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裏面の韓国

明治38年に著された「裏面の韓国」を読み解くことにより
現在の韓国を理解することを目的としたブログです。

4. 豚犬的生活 (二)

2006-12-22 01:02:01 | 裏面の韓国
      家屋の構造――人間の豚小屋
さてこれよりそろそろ本題に入るとして、彼ら生活の真相を究め、正体を突き止めんとならば、先ず彼等を包容して居るホーム其の物が如何なる構造されて居るかから研究を始めねばならないが、単にそのホームが狭い穢い薄暗いだけでは所謂韓人学の初歩にあるものの口吻(こうふん)で何もならぬ、否コンな事は、早や誰しも先刻承知の事で別に珍しいことでも何でもないからこれからはやや組織的に其の構造を検査することにしよう---豚を知らんと欲せば先ず其の豚小屋をみざるべからざるが故に。
全体此の国の家屋は、多く藁葺き(稲藁)草葺(萱、雑草)等の平屋造りで瓦屋といっては僅かに京城、平壌其の他二三の都会のみで、それさえ大分藁葺や草葺が混同して居る位で地方にては官衙(かんが=役所)及び闕(けつ)といって皇祖の霊を祀れる所、並びに聖廟、神堂、寺院等を除く外、一般人民の住居は悉(ことごと)く左様である。外壁は例の小さき石を以て不規則に積み上げ、泥土もて矢鱈(やたら)に塗り立て、柱はまるで線香の様な押さば訳なく倒れそうな極脆弱の木材をゆがんだればゆがんだ形で用い床下には温突(オングル)といって一方の口より火を焚けば、其の火気が床下の穴を通じて他の一方より排泄する仕掛けとなり、従って其の火気で充分室内を温(ぬく)めることになって居る。夏の暑き日などは随分厄介千万のものであるが、さりとて冬の世の霜白く冴えたる時や、雪面白く降る晨(あした)など、ポカポカとして下より暖まる具合を言ったら其れは又格別なもので誠に何とも好い心持ちである。孰(いず)れ此のオングルの事については後章に於いてなお述べることとして、兎に角建物のお粗末なるは韓国の名物にて、普通常民(農工商)の家なら、大抵間口1間半から二三間位、奥行二間位にて、間口の三四間もあり奥行きの二三もあるのは、飛び切り上等の部類である。其れに屋根の低さと言ったら、直ぐ頭に閊(つか)える程で、人の丈よりズッと低いのも珍しくない。室数(まかず)は通例方一間から二間のもの二三室位にして一室きりなるも鮮(すくな)くない。そして室には三尺位の腰を二ツに折らねば這入れぬ様な出入り口を付け、其の外小さき窓口を申し訳の如く一つ二つ穿ち、覚束(おぼつか)なくも弱い光線と少量の空気とを通ぜしめている・・・・其の内部のホド暗さ・・・・シテ其の外囲には矢張り石と土とにて築き上げたる不細工なる牆(しょう)壁を廻らせるが其の柱痛く傾きて壁の頽(くず)れかかるなど其のみっともなさ加減何とも形容の出来ない程で、或人が世界家屋中南洋アメリカの土蛮やエキスモー人の家位を除いては韓国人の家が確かに世界第一等であると評したのも余り無理からぬ次第で先ずは人間の豚小屋とでも言う方が最も適当であろう。

4. 豚犬的生活 (一)

