」 は皆様も御存知のように、もうあちこちに進出 している古書店 なのだが、西武新宿線・東村山駅付近、府中街道沿いにもある。午後、こちらの「ブックオフ」 に立ち寄ると、『NHKみんなのうた より 大全集10』というCDがあったもので、わたしは一瞬、僅かに逡巡はしたのだが、すぐに購入した。それもその筈で、このCDには、「ニルスの不思議な旅」が収録されているからである
 これまでは、市立図書館でこのCDを借用して聴いて いたけれども、これでもう、市立図書館のCDを借用しなくても済む。歌手は、オリジナルの人とは違うのだが、この歌が聴けるというだけで、もう十分なのである

 ついこの間まではそこにあって、見慣れていた店舗も、閉店になった所がある。小平市の青梅街道沿いにあったホームセンター「Jマート」小平店が、今夏限りで閉店になってしまっていた 。立川通り沿いにあった「Jマート」立川店も、既に閉店して、そこは現在、「オフハウス」立川栄店に様変わり している。
 しかしながら、そのうちに、「Jマート」小平店跡地にも、別のテナントが入るのでは と思うのだが
 これによって、東京都内の「Jマート」は、久米川店と、国分寺店と、三鷹店の3店舗になったのである。

 小平市 東村山市 東大和市の3都市にかけて、自転車 で旅行する 際には、わたしは多摩湖自転車道 を通る事もある。そこは、濃密な緑に覆われているので、都心に近いという事さえも忘れさせてくれる

 現在までのところ、わたしが多摩湖自転車道 を、自転車 で通っているのは、『小平ふるさと村』 西武多摩湖線・八坂駅までの距離なのであるが、来年は多摩湖(村山貯水池)まで自転車 で行ってみよう と思っている。それというのも、来春には多摩湖(村山貯水池)の下堰堤の耐震強化工事 が、完了 する予定なのである

 多摩湖(村山貯水池)の下堰堤は丁度、航空自衛隊入間基地に着陸する、航空自衛隊機 の最終着陸進入コース の真下にあるが故に、着陸する航空自衛隊機 が、手に届きそうな距離で見られる。毎年11月3日(文化の日)に開催される入間航空祭の直前になると、他所の基地からの外来機 が見られるので、それはもう凄い 事になるのだが、これは米軍横田基地に着陸進入する米軍機 にも、同じ事が言えるのである。
 こういう点でも、多摩湖(村山貯水池)の下堰堤は、わたしから皆様に御薦め出来る 場所なのであります
 そしてまた、桜 の咲く季節の狭山公園も、わたしから皆様に御薦め出来る 場所なのであります

 桜 の咲く来春が、待ち遠しくなって来た

陸上自衛隊土浦駐屯地・武器学校。

2008年11月16日 17時00分00秒 | 日本国自衛隊 各基地/各駐屯地 一般公開
 皆様、今晩は

 1日遅れ の書き込み にはなるのだが、わたしは15日、茨城県土浦市の陸上自衛隊土浦駐屯地 ・武器学校の駐屯地祭に出掛けていた。わたしも楽しんで来た

「ホリデー・パス」を利用して、JR武蔵野線 JR常磐線のコースで土浦駅に到着した時、土浦駐屯地 に向かおうという人も多くいたのだが、土浦駅と土浦駐屯地 を往復する無料送迎バスが例年は出ていたのに、今年はそれが招待者のみとなっていた。そこでわたしは、他の人と同様に、市営バスで土浦駐屯地 に到着したのだが、そこは「武器学校」と呼ばれる通り、陸上自衛隊で制式採用している、武器という武器を専門に取り扱っている所だ。
 正門からすぐの所で展示されている、87式偵察警戒車や89式装甲戦闘車などの前で記念撮影をしている人も多かったが、ここはその他にも、楽しみが多い。

 土浦駐屯地 は、日本海軍の予科練のゆかりの地でもあるが故に、雄翔館と呼ばれる予科練記念館もあり、その前には山本五十六元帥の銅像もあるのだが、残念ながら館内は撮影禁止となっている。その隣の広報館も凄い のだが、こちらは後に回しておこう。

