わんこ問題 愛犬の身になって考えてみよう

間違った風説風評で愛犬たちが泣いています。白衣を着た妖怪の治療でも被害を受けています。ご自分の頭で考えてみましょう。

ココナッツオイルは人用も犬用も虚偽広告の詐欺商品! 人用には消費者庁が法律違反だと措置命令!

2016-05-30 08:17:37 | ペット
 ココナッツオイル誇大広告と言うよりも虚偽広告が当たり前になっている詐欺商品だ。
多くの国民が欺されてココナッツオイルを購入している。
その詐欺商売の最初の発信源はアメリカだ。その詐欺商売が欧米の世界各国に蔓延している。
公的許認可機関も巻き込んだ組織的な詐欺商売だ。

 その詐欺商売に日本の消費者庁が待ったをかけた。10日前の2016年3月31日付けだ。
おそらく、世界各国の中で初めての行政措置だろう。
ココナッツオイルに認知症やガンを治す効果があるかのような広告には科学的な合理的な根拠がない。
そのような広告は景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして措置命令を出している。
その新聞報道記事を全文引用掲載する。

 

消費者庁、ココナツオイルが認知症やガンに効果がないとして措置命令
                       財経新聞 2016年4月1日

 消費者庁は31日、ココナッツジャパンに対し、同社が販売する商品に認知症ガンなどに効果があるとする広告表示の根拠が示されなかったとして再発防止などを求める措置命令を行ったと発表した。

 認知症やガンなどに効果がないとされたのは、同社が販売する「エクストラバージンココナッツオイル」と「エクストラバージンココナッツオイルカプセル」。同社は、両食品に根拠がないにもかかわらず、「ココナッツオイル」が認知症の予防・改善、ガン予防ウイルス感染を防ぐと記載していた。

 また、広告には「ココナッツオイル」が心臓病を予防する理由、アルツハイマー病に効果がある理由も記載するとともに、「ココナッツオイルに含まれるのは中鎖脂肪酸で、すぐにエネルギーとなるため体内にたまることがない。むしろ体内にたまっている脂肪をエネルギーに変え、便秘だけでなくダイエットにも効果が期待できる」と記載していた。(阪木朱玲)
 
 ブログ「愛犬問題」の補足
上記新聞記事の元になった消費者庁の措置命令の全文は次にある。
ココナッツジャパン株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について

      
       消費者庁資料より引用した写真



 ネット上にココナッツオイルはの治療に効果があると、いかにも科学的な実験をしたかのように記述した虚言・虚説のサイト記事がある。その記事の主要部を引用転載する。
思うに、ココナッツオイルの詐欺商売をしている輩がでっち上げた妄想だろう。
その事実を裏付けるような学術論文はない。あるというなら、その提示を求める。

 

ガンを発症させられた数匹のネズミに其々異なる種類の油を与えたところ、ココナッツオイルのみを与えられたネズミは生き延びたのです。
しかし、他の油を与えられたネズミはみな死んでしまいました。
これからは、私も小さじ1杯のココナッツオイルを毎日飲もうと思います。

ココナッツオイルの約59%はラウリン酸です。
このラウリン酸により、治療開始48時間以内に大腸ガンのガン細胞の93%以上が消滅したのです。
ラウリン酸は、酸化的ストレスを与えながらガン細胞が成長するのに必要なグルタチオンの量を激変させたためにガン細胞を毒殺する結果となりました。

 

 一方、犬用ココナッツオイルについては、消費者庁も何の対応もしてない。つまり、犬用ココナッツオイルについては詐欺商売が放置されている。
 
 日本でも犬用ココナッツオイルをいろんな会社が販売しているが、そのサイトにリンクをつけて紹介する気は無い。詐欺商売のお手伝いをするのは遠慮したい。

 次のアメリカの英文サイトが日本でのココナッツオイルの詐欺商売の根源になっている。
つまり、日本のサイトはアメリカのサイトの内容を丸写ししたサイトが多い。
その英文内容を逐一翻訳して紹介する気も無い。内容がでっち上げのウソだらけだからだ。
 The Health Benefits Of Coconut Oil For Dogs