2006-12-22 00:01:01 | 裏面の韓国
      韓人学の初歩――韓国の趣味
人もし釜山或いは仁川の港に上陸せば、日本居留地の外れる辺りに豚小屋に均しき草葺き土塗りの倭屋三々五々として連なり、煙草煙管、駄菓子、草鞋、明太魚の類を地べたや軒先に嫌いなく無造作に並べ、牛豚魚肉を屠りて煮立て、其処には穢らわしき白衣の韓人群集して、なんなん怪しき語音を弄し、声高に罵り騒ぐを見ん。而(しか)して一種言うべからざる異様不快の臭気がプンとして鼻を衝き初度の人ならば、大概な人までが吃驚して殆ど通過に堪えざるの想いをなし、未だ其の全部を見物するの遑(いとま)なくして早や其の勇気を失い、そうそうにして逃げ帰るもの、恐らく十中の八九であろう。然しかような人は到底與(とも=与)に韓国を語るに足らないので、事業をやっても直ぐ失敗、続いて失敗・・・落胆・・・、最初韓人町より呆々逃げ帰りたる夫れの如く、倉皇(そうこう)逃げ出すは必定である。韓国の韓国たる所は未開化な野蛮な不潔な臭いそうして貧乏な処に籠もれりと言うべきで、この臭い穢(きたな)い野蛮な貧乏な特徴だけを取り除いて仕舞ったら、差し引き何にも残らぬ訳で、詰まり其の旨味・・・・買い処も其所に潜んでいるのであるから具眼者は宜しく其所を買って貰わねばならぬ余談は休題として此等の韓人町は、如何なるものより組織されて居るかというに、各地方より出稼ぎに出て来たりたる流亡的小商人輩のみにて、居留地に於ける労働者、詰まり人軍(人夫)担軍(担夫)物売り、負褓商(行商)、轎軍(與丁)等、極下層社会の下郎共を相手に商売せる御便利の一部街(がい)に過ぎない。故に之を以て、韓人生活全部の状態を尽くせる如く思うは、聊(いささ)か大早計且つ酷に失するので―――コレはツイ極端なる一例言わば韓人生活一部の小縮影示せるに過ぎないが、然し彼らが如何に劣等にして蒙昧野蛮の境域を脱せざる而(しか)も、生活程度の低き民族であるという丈は知ることの出来る訳で、これが抑(そもそも)の韓人学――言わば韓人の生活状態を研究する第一歩であるが、しばらくすると庖魚の市久しうして其の臭を知らずの類か、囊(さき)の臭さ情け無さも漸次散逸して、左程目鼻に感じない様になり、夫れから段々と年月が経つに従い、全く夢の様に無くなって一向平気の平左衛門となり、嚢(さき)に臭し穢しとして擯(ひん)斥した韓人と伍し、悠々超管も吹かせば、黒く濁った濁酒も飲み、赤い唐辛子の入った食物も難なくやってのける様になり、果ては一所(いっしょ)に虱(シラミ)を捫(ひ)ねる様な塩梅(あんばい)式と進化し、ここにいよいよ韓国の面白さが解って来るのである。

3. 世界一の喫煙国民(下)

2006-12-20 00:37:27 | 裏面の韓国
      虚栄的の国民――紙巻煙草の代名詞
現に地方の官吏などたとえ平生派吸わないでもヒーローの二三箱や葉巻の一箱位は、何時でも蓄え置き外国の珍客など見えた折には必ず供するのが常で自分は平常京城煙草の虎の毛みたいな刻みを一時にタント取り寄せ用いて居るが、彼等の多くは実際自費を以て求めるのではなく大概処方よりの曰く付き進物であるのは無論である。羅宇竹(らうだけ)は農業工等の平民社会は比較的一般に短きを用い、上流社会になればなる程長きを用いて居る。これは繁閑労逸の差より来したる自然の結果である。然るに近来奇を好み新を衒う輩は日本流の懐中煙草入れを求め従来の皿大的数尺長の煙管を捨てて豆粒大孔の小煙管に日本の刻みを用いる粋な風がハイカラ青年の間にソロソロ流行を初めたので日本の雑貨店等にては韓人向きとして大抵売って居らぬはなく常にかなりの売れ行きを定して居る模様である。兎に角韓人は頑固に習慣を墨守すると同時に、一方甚だ軽躁を極め何処までも新奇を好む大々的虚栄的国民である
然るにここに面白きは我が官製煙草が出来る迄の、我が村井製の紙巻煙草ヒーロー、ホーユー等のかの国に於ける売行きの勢力で中にもヒーローの如き内地各地方にては香良社会の親玉隊長として永く全盛をほしいままにし、其の新たに売り付けを図り顧客を得んと欲する者少なく共此のヒーローの模造品で無くてはならぬ、故にヒーローという語は今日にては一般に紙巻煙草という義に使用され日本人の顔さえ見ればヒーローハナ、チューシーヨ(巻煙草一ツ下さい)など強請るのが通例である。殊に驚くべきは小児に至る迄喫煙を好まざるなく、僅か七八歳幼童といえども尚且つひそかに吸って居る程で、そこらに巻煙草をの吸い殻をでも捨てようもンならそれこそ蟻の甘きに集まるが如く、蝿の臭きに群(つど)うが如く、押し合い揉み合い争いタカッて拾い上げ、いち早く壁の裏やかまの陰等に隠れるのは内地旅行者の皆よく知る所で日本などにすれば悉く喫煙令違反の資格あるもののみだ。もし彼等に二三文の青銅銭を与えれば彼等の多くは必ずや飴や駄菓子の類を買わずして、ヒーローの二三本は買うであろう。彼等の煙草に於ける嗜好は殆ど先天的である。斯くの如く次代国民の継承たる多数の少年。しかも十歳前後の小童よりして既に此の為体(ていたらく)なりとすれば未来の韓国もおおよそ想いやられるのである。
桃の花や菜種の咲く頃、農夫が牛や馬を追いつつ或いは田畦に休憩しつつ、悠々長管を含んで居る様は実に得も言われぬ景色であって、宛然一幅の好書図としても好い位である。あ嗚呼、亡国の書は斯くも美しきものなるか。謹んで世界一の喫煙国民として紹介する所以である。