 記念式典と、それに続く訓練展示はグラウンドで開催された。
 一番最初に始まる記念式典では、様々な人が演説をするのが殆どなので省略しておく。国旗入場/退場の際には「当然の義務」として、その場にいた全員が起立した。わたしは、愛用の帽子 を胸に当てながら、国旗に最敬礼した。
 その後、各種の車輛がグラウンドを駆け抜ける際に、その迫力に圧倒されたのは言うまでもない

 記念式典に続く訓練展示は、状況開始のラッパで始まった。74式戦車 や90式戦車 を始めとして、89式装甲戦闘車や、155mm榴弾砲・FH―70などの主な「武器」が登場した。敵弾に破壊されたという想定で、戦車 やトラックのエンジンの交換も実施された。それを迅速に、かつ正確に行なう、武器教導隊の手際の良さには、ただ感心 するばかりだった
 74式戦車 や、155mm榴弾砲・FH―70が空包射撃をする時には、空砲ながらも迫力のある発射音に、会場から驚愕の声が上がった。最後に状況終了のラッパが鳴って、訓練展示は終わった

 次に、わたしは戦車 試乗に参加する事が出来た。本心は90式戦車 の方が良かったのだが、決まったのは74式戦車 であった。これは、固定された砲塔の後ろに座席を設けて、そこに座るというものだが、わたしは疾駆する74式戦車 のエンジン音や体で感じる風圧に興奮していた

 その次に、わたしは広報館に向かった。広報館の一室に入ると、その中には実に沢山の武器 が展示されていたのである。火縄銃に始まって、第2次世界大戦の日本軍や現在の自衛隊の大・中・小の様々な拳銃や小銃や機関銃、米軍の大・中・小の様々な小銃や機関銃、旧ソ連製のものまで、実に様々な武器 がびっしりと展示されていたのである。
 その中には、朝鮮戦争で米軍が捕獲したらしい、旧ソ連製の対戦車ライフル2挺や、西暦1970年の万国博覧会で陳列されたベルギー王国製の拳銃2挺、米軍の高官から歴代の統幕議長(現:統合幕僚長)、または陸上幕僚長に贈呈された様々な銃、西暦2001年12月の工作船侵犯・撃沈事件で、工作船から海上保安庁の巡視船に向けて発射された、旧ソ連製のRPG―7ロケットランチャーという武器も含まれていた。アクション映画などに登場に出て来る武器も多い事は言うまでもない。もっとも、わたしの唯一の不満は、日本軍の97式自動砲だけがない事ぐらいだろうか

 その隣には、前述のように、雄翔館がある。山本五十六元帥の銅像が建っているので、わたしは帽子 を脱いで、山本五十六元帥の銅像に最敬礼した。残念ながら、館内は前述のように撮影禁止となっていたのだが、土浦駐屯地 に来たら、ここを訪れるのが当然の義務だろう。

 広報館と雄翔館の前には、戦後のアメリカで開発された戦車 や、国内開発の試作戦車 などの、かなり貴重な車輛が展示されている。因みに、国内開発の試作車輛の一部は、昔は緑一色であったが、今年は迷彩塗装が施されていた。

 その後、わたしは土浦駐屯地 を後にすると、往路と同じように、市営バスで土浦駐屯地 から、土浦駅まで行き、そこからJR常磐線で、東京都まで南下した。「ホリデー・パス」を買った分、元を取りたかった。
 御徒町では軍放出品専門店を巡り、秋葉原では石丸電気を巡った。最後には中野で或る本 を、或る専門店で閉店ギリギリに購入した後は、ストレートにJR中央線で西国分寺駅まで行き、そこでJR武蔵野線に乗り換えて家路についたのである。

 一度に沢山の武器が見られるのが、陸上自衛隊土浦駐屯地 ・武器学校の特色と言えるだろう

埼玉県所沢市に出掛ける機会を得た。

2008年11月12日 18時00分00秒 | 一般論―世間話
 皆様、今晩は

 わたしは昨日、埼玉西武ライオンズの地元である、埼玉県所沢市に自転車 で出掛ける機会 を得た。実は、わたしも埼玉西武ライオンズのファンであり、日本シリーズで日本一に輝いた事が、とても嬉しかったのである

 わたしが一番最初に、西武鉄道所沢駅前に到着してみると、流石に地元であるが故に、埼玉西武ライオンズの日本一を確かに実感出来た。何といっても、埼玉西武ライオンズの応援歌が、駅前の西武百貨店所沢店はもとより、近隣の所沢プロペ通りのラウドスピーカーからボリューム全開で流れている事でも明らかだった。当然ながら、西武百貨店所沢店は『優勝セール』 を実施していたし、埼玉西武ライオンズの幟が、所沢市の至る所で風にはためいていた

