無職期間も長くなって来るとさすがにふさぎ込んで来るみたいで、
あたまのもやもやをなんとかしようと出かけたら
三時間ほど歩いてしまい、なんなんだこれはと。
まあ運動不足。
身体が動きたいといっていたのでしょう。
最近は透明水彩がお気に入りで。
良い機会だからむかってみようとおもってパレットいじってたら
絵の具の塊と思っていた部分は錆び付いた部分、
鉄製のパレットの塗装が浮いてしまっていたのでした。
あわてて画材屋さんに行ったら同じタイプのパレットは鉄製ではなくアルミで凄く軽くて
そりゃ二十年たちゃなあと思いました。
アルミのたくさん仕切りのあるパレット買い込んで
手持ちの絵の具をスタンバイさせながら、
鉄のパレットに残る絵の具をお弔いしている。
捨てられへん絵の具も紙も。まだ描かれていないものは捨てられない。
貧乏性と笑わば笑え。
絵を描く人にあるまじきと思われるかと思うが
どうにも「自分の絵よりも絵未満のものを捨て去ることができない」
んですよ。
作ってしまったものには本当に執着がなくポイポイ捨てちゃう。
でも「まだこれから作品になる可能性のあるもの」に対して
そう簡単に捨て去る事が出来ないんです。
これ、描く人に
「自分の作品はだいじにしなくちゃいけないよ」って
よく怒られるしその通りだと思うんだけどどうしても変わらないんだよなあ
その感覚が解らない。