3. 世界一の喫煙国民(中)

2006-12-20 00:36:31 | 裏面の韓国
      煙草と韓人――煙草栽培の有望
煙草を吸うのが暢気であるのか、暢気が煙草を吸うのであるか兎に角韓人の暢気なるは、世界に於ける暢気の好モデルと言うべきである。此の点より観れば彼等が始終携えて口を離さぬ煙管は韓国をして、今日の危態に瀕せしめたる一の恐るべき毒源であろう。見よ彼等が狭苦しい、薄暗い、日光も十分に差さない空気もろくに流通しない室内に安座しつつ、煙管で頬杖を突き頻りに煙草を吹かして暢気に其の日も暮れるをも知らぬかの如くナンナン語りつつあるを。
日本人なら先ず其の朦々たる煙の裡(うち)に這入れば直ぐに頭を痛めてしまう。とても一時間とは居られずに逃げ出すべきであるが、ニコチン毒の為め全く神経を麻痺せられたる彼等は一向平気なもので誠に愉快そうに見える。彼等は朝から晩まで――-起床してより寝に就くまで食事中、仕事中、或いは道行く途中にも甚だしきは便所の裡にても例の長煙管を口より離すことはない。
彼等の一日より喫煙の時間を取ったなら幾ばくの時間もないであろう。一体此の喫煙は単に衛生上に有害であるのみならず経済上から見るも非常な損失である。
彼等の煙管は甚だ持ち扱いの不便な代わりに或る時は杖の代用となり或る時は護身用の武器をも勤めるのである。つい此の頃のことであるが京城の官吏中には雁首の下にクルクル廻るような輪転仕掛けのものしそれで頬杖を突きながら自由に持ち扱いの出来るような塩梅にして居るのがあるそうだがこれは随分重宝な考え突きである其の他高位高官の人々は煙管の為に少なからぬ金を掛けて居る。
ソレから彼等の喫する煙草は大概地煙草を用い都会に於いては多く刻みたるを吸って居るが、田舎では一般に干葉のままで吸って居る。韓国の煙草で最も良いのは平安道の平壌でそれから開城、元山などで 忠清、全羅地方は産額の多大なので有名である。
価格は我が日本などに比すると非常に廉価である。しかし彼等は其の栽培法と肥料等の点に欠点が多いので折角の風味を害するのは如何にも惜しむべきことで、将来我が農民が彼の地に渡航して農業に従事するに当たっては此の煙草の栽培などは最も有望なものであろう。
近来は彼の地にもハイカラ風がそろそろ吹き初め当世向きの青年などで巻煙草を吸わぬ者はない。どんな田舎の奥の隅々までも必ず相当な巻煙草を販売する店があってこの頃では我が官製の巻煙草などを販売して居るが京城辺大官連になるとズッと贅沢で馬尼拉(マニラ)葉巻位は大概吸って居るという勢いである。

3. 世界一の喫煙国民(上)