 渡辺久信監督もまた、就任1年目で埼玉西武ライオンズを日本一に出来たのだから、本当に大したものだ。その素晴らしい采配に、わたしも拍手 をしておこう
 この調子で、埼玉西武ライオンズが来年も勝利 を獲得 し続けて行けば、もう、それで十分なのである

 わたしは、埼玉西武ライオンズを、来年も引き続き、応援する事に決定している

『入間航空祭』の後日談。

2008年11月07日 18時00分00秒 | 一般論―世間話
 皆様、今晩は

 今回は3日(文化の日)に、埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地で開催された、『入間航空祭』の後日談として、纏めてみよう

 水曜日、わたしはパンク した自転車 を近くの専門店へ運んで、パンク の修理の他に、ブレーキのワイヤー交換、車輪へのグリース注入 などをして貰ったのである。値段もそれなりにかかったのであるが、何よりも安全には代えられない

 わたしの家族がお世話になっていた自転車 店が、休業宣言をしてしまって、未だ再開していない事が、何よりも辛い 。わたしの住んでいる町では、その自転車 店にお世話になっていた人が結構多いのである
 その自転車 店の再開が、是非望まれるところである

 その後すぐに、わたしは眼鏡屋に出掛けて、眼鏡を新調 して貰う事に決めたのである
『入間航空祭』で壊れた 、今までの眼鏡は、今より約8年前に新調 したものである。しかしながら、それと同じ眼鏡は、残念ながら 生産停止になってしまったと眼鏡屋の店長に聞かされたので、わたしはがっかり してしまった。時代は変わっても、掛け慣れた眼鏡がしっくりと馴染んで良かったというのに

 それでも、今までの眼鏡に近いものを選んで、新調 して貰う事に決めたのである。眼鏡屋の店長は、TVや映画のアクションヒーロー はもとより、戦闘機パイロットがよく掛けているような、レイバンのパイロットグラスも薦めて下さったが、わたしには一定の「こだわり」があるので、今までの眼鏡に近いものを選定 した。
 値段はそれなりにかかるのだが、傷が付きにくくて、丈夫で長持ちするレンズを入れて貰う事になった

 そして今日、わたしは自転車 に乗って、眼鏡屋に出掛けて行った 。今日、新調 した眼鏡が出来上がったので、眼鏡を受け取る為である。

 この度、新調 した眼鏡は、今までの眼鏡よりは少しばかり大きめになっているものの、視野が広いというのは、実に良い事である。何よりも、自転車 で出掛けるにも適している
 何度も書く事だが、形状が今までの眼鏡に近いし、フレームの色もまた、今までの眼鏡と同じように黒い事が気に入った。もっとも、眼鏡屋の店長が聞かせて下さったお話では、近年は黒一色の眼鏡は少ない、という事である。
 それでも、わたしには一定の「こだわり」がある。

 値段がそれなりにかかったものの、傷が付きにくくて、丈夫 で長持ちするレンズを選定 した。眼鏡のフレームも、丈夫 である

 わたしは、眼鏡屋からの帰り道、新調 した眼鏡を、今までの眼鏡と同じように、大事にして行こう と、心に誓った

結果的には最悪の日になってしまった。

2008年11月04日 17時00分00秒 | 日本国自衛隊 各基地/各駐屯地 一般公開
 皆様、今晩は

 少しばかり、遅れた 書き込み にはなってしまうのだが、11月3日は、埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地 に於いて、毎年恒例の『入間航空祭』が開催された。勿論、わたしも楽しめた事は楽しめたのである。
 しかしながら、わたし自身にとっては、結果的には最悪の日 になってしまった 。わたしの自転車 は早々にパンクしてしまって 、しかも大事な眼鏡も壊れてしまった のである

 毎年11月3日(文化の日)、航空自衛隊入間基地 で開催される『入間航空祭』へ出掛けるに際しては、わたしは自転車に乗って 出掛けていたのである。まだ鳥も目覚めない、暗いうちに起きて、食事 をきちんと摂って、身支度を整えると、わたしは自転車に乗って、家を出て府中街道へ走り出た。
 しかしながら、わたしが、JR中央線西国分寺駅に近付いたその時、何と自転車がパンクしてしまった それでも、わたしは躊躇わずに、JR中央線西国分寺駅の北口にある有料駐輪場に自転車 を預けてから、即座に電車で行く 事に、決定したのであった

