(注)当初本ブログでは画像を鮮明化するためにカラー化して掲載していましたが、オリジナル写真の信憑性が問われている現状を鑑み、写真の状況を客観的に見てもらうためにオリジナルに差し替えました。
本ブログに okinannchu氏から以下のコメントが寄せられた。
以前、沖縄で軍が住民自決命令を下した証拠としてあなたが掲載した無残な遺体の写真ですが、あれは米軍による砲撃の犠牲者の写真です。
あなたご自身が正義を語られるなら、ぜひ訂正をお願いいたします。それがこのブログの真意と誠意がどの程度のものかを測る尺度ですので。
本ブログは小見出しに笑いを取るための洒落のつもりで「正義」と書いてるのだが、言葉通りまともに理解してくれている方も結構いるようである。本ブログでは正義はともかく悪徳をそそのかすつもりではないので、事実は事実として伝えるつもりである。まともに「正義」ととらえてくれても、そのことで訂正したり謝ったりする記述もしていないはずだ。
ついでに言っておくと、「極右閣下の独り言」というのも「人気blogRanking」をおちょくってつけた洒落である。
okinannchu氏に以下のようにコメントを返した。
あの写真が砲撃の犠牲者の写真というのは初耳です。元写真はネット上では集団自決写真として公開されていました。何か証拠を提示していただければ訂正の検討をいたします。
すると、okinannchu氏からすぐに返事をいただいた。
沖縄県平和記念資料館に大きなパネル写真で展示してあります。同館発行の冊子には「犠牲となった住民(米軍の説明では砲撃による死となっている)糸満市6月21日」とだけあり、「集団自決」とは書かれてません。
もし糸満市で集団自決があったなら、沖縄タイムズは当然その事実を特集「各地の『集団自決』『虐殺』」などに書き込むはずですが、何の言及もありません。むしろ、それを指摘されないよう予防線を張り、写真説明には「場所は特定されていない」と逃げてます。
軍の集団自決命令を自明の事実のように書かれていますね。先日のデモで「沖縄タイムズ」が証拠写真と見せかけて掲載した住民自決現場は、まっかな嘘です。論拠は以下の通りです。
沖縄県平和記念資料館に大きなパネル写真で展示してあります。同館発行の冊子には「犠牲となった住民(米軍の説明では砲撃による死となっている)糸満市6月21日」とだけあり、「集団自決」とは書かれてません。
もし糸満市で集団自決があったなら、沖縄タイムズは当然その事実を特集「各地の『集団自決』『虐殺』」などに書き込むはずですが、何の言及もありません。むしろ、それを指摘されないよう予防線を張り、写真説明には「場所は特定されていない」と逃げてます。
どうぞご確認ください。
また、多くの投稿者に誤解を招いたことを謝罪する記事を、きちんと掲載してください。貴ブログがいつも主張していることですから。
と、具体的な説明をいただいた。
勿論、記載事項に誤りがあれば正すのは道理だろう。
確認するのは比較的簡単である。沖縄まで行く必要はない。
沖縄県平和記念資料館にアクセスしてみればいいのである。この資料館では展示品をネット上で公開している。
さっそく、調べてみたが、okinannchu氏の指摘通り、「第32連隊の布陣地帯からのがれようとして、弾丸に倒れた非戦闘員たち(6月21日)。」と解説してあった。
(注)写真検索の2ページ目に掲示
更に、okinannchu氏が不審を抱いた沖縄タイムスの記事も確認してみた。
沖縄戦「集団自決」問題
ここで見た限り、「先日のデモで「沖縄タイムズ」が証拠写真と見せかけて掲載した住民自決現場は、まっかな嘘です」がどこであるのかよくわからなかった。
沖縄タイムスがこの部分だけネット掲載をやめたのかもしれない。
同じスレッドにこんなコメントもあった。
okinannchu氏の主張のソースは世界日報ではないか?という指摘である。
沖縄タイムスが“捏造写真”報道
私が調べた限りではサンケイグループの報道機関も同じ主張をしている。
一方、この写真が渡嘉敷島集団自決の写真であると主張している人達もいる。
鳥飼行博研究室
また前沖縄県知事大田昌秀氏の著作『これが沖縄戦だ 写真記録』にもこの写真は掲載されており「砲撃による死となっているが集団自決だろう」と評している。
要するにこの写真を巡っては米軍の砲弾犠牲説と集団自決説と両方あることになる。
写真はおそらくアメリカ軍によって撮影されたものであろう。どのような経緯で平和記念資料館に写真が渡ったのかは不明であるが、その際アメリカ軍側からは「砲弾によって死亡した」とメモ書きしてあったと推測される。
ネット上ではこの写真が「集団自決」として掲載されている場合が多い。
取られた場所からして糸満市と渡嘉敷島では大違いである。
実はさらにややこしい事実も存在するのである
新県平和資料館の展示内容改ざん
周知のごとく沖縄の県政は革新から保守に替わった。その段階で資料館の解説に改竄行為が行われた可能性がある。沖縄県平和記念資料館が時の政治形態に左右していたのでは展示物も客観的証拠になりえない。
集団自決軍強要説を否定する連中にとって上記の写真は肯定派の失態として鬼の首を取ったように囃し立てているが、作為的な観が強い。
表示内容について考察してみよう。
写真がアメリカ軍が提供したものだとして、アメリカ軍の立場としては、自分が虐殺した証拠の写真より、勝手に自殺してくれた写真の方が外聞がいい。自決写真をわざわざ「砲撃死」に改竄してもアメリカ軍にメリットはなかったのではないか? だから、改竄などあり得ない、
という考えもある。しかし、この考えは不適正である。当時の人種差別を考慮していないのである。[JAP]という差別用語は日本人を獣扱いしている。アメリカ軍にとって沖縄県民を人間として意識していなかった可能性が高い。
この写真をハンティングの獲物ととらえたらどうだろう。「俺が仕留めたんだぞ」という自己顕示欲に駆られるだろう。
実際には自決であっても、「自分たちが殺した」と主張する可能性も高いのである。
以上のことを考えると、この写真は正直言って全くわからない。
一方的に自決写真と思いこんでいた私の愚を指摘してくれた事に関してはokinannchu氏に対して謝意を述べたいが、氏が要求している「また、多くの投稿者に誤解を招いたことを謝罪する記事を、きちんと掲載してください。貴ブログがいつも主張していることですから。 」に対して現段階ではとても素直に応じる状況ではない。
本ブログではこの問題をさらに検証していくつもりである。本ブログは極端な右よりな思想も左よりの思想も否定している。勿論「中道」などと戯れ言を言っている最悪集団も拒絶している。
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sato
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