2006-12-20 00:35:14 | 裏面の韓国
      喫煙の由来――-先天的嗜好
黒い冠を被り白い寛闊な服装をなし、二三尺もある長い煙管の火皿の大きさといったらまるで日本の手品師が用いる物のような、そして杖兼帯ともいうべき煙管でスッパスッパと煙草を吸いつつ、ノサリノサリ歩き居る韓人の姿は如何にも暢気極まる体裁で誰が観ても一見世界第一の暢気(のんき)国民たるを知り得らるるで有る。
一体此の煙草は彼らの間にては一名を南草と言って居る。そして彼らは煙草は日本より伝来した物であるといって居るが南草の意味は南蛮国即ち今のシャム、安南地方でもあろうか、その地方から伝わったので南草と呼ぶのであるが此の煙草について大分面白い話がある。即ち日本から最初伝わった当時は皆毒草のような考えをして誰一人吸い試みる物も無かったが、新羅の某という人が初めて煙管を用いるようになった。そこで非常に同輩間に忌み遠ざけられてたが如何にしてもソレを止めることが出来なんだ。ところが追々大分同好の士も出来て段々と喫煙者も増加し、遂に全国に弘まり支那地方・・・即ち今の満州地方まで及ぼすようになり、韓人は盛んに其の売り付けをなし一次非常の奇利を博したということが彼らの口碑(こうひ)に存している。
韓人と煙草―――こは甚だ面白い題目で少なくとも韓人を研究する人の為に欠くべからざる好材料である。韓人と煙草は何か離るべからざる因縁が有るようで韓人の煙草に負う処もまた大なりと言わなければならん。
今日の韓人に無気概、無気力、しかも世界第一の暢気的国民となったのはニコチン毒の力預かって効ありだが案山子には弓矢を持たせて初めて案山子たるの資格を供うる如く此の韓人には長煙管を持たせて初めて立派な韓人たる資格が備わるのである。

2. 亡国の縮図

2006-12-19 06:15:24 | 裏面の韓国
     断腸の歌詞事勿れ主義

[アララン、アララン、アラリーヨー、アララン、テイヤヲ、ペツテヤヲ、ムンギヨン、セーヂヤ、パクタルオンギ、ホンドツケ、パンマーニ、ダーナカンダ」

この歌は韓国八道到る所、都鄙(とひ:とかいといなか)となく老幼と無く一般に啼唱される俗歌であって、よくこの国の状態を写し一種亡国の韻を含んでいる、落日地平線下に沈み草刈る童が陰を長砂に曳く時、夜色ようやく更けて残蟲露にむせぶ時、或いは高く或いは低く一種物悲しい哀れっぽい声でこの歌を歌っていくなどは如何に物の哀れを感じさせることよ。
半島の風物中もっとも断腸の感慨を惹くはこのアララン歌曲に超すものはあるまい。
さてこの歌の大意「アララン」とは唖聾の義にてすなわち唖(おし)や聾(つんぼ)であれば唖聾なる哉、天下の人は皆この唖聾となりすべて国家の事には耳を塞ぎ口を禁じ我から門外漢となり全く世と断ち放れ世間の嫌疑を避け面白く可笑しくその日を遊び暮らすのが人生の得策である。あの聞慶(慶尚道)の鳥嶺という山に生えて居るバクタルという樹はホンドックという砧(きぬた)やパンマーニと称する着物を巻く物となって八道に供給されるではないかという意味を謡うのだ。この歌が如何に韓国人の韓国人なるところを発現しているというは一度彼の地に渡った者の首肯するところで無気力な無精神な彼の国民の思想もほぼ察せられ、哀れ亡国の状が尽くされているが、彼の聞慶の鳥嶺に於けるバクタルが砧か何かに製造され八道に送られる状態を歌えるなどさすがは風流の国民たる特性を現わし、たしかに八道の山川を詩化せしむるような気がして一種の妙味がある。元来この歌は余程古い歌で今日までもその流行が少しも衰えないのはこの内に一種の魔力があるからで、つまりこの歌を盛んに謡って居る韓人のその者を支配する或物があると認めることが出来る。それは何事かといえばアヲヲン主義、換言すれば隠遁主義、事勿れ主義、小心翼々主義とでもいうべきもので迂乎(うっかり)国家の事でも言い出してとんでもない嫌疑を受け一身一家の敗亡を招くような事があっては大変、国家だの社会だの公共だのとそんな大外れた事には耳を傾けず目を貸さず、つまりアヲヲン主義を固執して只一身一家の安逸を計るのが策の最も得たるものと信じて居るのである。
こんなことは無論、彼等が公言するのではないが皆暗黙の裡に這般の消息を呑み込み政治上の嫌疑者たらざるよう互いに充分に警戒を加えて居るとはこの歌が児童走卒に至るまで盛んに謡われほとんど衰滅の期なきをもっても説明することが出来る。
かくの如き歌の流行する限りは韓国は到底その発達を見ることは出来ない。故に吾輩は断言する。韓国の改革が出来て再び日月の光を仰ぐ時期があるとすれば、即ちこのアヲヲン歌曲の絶滅に帰した時である。アヲヲン歌曲はもっともよく韓人の特性を発揮して単純なるその頭脳を出来得る限り殺風景に又卑屈に変化せしめた一大勢力と言うべきものである。