 JR中央線、西武国分寺線、西武新宿線、西武池袋線のコースである。わたしが電車で、『入間航空祭』に出掛ける のは、実に久しぶりだった。たまには、電車で行く のも良いだろう
 幸いにもこの日は、『入間航空祭』の為の往復切符が、西武鉄道国分寺駅で発売されていたのである。これは、大助かりであった

『入間航空祭』へは西武池袋線・稲荷山公園駅を降りて、少し南へ歩いた ところにある、航空自衛隊入間基地の稲荷山門から入る人が一番多い。わたしが来た 時にも、大勢の人々が、早くも稲荷山門の前に並んでいた。他にも、正門や北門からも入れるのであるが、開門は朝9時00分なのである。

 朝8時00分。航空自衛隊入間基地 に「君が代」が流れた。それと同時に、南側の正門近くの1号庁舎の前では、国旗も掲揚 される。門衛の航空自衛隊・航空警務隊も、「君が代」を直立不動で聞いていた。
 それから暫くして、稲荷山門が開かれたが、会場に入る にはまだ間があった。航空警務隊や警備員がロープを張りながら、入場者を少しずつ進めて行った。他の基地祭や駐屯地祭と違って、『入間航空祭』では、手荷物 検査が一切無い。都心からも近いし、交通の便が良いという事もあるので、毎年何万人もの人々が訪れるからである。事実、今年の来場者は23万人を数えたらしい

 朝9時00分になると、稲荷山門と正門が同時に開門して、ロープが解かれた。その次の瞬間、航空自衛隊入間基地 の中を通る、西武池袋線の踏切の彼方の会場に向かって、大勢の人々がメインストリートで恒例の全力ダッシュを始めてしまったのであった。
 ところが、わたしはそのドサクサに巻き込まれてしまい、愛用の眼鏡を落としてしまった 。航空警務隊が漸く見つけてくれた時には、愛用の眼鏡は無残に壊れてしまっていたのであった 。そして、眼鏡のレンズも、片方が無くなっていた
 だがわたしは、構うものか とばかりに開き直って、会場の航空自衛隊入間基地 に入って行ったのである

 西武池袋線の踏切を越えると、そこから先が会場となる、飛行場 地区である。会場に入った人々は、航空機 の写真(画像)を撮影したり、模擬店でグッズを買い込んだり 、航空自衛官とお話をしたりと、様々である
 また、会場の一角では、ブルーインパルスのパイロットやグランドクルー(地上要員)に、サイン を求める行列が出来ていた。ブルーインパルスは、日本全国のどこの航空祭でも、大人気 である。
 わたしも、買ったばかりの公式ガイドブックに、パイロットやグランドクルーのサイン をして貰ったが、貰い損ねた人もいたのだから、サインの数は例年よりも、少なかったのだろうか
 まあ、良い。その分、年賀状を書いて送れば、ブルーインパルスの士気も、「どーん」と高揚する事になるだろう

 地元の航空総隊司令部飛行隊や第402飛行隊、飛行点検隊や入間ヘリコプター空輸隊はもとより、救難隊がジェット機やプロペラ機、ヘリコプターなど、各々の部隊で使用している各種の航空機 で飛行展示を披露すると、大勢の人々の間から、歓声と拍手と口笛が沸き起こった。
 特に、第402飛行隊のC―1輸送機から、千葉県の陸上自衛隊習志野駐屯地の第1空挺団から参加した、約10名の空挺隊員が、「空の神兵」という歌が会場に流れる共に、パラシュート降下して来た時がそうだった

 ただ、惜しむらくは、『入間航空祭』が開催されている間は、会場である航空自衛隊入間基地 の上空が、ずっと憂鬱な厚い雲 に覆われていた事であろうか。11月3日は、『晴れの特異日』だと言われているのに
 雨が降らなかっただけ、まだ良かったのであるが、その憂鬱な厚い雲 の為に、わたしも良いショット(静止画像)がなかなか撮影出来なかった。音声付きの動画は、幾つか撮影出来たけれども、11月3日の曇り空を心の底から恨んだ人が多かった事だけは、確実だろう

