声を出す事によって得る最も大切な事は『状況確認』です。
アウトカウント、ストライクカウント、点差、バッターの打順・前打席の結果、守備隊形、次のプレーの確認などです。 状況確認によって、頭がその情報を理解し、体が次のプレーの為の準備も出来ます。一試合にあるか無いかの連係プレーのミスですが、ここ一番で出るのを防ぐ最も有効な手段なのです。
例えば同じ一死二・三塁でも、1点差と5点差とでは取るべき守備位置は全く違います。1点差なら1点もやれない前進守備をとるだろうし、5点差なら1点取られるのはしょうがなくてもアウト1つ取るのを優先する中間守備から定位置の守備隊形をとります。
ストライクカウントもそうです。
ツーストライクに追い込んでバント守備は普通とりません。
ようするに、ソフトボールは1球1球、状況がガラリと変るのです。
それに対応するために声を掛け合うのが本当の『声を出す』という意味なのです。
ここまで守備についての声の出し方についてでしたが、攻撃の時も同じです。
走者にアウトカウント・ストライクカウントの違うケースによっての対応の仕方。打者に対しては狙い球や相手投手の持ち球、ウイニングショットなどあらゆる情報を伝えます。データがあるか無いかでは、その後の対応に大きな差が出ます。
確かに、これをやれば絶対勝てるとは言えません。しかし、勝つ為には必ず必要な事だと思います。そういう意思の疎通によって、勝利という共通の目的が出来るのだと思います。それがよくいう全員野球になっていくのだと思います。
これだけの情報量を伝えようとしていれば、声が切れるという事はないのではないでしょうか?
長々と説明しましたが・・・
ようするに「さーこーい」などの声だけではなく、一つ一つを確認する声が大事ということです。
みんなで確認しあって一球一球を大事にやっていけば必ず先が見えてきます
がんばろう!