1. 極東の秘密国(下)

2006-12-18 21:45:50 | 裏面の韓国
 まず韓国の飯を喰うべし

そこで機敏なる人々は既に今日より韓国におけるあらゆる事業を調査し着々その方針を立て前途飛躍の計画をしているが、さてその人々が果たして韓国の状態がいかなるものであるかという事について充分に知悉(ちしつ:詳しく知ること)した人は甚だ少ない、もっとも近来調査とか視察とか種々なる名義をもって段々彼らの状況を取り調べる人もあるが、実際韓国の状況を裏面まで知悉する者はあるまいと思う。この韓国の状態は一朝一夕に知り得られるものではない。少なくも自ら韓国の内地深くに住居をなし韓人的生活をして韓国の飯を長く食った者でなければ決してその真相を解るものではない。韓国の人口は幾ら有るかといえば、あるいは一千万をいう者もある。あるいはは一千二百万人、あるいは一千五百万人、あるいは二千万人ともいうが、韓国政府の統計によると一千万は無いようである。これはいかにも奇怪な話でとにかく一の独立国が自国人民の統計を持たないのであるから、その国の価値も判断できるであろう。例えば一家の主人がその家族の頭数を知らないと同じことで一国の主人公たる韓国政府がその家族たる国民の頭数を知らぬようなトンマな政府であるから国家の財政計画を立てるなどのことが出来得べきはずがない。然るに今日までの多くの識者は韓国政府に向かって財政の改革をせよだの、あるいは教育の普及を計れだの、軍備の拡張をせよなどと言っておるがこれは余程韓国政府を買いかぶった議論で自国国民の頭数さえ知らぬ政府が如何にしてこれら大問題に対して計画を立てることが出来よう。これらはとにかくとしてその人口はどうも依るべき根拠がないから確たる統計を得ることは至難であるが種々の点から調べて見るとまず千二百万人位の人口が確かだろうとおもわれる。そして韓国の地を八千二百万平方マイルとすれば一平方マイルに平均百何十人位の割合で我が日本などに比較すればその疎密の点において非常なる相違で到底お話にならない。それに地味は肥え土地は有り余り、従って其の間における遺利多く多忙なる諸種の事業ほとんどど数え切れない程である。元来韓国は甚だ幼稚で未だ農業国にも至れない程の有様であるから今日の所、第一着手してやるべき事業は土地の開墾農業の改良等であろう。今や韓国の事業は呼び物となって総べての人に注目され、それぞれ具眼者によって研究された結果は近来新聞紙上などにも発表されているのはすこぶるよろこぶべき現象で将来韓半島における植民事業を遂行する有力の要素たるべきを疑わない。しかし現今新聞紙上などに発表された調査報告なるものを見ると随分実地について適合の出来そうもない。第一そろばん上間違いそうな設計も往々認められるがこれらは前にも言った通り充分彼の国の民情風俗を知り抜いた上の事でないから、ややもすれば浅薄な調査や生かじりの視察に流れる訳でもある。この際志あるものは腰弁的軽率の態度をとらず、親しく韓地に這入り込み彼の国の飯を喰い社会万般の事情に通暁(つうぎょう:よく知り抜いていること)した上で充分なる責任を持ち社会に公表するが最も必要であろうと想う。かかるやかましき理屈はまずこの位に切り上げ次回よりは具体的に極東秘密国の内幕を描写することにしよう。

1. 極東の秘密国(上)