 おまけに、他所のホームページ の掲示板で見ると、今年の『入間航空祭』では、マナーの悪さが、多く目に付いていた。わたしは西暦1991年から、『入間航空祭』には今年まで毎年欠かさずに出掛けている のだが、そこは「軍事施設」であるがゆえに、「一定のルール」は弁えている。それなのに、
『会場には脚立やレジャーシートなどの持ち込みは御遠慮下さい』
 とプログラムに明記されているにもかかわらず、堂々とレジャーシートを広げている者が、多かったのである。自分(又は、自分達)さえ良ければ良いというのか

 さて、午後になると、いよいよ大勢の人々がお待ちかね、我が日本の航空祭の真打である、ブルーインパルスの開始である。その前に食事やトイレを早く済まそう という人が多かったのも事実だが、昼食 の時間帯になると、会場の模擬店一帯がもみくちゃ の状態になるので、身動きも取れなかった
 勿論、仮設トイレもある事はあるのだが、どこも長蛇の列で、なかなか進まないのである 。それでも、わたしは「もう駄目」というほどでもなかったので、すぐさまブルーインパルスを見ようと、急いだ。

 ブルーインパルスは、パイロットとグランドクルーの巧みな連携で、発進準備を完了すると、会場に集まった、わたしを含めた大勢の人々が手を振ったり、帽子 を振って見送る中を、6機で滑走路に向かった。操縦しているパイロットも、わたし達に手を振り返してくれていた。わたしは、「帽ヲ振レー」の要領で、帽子 を振って、見送った。

 そしてブルーインパルスは、白いスモークを引きながら空へ舞い上がった。
 憂鬱な曇り空の下でも、わたしを含めた大勢の人々の、熱い眼差しが、ブルーインパルスに向けられている。憂鬱な曇り空のせいで、白いスモークが見え難かったものの、それでも見事に演目を進めて行くのだから、本当にブルーインパルスは、大したものである

 そして、「キューピッド」という、大人気の演目が実施された。これは並列編隊で会場に進入した2機が垂直上昇 して、高度6500フィート付近からループして、スモークで、大空にハートを描き、そこへもう1機が矢を射抜くように突き抜けて行くという演目である。その答えは、勿論これである。
 ハートは垂直・斜め・水平の3パターンがあるが、11月3日は垂直で実施された。ブルーインパルスの様々な演目の中でも、わたしはこの演目が、一番お気に入りである
「バーティカル・キューバン・エイト」、「スター・クロス。様々な演目は大勢の人々の、遥かなる大空への憧れを、実現されてくれるように見える

 ブルーインパルスの4機編隊が「ローリング・コンバット・ピッチ」、2機編隊が「コーク・スクリュー」を披露すると、それがフィナーレとなる。同時に大勢の人々は、一斉に帰路に付くのだが、わたしはブルーインパルスの着陸や花束贈呈 による演目の無事完了 を見届けて、或る建物の前で待っていた。そこが、ブルーインパルスのパイロットが戻る場所だと、経験的に知っていた。勿論、わたしと同じ事を考えている人も多くて、彼らが戻って来るとやんやの拍手喝采 が起こった。わたしもその建物の前で、彼らを敬礼で出迎えながら、称えた
「素晴らしい飛行展示でした 感動しました
「おお ありがとうございます
 ブルーインパルスのパイロットは、わたし達にそう答えてくれた。

 暫くすると、地上展示されていた外来機の一部は、各々の本拠地へ帰って行ったのであるが、ブルーインパルスも帰途に着く時が来た。ブルーインパルスは先程と同じように、パイロットとグランドクルーの巧みな連携で発進準備を完了すると、会場に集まった、わたしを含めた大勢の人々が手を振ったり、帽子 を振って、名残惜しく見送る中を、予備機も含めた7機で滑走路に向かった。操縦しているパイロットも、わたし達に手を振り返してくれていた。
 ブルーインパルスが、本拠地である宮城県の航空自衛隊松島基地 へ帰って行くのを、わたしは『ニルスの不思議な旅』の最終回のニルスのように、見送っていた。そしてわたしも、西武鉄道の往復切符を利用して、自分の好きな道順で帰って行った。

 自転車 のパンクやその他の修理、そして愛用の眼鏡の損壊 により、その出費は大変なものになってしまったのである