 日本のココナッツオイルのサイトにある虚偽広告の例をあげる。

  ・癌の予防や治療
  ・認知症の予防
  ・真菌性感染症の予防と治療
  ・切傷の感染予防
  ・糖尿病の予防
  ・関節炎の予防と治療
  ・美しい毛並みと皮膚のサポート
  ・消臭対策
  ・ダニ対策
  ・その他

 ココナッツオイル業者がココナッツオイルにはいろんな効能があると主張している根拠の物質はラウリン酸だ。
そのラウリン酸には高い抗菌作用と抗炎症作用がある主張している。
ところが、その事実を実験や統計データなどで証明している学術論文はネット上を詳細に調査しても見つからない。科学的な根拠、専門家が言うエビデンスがない。
つまり、ラウリン酸に高い抗菌作用と抗炎症作用があるというのは風説風評の類いにすぎない。平たく言うと、デマのような話だ。

 そのラウリン酸はバター粉乳にも多く含まれている。
バターや粉乳を沢山食べると、癌の予防になったり、癌が早く治るという話は聞いたことがない。

 高い抗菌作用と抗炎症作用があると癌の予防や治療に薬効があるというのは論理的に飛躍している。
癌の原因は細菌ではない。如何に高い抗菌作用がある殺菌剤でも癌の治療には何の効果も無い。
また、ラウリン酸の抗炎症作用で人の癌が小さくなったり、治ったという学術論文もない。無いのが当たり前だ。
癌は炎症ではない。その細胞が勝手に増殖している。

 ココナッツオイルにはラウリン酸が沢山含まれていることだけは事実だ。
でも、沢山含まれているから、ラウリン酸は癌に効くというのは無茶苦茶な論理だ。
ココナッツオイルからはラウリン酸を大量に生産することが容易だと言うことと、ラウリン酸には癌に効く薬効があると言うことは次元の異なる問題だ。科学的にも論理的にも何の関連もない。

ココナッツオイルが最も多く使われているのは石けんの原料としてだ。
ラウリン酸ナトリウムは石けんやシャンプーとして私たちの身近にある物だ。

 そのようにラウリン酸については信頼できる正しい科学的な学術論文がないのにもかかわらず、世界中にココナッツオイルの詐欺商売が蔓延している。

 ココナッツオイルに関するいかがわしい本がアメリカで出版されている。その翻訳本が日本でも販売されている。
その翻訳者の日本人は、物事の真贋を見抜く洞察力が無いか、あるいは、その心が詐欺根性で汚染されているのだろう。
そのいずれにしろ、日本国民にとってはありがた迷惑の輩だ。金儲けのためには詐欺商売にも荷担する恥知らずだ。

 犬の大好物で、しかも、栄養満点の食べ物がある。
手羽先やガラなどの鶏の骨付き肉だ。その骨を犬がガリガリ噛み砕いて食べると歯磨き効果もある。
人も犬も栄養満点の食べ物を食べていると、高い免疫力が維持されて、諸病の予防と治療に良い効果がある。
犬にとっては鶏の骨は百薬の長だ。

 獣医は、犬に鶏の骨は危険だと言っているが真っ赤なウソだ。
犬が鶏の骨を食べると、ドッグフードには見向きもしなくなるので、鶏の骨はドッグフードの商売上獣医にとって危険なのだ。だから、ウソの風説風評を流布して愛犬家を欺している。

 つまり、愛犬に鶏の骨を食べさせると、ココナッツオイルなどを食べさせてみようなどとは思いもしないだろう。
犬は元来肉食動物だ。鶏の骨の食事さえ食べさせておれば、野菜類も食べさせる必要は無い。
犬は自分の肝臓でビタミンCを合成できるからだ。

 次の随想に愛犬に鶏の骨の食事を食べさせた場合のいろんなメリットを記述してある。ご参考になれば幸いだ。
犬鶏骨食事の10の効能!大好物で栄養満点!歯磨効果!毛並み色艶も良く!糞量も悪臭も激減!聞き分けの良い子に!涙やけや皮膚病も治る!



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