2006-12-18 21:42:04 | 裏面の韓国
      天与の好財原
東洋のバルカン半島たる韓国は世界における一の秘密国である。いまや中央政府の枢機から下地方の行政に至るまで万事わが国の手で改善を為しつつあるのであるが、土地が余りに接近し総ての事が知れ易いので、灯台下暗しの諺通り未だわが国民は左程の注意を払わない傾きがあるが、すべての点から視察してみると幾分不可思議な点が多い。そこでその不可思議なる社会上の裏面を紹介して諸君の参考に供するは全く無益の事であるまいと信ずる。
韓国といえば、なんだか憐れっぽい、物悲しい淋しそうな、金の無さそうな、詰まらない、汚ない、厭な国のように一般の人が想像しているが、なるほど金のない点や、淋しき点は相違ないが、詰まらない面白くない、取るに足らない、つまり望みの無い国のように想っているのは非常な間違いである。これは別に事新しく講釈する必要もないが、地味の肥えた点や、農業の幼稚な点や、鉱山といい牧畜といい種々様々の遺利が到るところ、八道の山野に転々としているのは少なくとも同国に於ける事業の有望を示しているので、将来、わが大和民族の飛躍すべき唯一の国柄だと想う。しかるにただ単に金の無い汚い厭な国であるというように見るのは全く間違いであまり韓国を馬鹿にした話で前途大多望なる天与の好財源を無視する、また甚だしと言うべしだ。とにかく、我が国民は韓国という事についてはあまり重きを置かないようであるが、さて戦後の経営は如何なるものかといえばほかでもない、韓国における経営で戦後における韓国の諸事業は我が日本人が不可免的任務であると言うべきである。

目次

2006-12-18 21:12:27 | 裏面の韓国
裏 面 の 韓 国 目次

 第一章 極東の秘密園――――――――――――――一
  (上) 天与の好財源
  (下) 先づ韓国の飯を喰うの要
 第二章 亡国の縮図―――――――――――――――七
     断腸の歌詞――事勿れ主義
第三章 世界一の喫煙国民
 (上) 喫煙の由来――先天的嗜好
 (中) 煙草と韓人――煙草栽培の有望
 (下) 虚栄的の国民――紙巻煙草の代名詞
 第四章 豚犬的生活――――――――――――――一九
  (一) 韓人学の初歩――韓国の趣味
  (二) 家屋の構造――人間の豚小屋
  (三) 家屋の構造――神聖なる豚小屋
  (四) 家屋の構造――不倫の犯罪製造所
  (五) 世界一の不潔国民――韓国の七大産物
  (六) 糞尿と便所――その掃除人
  (七) 用便の方法――小便の効能
 第五章 単調なるホーム――――――――――――四〇
     個人主義の信念
 第六章 族制主義的生活――――――――――――四三
  (上) 富者の義務――犯罪の連坐
  (中) 族制の弊――公共的観念の欠乏
  (下) 族制の弊――国民相陥す亡国の状
 第七章 世界の遊情国―――――――――――――五二
  (上) 今日主義以下の人間
  (中) 雨天休業
  (下) 遊情と服装
 第八章 酒幕―――――――――――――――――六三
 第 九 章 飲食物―――――――――――――――七六
 第 十 章 市場――――――――――――――――八四
 第十一章 店舗――――――――――――――――八七
 第十二章 韓人の日本観――――――――――――八八
 第十三章 韓人一夕談―――――――――――――九五
●湖南兄に与えて内地生活
の趣味を語るの書―――――――――一〇一

付  録

 韓国みやげ一夕話―――――――――――――一〇五

裏面の韓国 目次完

はしがき

2006-12-18 20:15:38 | 裏面の韓国
戦後の経営は朝鮮の仕事なりと物知り顔に講釈する迄もなしとすれば何も肩の凝るようなものを書きて読者を困らせるにも及ばぬ事此一巻素病中の雑筆前後取り止めたることもなきがせめてもの特色いかにも世に公にする勇気もあらざれど時節柄というに免じての書店の相談に打ち負かされ遂に薬代の身代にたてぬ読んで貰えば千万至極読んで貰はいでも不足はなしなどと人並らしき手前口上「裏面の韓国」に泣きつかれて一寸並べて見ると書くの如し
    征露二年三月十一日奉天占領の快報至るの日
            下関の客宮に於いて
                 著   者   識