
日本には外国に見せたくない恥ずべきものがいくつかあるが、その最たるものは首都高だろう。
高速道路と呼ぶにはあまりにもお粗末。「できの悪い駐車場」と言われ続けて半世紀。全く改善されていない。
東京の美観を著しく阻害する醜悪な粗大ゴミである。
世界のどこに右折して進路変更しなければ(日本とイギリス以外は当たり前だが…(^_^;))一般道に降りられない変てこりんな自動車道路が存在するだろうか?
ハーフインターとかいうらしい。本来特殊な地形の場合のみやむなく採用する例外的な形式である。
東京オリンピックに合わせて突貫工事で作ったのと、もともと資金不足だったと言う事情は考慮に値するが、その後抜本的改善をする余地はあったにもかかわらず、族議員と天下りの利権の温床となり、利便性は無視され、無意味な路線拡張とでたらめな料金値上げを繰り返してきた。
こんな粗大ゴミ道路でも、首都圏交通の最重要経路となっており、庶民は泣く泣くでも利用しないわけにはいかない構図になっている。
成田空港もそうだが、日本人のポリシーを感じさせる現況である。
たまに抗議の意味で料金を払わず通り抜ける連中もいるが、あらかたの利用者は不平を漏らしながらもおとなしく法外な料金を支払っている。本当に日本人は管理しやすい従順な民族だ。
「税金を食い物にする。天下りの温床」これらの言葉は旧道路公団のためにあるような言葉だった。
役人と自民党は税金をむさぼり食い肥え太っていった。
無知な国民はせっせと自民党に投票し、巨悪をのさばらせ続けた。まさに「この国民にしてこの政府あり」である。
天下りと悪徳政治家、癒着悪徳企業によって日本の累積債務は1100兆円(国と地方分は800兆円 公団分も含む)という天文学的数字になった。
民営化というのは公団の焦げ付きをごまかすことが目的であり、これがいわゆる「小泉改革」の正体である。
その路線に乗って、道路公団が名称変更したのが分割民営化した各高速道路会社である。手口は旧国鉄の二番煎じである。
さんざん土建屋(保守系県会議員をやっている奴が多い)を儲けさせるため各地に狸道路を造った。
旧道路公団の累積債務は公称43兆円で、この金額自体ふざけているが、実際は天下り系関連特殊法人が網の目のように食い込んでおり、こいつらに垂れ流した分がこの数倍に及ぶと考えられる。
族議員にキックバックされた分は数兆円に及ぶだろう。
こんな極悪人どもに愚かな有権者はせっせと投票していたのである。
今回の値上げも国民をなめきった提案である。
無理矢理ETCを普及させようというのだろうが、関連企業に金を流すのが目的と思われる。
ETCによる自動化によって浮いた人件費はもちろん料金に還元されることはない。1200円という設定が雄弁に語っている。
民主党は首都高を無料化すると言っている。本当にできるとも思えないが、改善を検討しているだけでも自民党よりは遙かにましだ。
(記事)
<首都高>新たな距離別料金制を発表 公的負担も要望
首都高速道路会社は20日、08年秋に導入する新しい料金体系の距離別料金制の改定案を発表した。東京圏の場合、普通車は現行の一律700円(昼間)を改め、ETC(自動料金収受システム)を利用する場合は400~1200円に、現金払いは距離に関係なく一律1200円とした。05年11月に初めて出した距離別料金制案の250~1700円と比べ、長距離での上限額を抑えた。また、首都高速は、さらなる割引制度を導入するために、公的負担による支援策も求めた。
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